カーポートのアクリル板(ポリカ)の交換費用は高い?
台風で屋根のアクリル板が破損…! アクリル板よりポリカーボネートがいいって聞いたけど、どうしようか迷っています。また、安く簡単に交換できるなら自分でDIYしてみたいけど、業者さんじゃないとムリですか?
こんな悩みをいただきました。
はじめに結論をいうと、今はアクリルではなく、ポリカが使われていますが「透明=アクリル板」だと、誤解している方が多いみたいです。
カーポートのアクリル板(ポリカ)の交換費用は1台用で12万円くらい。
また作業内容は簡単なので、DIYでも可能ですね。
この記事ではカーポートのポリカ交換費用やDIYの注意点について解説します!
DIY以外の費用を抑えるための裏ワザも紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
元・エクステリア商社マンがアクリル板交換を解説
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カーポートのアクリル板の交換費用は12万円~
ここからは皆さんが気になるアクリル板の交換費用について解説していきます。
現在のカーポートの屋根にはアクリル板は使われていない
まず交換するアクリル板についてですが…すでに使われていません!
実はカーポートの屋根材は20年ほど前からポリカーボネート(以下、ポリカ)素材が主流となってるんです。
アクリル板とポリカの違いは下の表を見てください。
アクリル板 |
ポリカ |
|
耐衝撃性 |
強い力が加わると割れ、ヒビが生じやすい |
強度はアクリルの50倍ともいわれプラスチック素材で最高峰 |
耐候性 |
長時間の日照や雨風にも強い |
長時間の日照や雨風にも耐久できる |
透明度 |
光透過率は93%(ガラスよりも透明) |
光透過率は86%程度 |
燃焼性 |
燃焼速度は遅いが、ポリカより燃えやすい |
自己消火性があり、燃え広がりにくい |
価格 |
4,980円/枚(1830×915×3mm) |
7,980円/枚(1820×910×3mm) |
ポリカは、アクリル板と比べて高強度で光も通さないため、カーポートの屋根にピッタリの素材です。
ちなみにポリカには、いろんなカラーバリエーションがあります。
以下の記事で紹介していますのでぜひチェックしてください。
»ブラックポリカってどうよ?デメリットはあるの?遮光・遮熱を実証してみました。
1台用カーポートのアクリル板(ポリカ)の交換費用
カーポートに使われるポリカの材料費は、1枚あたり1万円程度です。
必要なポリカの枚数は、ざっと7枚なので、7万円ですね。
材料費に加えて交換に必要な費用は以下のとおりです。
- 屋根材料費(7枚):6.3〜7万円
- 交換作業費:3万円
- 残材処分、交通費、諸経費など:2万円
1枚だけ交換した場合も:約6.5万円~(工事費・税込)なので、基本的に全部まとめて交換がよさそうですね。
2台用カーポートのアクリル板(ポリカ)の交換費用
2台用カーポートは1台用と比べ、ポリカの枚数が増えます。
一般的に必要なポリカの枚数は14枚なので、相場はざっと下のような感じになります。
- 屋根材料費(14枚):13.6〜14万円
- 交換作業費:3〜5万円
- 残材処分費・交通費・諸経費など:2万円
つまり2台用のカーポートのポリカ交換は、約20万円~が相場です!
1枚だけの部分交換も可能です。相場は約6.5万円~(工事費・税込)。
3台用カーポートのアクリル板(ポリカ)の交換費用
3台用カーポートの場合のポリカ交換の費用相場は…
- 屋根材料費(14枚):約15.4~16.8万円
- 交換作業費用:3万円~8万円
- 残材処分、交通費、諸経費など:2万円
通常14枚のポリカを使用しますので、すべてのポリカを交換しても費用は30万円ほどです。
3台用の材料費は増えるものの、交換作業費はあまり変わらないんですね。
今回想定したカーポートはコレ
今回の相場を算出するためにつかった商品は、三協アルミさんのカムフィエース。
これで、ポリカ板を交換したときの目安で金額の相場を解説しました。
庭ファンが一般的に屋根材を仕入れた場合の標準価格で紹介していますよ。
ただし、屋根材のフレームが曲がっている、破損しているなど、他の部材の交換が必要な場合は別途費用が必要です。
カーポートのアクリル板の交換はDIYでできる?
