エスビックさんは実は超老舗ブロックメーカー
コンクリートブロックに「エスビック」っていう名前が入っていて調べてる人
「「外構工事の見積書をもらって項目や図面を確認していくると所々に、エスビックっていうメーカーのブロックがよく入っていることに気がついた。このエスビックって何ですか?あまり聞いたことないんですけど、詳しい人がいればちょっと教えて欲しいです。」」
→はい、エスビックと名前が入ってることは関東地方の方ですね。
元・外構のブロックを卸売する営業マン
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
総SNSフォロワーは約24万人※1からフォローいただける内容を配信していると自負しています。
※1
YouTube:チャンネル登録者数は12.5万人、総再生数は4,190万回 Instagram:フォロワー数も8.4万人、その他:2024年10月現在
このサイトでは、お得にお庭づくりをするための外構・エクステリア商品情報やコストカットの秘訣などを、すべて無料で配信しています。
外構・エクステリアは、建物の次に高額な買い物です。
絶対に、失敗・後悔してほしくないという私の思いが伝わることを願いながら、お庭づくりで悩んでいるあなたのお役に立てると嬉しいです。
本気で外構について考えたい人は、≫無料メルマガがおすすめです。
また、私の詳しい経歴を知りたい方は、≫わたしのプロフィールをご参照ください。
エクステリア・外構工事に使う商品であれば、だいたいなんでも卸売しているのですが、基本中の基本、ブロックについて今日はお応えしたいと思います。
炭酸飲料メーカーと言えば?
コカコーラ!キリン!アサヒ!
という感じで、関東のブロックメーカーと言えば
エスビック!マチダ!TOYO!
業界では有名なメーカーさんでも世間からの認知度は低い
エスビックさんは実は超老舗メーカー
このあたり詳しく紹介してみようかな#案件じゃないぞ
— 庭ファン【外構の大学】@YouTuberエクステリア情報発信犬 (@niwafan1128) January 30, 2020
先日、ちらっとぼやいてみたことです。
炭酸飲料メーカーと言えば、コカコーラ!
みたいな存在の「エスビック」さんです。
まずは、エスビックさんの会社概要について
まずは、エスビックさんの会社概要です。
私が知ってる範囲でお答えさせていただきます。
ホームページに詳しく掲載されているのでそちらを参照してもらえると、老舗企業であることは一目瞭然です。
エスビックさん、旧「新日本ブロック株式会社」という社名で創立された東京の方の会社さんです。
まだブロックというものが日本で普及する前から製造販売をされていて、日本の戦後の復興を支えたブロックメーカーさんの老舗企業になります。
先見の明があったのか、ほんとにブロック工業会の礎を築いた会社の一つです。
業界外には知名度は低いので一般の方には全く知られていないのですが、関東地方・東日本では大手の一社です。
「炭酸飲料で有名な会社は?」と聞かれたとき、だいたい「コーラ・キリン・アサヒ」みたいなイメージだと思います。
「関東で有名な石材メーカーは?」と聞かれたとき、「エスビック・マチダ・TOYO」と答えるのは業界人であればうなずいてもらえるはずです。
(なんで、関東限定なのかは・・・後述します、理由があります)
ではでは、エスビックさんのメイン商品のご紹介
エスビックさんのメイン商材としてはレンガやブロックなどの石材関係です。
もちろん、その周辺商品であるポスト・表札やガーデンアクセサリーなどを幅広く取り扱いされています。
化粧ブロックの代名詞ともいえる「ウルトラC」
具体的な商品名としては、私もよくよくよくよく販売してるんですけども「ウルトラ C」 と呼ばれる化粧ブロックです。
正直、「化粧ブロックといえばエスビックのウルトラ C」 という風に言われるほど広く一般的にめちゃくちゃ浸透しているセメントブロックです。
炭酸飲料でいうと、「コカコーラのコーラ」ぐらい超超メジャーなブロックです。
(なんでビールで例えないのかは、健全さのアピールです)
次に、よく売れてるのは「スマートC」
