6,017人の回答で見えた実態!新築外構で後悔した人はどれくらいいる?
外構経験者アンケートで見えた「外構のリアルな実態」
外構・エクステリアの専門情報を発信するメディア「庭ファン」を運営する、株式会社庭ファン(本社:神戸市西区、代表取締役:山田 臣次)は、新築外構を経験したフォロワーを対象に、外構費用・満足度・後悔ポイントに関するアンケート調査を実施しました。
本調査では、外構にかかる費用感や、工事中・完成後に感じた本音について集計しています。
外構は住宅購入の中でも後回しにされやすい分野ですが、今回の結果からは「想定より費用がかかった」「イメージ違いに落胆した」など、経験者だからこそ語れるリアルな実態が数字として浮かび上がりました。
エクステリアメーカー・販売工事店・流通を含め、外構に関する
外構検討中ユーザー、外構工事の経験者からの回答をもとに、費用感や完成後の印象に関する実態を定量的に整理しました。エクステリアメーカー、施工店、流通各社が、より現実的な顧客理解に基づいた提案・商品設計を行うための基礎資料として活用できるよう一次データを公開します。
※本アンケートは、当社が運営する庭ファンアカウント(フォロワー9.7万人)を通じで、実施したもので回答者は6,017人です。
■ 調査概要
調査方法:Instagramアカウント(@niwafan1128)を通じたオンラインアンケート
調査対象:新築外構を検討している/経験済みの全国男女
有効回答数:最大1,494件(設問により回答数は異なります)
調査期間:2025年11月20日〜12月12日
Q1:外構の予算はいくらぐらいでしたか?
新築時の外構予算、ボリュームゾーンは「200〜300万円」
当初想定していた外構予算について尋ねたところ、
「〜200万円(39.4%)」
「〜300万円(33.7%)」
が多く、全体の約73%を占める結果となりました。
一方で「〜100万円(14.1%)」や「〜400万円(12.9%)」といった回答も見られ、外構予算に対する考え方には一定の幅があることが分かります。
Q2:予算はオーバーしましたか?
外構費用、約8割が「予算オーバー」を経験
実際の外構費用について、当初予算からの増額幅を尋ねたところ、
「+100万円以上」と回答した人は全体の78%にのぼりました。
中には、
「外構予算400万円で考えていたが、紹介された見積もりが700万円で絶望感がやばかった」
といった声も寄せられており、外構費用が想定を大きく超えるケースは決して珍しくないことがうかがえます。
Q3:相見積もりは何社とりましたか?
外構の相見積もりは、平均 約2.6社
外構の相見積もり社数について調査したところ(n=368)、「2〜3社」が57.3%と最も多く、平均すると約2.6社を比較していることが分かりました。
多くの施主は、過度に社数を増やすことなく、現実的な範囲で複数社を比較している実態がうかがえます。
Q4:相見積もりの結果、各社の価格差は?
相見積もりで判明した“価格差”、±200万円以上が約26%
複数社で相見積もりを行った人に、最大の価格差を尋ねたところ、
「±200万円以上」と回答した人が25.9%を占めました。
同条件・同規模の工事であっても、
「業者によって200万円以上差が出て驚いた」
「一番安い業者が一番丁寧で、仕上がりも満足だった」
といった声があり、外構工事では業者選定が費用面・満足度の両面に大きく影響することが分かります。
Q5:次も絶対つけたい外構は?
もう一度新築しても「絶対につけたい外構」、半数がカーポート
「もう一度新築するなら、お金を払ってでも絶対につけたい外構」を尋ねたところ、
最も多かったのは「カーポート(50.3%)」でした。
次いで、
「テラス(21.6%)」
「物置(16.7%)」
「人工芝(11.4%)」
という結果となり、住んでから価値を実感しやすい設備が明確に分かれる結果となりました。
Q6:ムダだった外構は?
「砂利・花壇・植栽」で半数以上が後悔している
一方で、「お金をかけるべきではなかったと感じた外構」を尋ねたところ、
「砂利(28.8%)」
「花壇・植栽(28.8%)」
が同率で最多となりました。
「砂利が散らばって汚らしく見える」
「思った以上に手入れが大変だった」
など、完成後・生活開始後に後悔するケースが目立ちます。
Q7:外構で一番辛かった瞬間は?
外構工事で一番つらかった瞬間は「完成イメージの違い」
外構工事中に「一番嫌だった出来事」を尋ねたところ、
最も多かったのは
「完成がイメージと全然違った瞬間(43.8%)」でした。
次いで、
「言った・言わないのトラブル(33.6%)」
という結果となり、金額以上に「説明不足」「認識のズレ」が精神的な負担になりやすいことが分かります。
「言った言わないが怖くて、全部メールでやり取りしていた」
といった声も寄せられました。
Q8:外構工事費の支払い方法は?
外構費の支払い、約6割が住宅ローンに組み込み
外構費の支払い方法については、「住宅ローンに組み込んだ」が57.3%と最も多い結果となりました。
外構費用を住宅ローンに含める背景には、低金利で資金計画を一本化できる点や、建物契約と同時に外構費も住宅取得費用の一部として検討されるケースが多いことが影響していると考えられます。
Q9:外構業者の探しの方法は?
業者探しは「自分で探す」が最多、HM提携を上回る結果に
外構業者の探し方については、「自分で探した外部業者」が38.0%と最も多く、「ハウスメーカー提携(32.8%)」を上回る結果となりました。
価格や提案内容を比較しながら主体的に業者を選ぶ動きが広がっており、「やり取りを通じて丁寧さや親切さが分かった」という声も寄せられています。
まとめ
調査から見えたのは「外構は感覚より情報が重要」という事実
今回のアンケート結果からは、外構工事は「なんとなく」進めると、費用面・完成イメージ・コミュニケーション面で後悔につながりやすいことが分かりました。
一方で、
- 相見積もりを行う
- 事前に失敗例を知っておく
- 説明内容を記録に残す
といった行動で、防げた可能性のある後悔も多く見られます。
本調査結果が、これから外構工事を検討する方にとって、
判断材料のひとつとなれば幸いです。
※転載・引用に関するお願い
本調査結果は、住宅業界・外構業界・エクステリアメーカー・施工店・流通事業者・金融機関・関連メディアなどでの引用・転載を歓迎しています。
業界内での情報共有や分析、提案資料・記事制作などにご活用ください。
掲載・引用の際は、下記の出典を明記のうえご利用をお願いいたします。
出典:株式会社庭ファン
「外構費用に関する実態調査(6,017人回答)」
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