「ちょっとでも費用を抑えたい」とDIYを考えちゃいますよね。
作業自体は特別難しくはないのですが、DIYには注意すべき点もあります。
カーポートのアクリル板(ポリカ)のDIYはおすすめしない
結論からいうと、カーポートの屋根材をDIY交換するのはおすすめしません。
一般の人が作業するのはキケンだからです。
脚立を使った高所作業で1枚5~6キロ前後の屋根材を持ち上げなければなりません。
風の影響も受けやすく、またたわんでポリカ板は暴れます。
そんな重いものをもって、2m以上の高さでもしもバランスを崩したら…。
カーポートで使われているポリカーボネートは短くても2.4mの長さで、ホームセンターでは売っていないことが多いです。
ホームセンターの店頭で売っているのはせいぜい1.8mまで。仮に入手できても、色味が違うなどの問題点があります。
カーポートの商品や屋根材のサイズがわかっていれば、ホームセンターやエクステリア業者さんから取り寄せは可能です。
DIYでカーポートのアクリル板(ポリカ)の交換手順
「しっかり安全対策できる」方だけに向けて、一応ポリカの交換手順を解説します。
- ポリカを押さえている垂木カバーを一度外す
- 古いアクリル板・ポリカを取り外す
- 新しいポリカの取付
- 垂木カバーを取付けて完成
このように交換自体は結構単純なんです。加工もとくに必要ないです。
ただ、外したアクリル板・ポリカをどう処分するかが、問題になります…。
台風で飛んでいったポリカを拾ってのDIYならOK
強風で、ポリカが飛んでいってしまうことがあります。
割れてはないのに、交換に数万円のお金をかけるのはちょっと勿体無いですよね。
そんなときはDIYでの交換もアリです!(キズがついてますが…)
ただ高所作業になるので、脚立やヘルメットの用意などの安全対策はしっかりと。
カーポートのアクリル板(ポリカ)をDIY交換するメリット
ここまでカーポートのアクリル板交換をDIYする際のポイントについて紹介してきました。
続いては改めて交換作業をDIYでするメリットをまとめます。
ぜひ参考にしてください。
【DIY交換のおもなメリット】
- 交換費用が抑えられる
- 自分のタイミングで屋根材交換ができる
- 必要な道具が少ない
- 構造が簡単なため、DIYのハードルが低い
DIYでの交換で費用が抑えられる点はもちろんですが、もうひとつ大きなメリットがあります。
それは自分のタイミングで交換できる点です。
たとえばひょうや台風など自然災害のときは、近隣の家からも業者に依頼が殺到します。
業者は順番に工事するため、被害状況が大きいと工事まで3ヶ月くらい時間がかかったケースもあります。
でもDIYなら材料が揃えば、すぐ交換できちゃいますね。
カーポートのアクリル板(ポリカ)のDIY交換のデメリット
一方でポリカをDIYで交換する際のデメリットは次のとおりです。
【DIY交換のおもなデメリット】
- 高所作業なので、転落などの危険が伴う
- 屋根枠の大きさに合わせたカット加工が大変(異形だった場合)
- ポリカ以外の部品に不良があった場合、手配に手間がかかる
- 隠れた被害を見落とすことがある
大きなデメリットは、見えにくい箇所の被害を見落とす可能性がある点です。
ここでポリカの交換で専門業者さんを利用された方の体験談を紹介します。
ひょう被害で実際交換された方のクチコミ
ポリカの端にある枠を止めているところから雨漏りしてきました。
施工したのが義父の知り合いの業者で、父のメンツを守るためにも他の業者には頼めませんでした。1箇所だけ交換すると思っていたら、枠の反対側も替えた方が良いといわれて、結局ほぼ交換することになりました。本当にそこまで必要だったのかと思いましたが仕方なく施工してもらいました。
雨漏りは止まったので、結果には満足しています。(男性/49歳/香川県高松市)
これ、思わぬ損傷が潜んでいたケースですね。
隠れた損傷に気づかず割れているアクリル板を交換した場合、
- 雨漏りが治らない
- 再びポリカが飛ばされやすい
などの被害にあう可能性も残念ながらあります…。
DIYで費用を抑えても、結局雨漏りで業者さんを呼んだら…意味ないですよね。
カーポートのアクリル板交換には保険が適用される
カーポートは家財道具または建物という扱いを受けるため、自然災害による被害では火災保険で補償されるケースが多いんです。
ただし、すべての保険で補償されるわけではないので、加入している保険の約款を要チェックです!
火災保険が適用されるケース
では、火災保険で補償が認められるケースについて解説しますね。
基本的には以下の条件が補償対象です。
- 自然災害(風害・雪害・ひょう害)が原因での破損や屋根が飛んだ場合
- 被害を受けてから3年以内
ただし、契約内容により細かい条件は変わります。
手続き方法
火災保険で補償を受けるための手続きは下の手順で進めます。
- 加入保険の内容を確認・施工会社へ見積り依頼
- 保険会社へ連絡して申請
- 保険会社と鑑定会社による現場調査のうえ、審査
- 施工会社と契約・工事開始
あせって先に工事を進めないように注意してくださいね。
手続きに必要な書類も紹介しておきます。
- 被害状況のわかる写真
- 工事見積書
- 火災保険請求書
- 調査報告書 など
あらかじめ必要書類を準備しておくと手続きがスムーズに進みますよ!
申請時のポイントと注意点
火災保険の補償が受けられるのは、自然災害での被害であることが条件です。
経年劣化や故意による破損は補償対象外になります。
また、契約内容によっては免責金額や補償対象の修理額が決まっている場合もありますね。
- 免責金額が5万円→修理費用が5万円を超える部分のみ補償対象
- 修理額が20万円以上の工事が対象→修理費用が20万円を超えなければ全く補償されない
このように免責金額の内容によっては、補償が受けられないことがあります。
加入中の火災保険があれば、免責金額の設定は必ずチェックしてください。
まとめ:アクリル板・ポリカの交換費は1台12万円~
カーポートのポリカ板交換の費用相場は、1台分なら12万円くらい、2台分で20万円くらい、3台分は30万円程度です。
安く抑えたくても、高所作業で、屋根材も重いのでDIYはおすすめできません。
費用を抑えるには火災保険がおすすめです。工事する前に保険会社に連絡して、適用されるかチェックしてみるのがいいですよ。
今回紹介したポイントを参考にポリカ交換を検討してみてくださいね!
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