次によく販売しているのは「スマートC」と呼ばれる化粧ブロックです。
先ほどの化粧ブロックに比べると、縦の筋のラインがはっきりしており非常にシンプルモダンなブロックになります。
最近の建物はすっきりとしたモダンな風潮が多い建物が多いので、ブロックもそれに合わせてシンプルなものが多いです。
これらは非常に普及的な比較的お安い手軽な商品なので、例えばですけど、建売住宅の周辺のブロックなどはこのブロックにメッシュフェンスを付けた仕上げにしていることが多いです。
なので、使用量・販売現場も多くこれがめちゃくちゃ売れてます。
エスビックさんは全国展開せず、関東地方がなぜメインなのか
冒頭で、関東地方の現場っていうのがわかったんですけども、なぜ関東地方の現場であることが分かったのか。
関東地方・東日本に限定する理由は、ブロックが地産地消の商品であるからです。
ブロックというものは、非常に重量物でダンボールにも入っていないです。
ブロックの端部は、鋭利で非常に危険なものです。
さらになので通常のヤマトさん、佐川さんであったり、西濃運輸さんであったり、福山通運さんなどの民間運送便では運べない商品になります。
さ・ら・に、輸送時も重量物の為、輸送時のコストもめちゃくちゃ高くなります。
ブロックは少し当たるだけでも欠けて商品にならなくなってしまうので、できるだけ動かさない方が良いです。
破損のリスクも高い商品なのでブロックというのは、意外と地産地消の定食が強い商品になります
なので、エスビックさんのブロックに関しては、営業範囲がほとんど関東地方に限られます。
全国展開は一部しているもののメインは関東地方になります。
エリアを飛んで採用するとが運送コストが高くなる
関東地方で製造しているブロックは関東地方以外で使用するのは非効率。
例えば、東北地方のブロックメーカーさんが九州地方の現場に納品しようとすると自分のエリアで卸している販売価格の商品代金は2倍から3倍ぐらいの価格でないと採算が合わないことが多いですね。
その場合は、現地のブロックメーカーさんの似たブロックを使った方が安くなるという風な構図になっています。
なので「インターネットでこのブロックが安いと聞いた」といって「エスビックさんもこのブロックがいいからといって自分のエリアでもエスビックを使う」となると、変に輸送コストがかかってしまって、かえって高額な見積もりになってしまうこともありますのでご注意ください。
ブロックは得意なブロックメーカーさんのものを使ってもらう
過去、工事店さんは懇意にしているメーカーさんがあるという風にブログで書いたことがあります。
特にあるメーカーさんはそういった繋がりを大切にする業者さんが多いのです。
として、私も含め間に入っている問屋もそうなんですけども、ブロックメーカーさんはそういったことを他のメーカーさん以上にきにします。
地産地消のローカルビジネス・繋がりというのも非常に大切な事になります。
工業製品に比べるとこの懇意にしているということのメリットが高いですね。
私もよく販売している、エスビックさんのまとめ
エスビックさんは戦前からブロックや骨材と言われるコンクリート製品を作り続けていますので製品の品質ってのは本当に確かなものになります。
逆にメーカーを明かさずにブロック工事だけの項目・見積もりになっているのは逆に言うと信頼に欠けるということも言えます。
どこのブロックを使っているかっていうのを聞くだけでも、良し悪しが判断できます。
エスビックさんを使ってるということになれば、「よしよし、一流品をつかっているな」と安心していただけると幸いです。
たかがブロック、されどブロック
礎となるブロックを軽く見ていると、足下をすくわれますよ。地に足つけて、見積もりも書面・額面だけではなく、こういった背景も知ったうえで見るのはまた違います。
外構工事はそこまで購入する頻度が高くないものだからこそ、しっかりと事前情報を入手しておくことが私は重要だと思いますね。
「この記事に出会えてよかった、価格交渉ができました」「注文する前に確認すべきポイントがわかって助かった」という声を頂いています。事前に知識を仕入れておくとコスト削減にもつながり失敗も少なくなりますよ!