新築の土間コン工事完了!え、でも、色ムラがあるよ?
土間コンクリートを施工するときのリスクを知りたい人
「駐車場をよく使うので土間コンクリートの敷設をお願いすることにしました。でも近所の駐車場を見ると、けっこう見た目が汚れていて…これ地元の施工業者さんが下手くそなのかしら…。汚い見た目になるくらいなら工事しない方がマシだわ…」
土間コンクリート施工を注文する前に、2つ知っておく必要があります!
- 雨に濡れる部分は、絶対に汚れる
- 色ムラが出る可能性が、絶対にある
このリスクをゼロにするのは不可能です。
…でも、ですよ? 美しい見た目にする方法を知っておけば、この色ムラリスクが怖くなくなります。
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土間コンクリートの「色ムラは直せない」が、常識
色ムラは常に起こるリスクがあります。
見た目がイマイチなので、誰もが嫌がるんですがコンクリートの性質上、避けられない。
そしてやり直しが効かないんです…。
新品の土間コンの色ムラ…ご覧ください!イヤですよね?
私のもとに相談者さんからいただいた実際の写真を見てください。
外構工事引き渡し直後「新品の土間コン」の写真です。
黒い変色部分は、濡れているわけではないんです。
引き渡し直後からのずーーーっと、この色・状態です。
数カ月後も同じ色のまま、そして…直せない
数カ月後も同じ見た目で、黒くなってしまったところは変わりません。
これが色ムラですね。
見積書や契約書の文言を読んだことはありますか? 実は大抵、こんな記載があります。
【コンクリート商品の色むら、ヘアークラックについては免責事項】
つまり「色ムラがあっても機能的に問題ありませんので、やり変えはしません」って書いてあるんですよ。
土間コンの色ムラは、免責事項。
強度上も問題ないので、責任は持ちません。
ちなみに、実際に、土間コン自体の強度には全く問題ありません。
分かります。でも業者さんに是正を依頼したところで、直してもらえない。
新品の状態で、お金も満額払ってこの状態ってことが、実はまあまあの可能性であるんです。
土間コンの色ムラは「様子を見る」か「取り壊す」の2択
これまでは長年、とくに対策はありませんでした。
- 様子を見るか
- 取り壊すか
どっちもどっちですよね。取り壊すのはお金がかかるので業者さんはやりたがりません。
今の土間コンの費用&取り壊し&処分費用&再設置費用で4倍はかかります。
そして機能上は問題ないから免責事項として記載しているわけです。
じゃあ「土間コンやめるか」って、それも違いますよね。だって便利です。駐車スペース、玄関のアプローチが歩きやすく、汚れにくくなりますし、おうち全体の印象も引き締まります。
色ムラが起こっても、なんとかできる方法…ついに出てきたんです。
コンクリートを蘇らせる塗材「ヌルコン」DIY可能!
これがあれば、汚れてしまった土間コンを美しく化粧し直せます。
将来にキレイにする方法を知っておいて損はないですよね。
その名も「ヌルコン」です!
土間コンのクレームは、業者さんが最も受けたくないクレームの一つですから、再工事となった場合、追加の費用がえげつないです。
誰も得をしない色ムラを解決してくれるのが「ヌルコン」なんです。
ヌルコンは水性のコンクリート用化粧材
ヌルコンは水性のコンクリート用化粧材です。
グレーとホワイトの2色で、2リットルのボトルもあるのでDIYにも向いています。私も2リットルで試してみましたよ。
特別な技術もいらないため、誰でも施工できるのが最大のメリットですね。
0.1mmぐらい、薄ーーくコンクリート色に塗れるから楽しいんです。失敗もしづらいんですよ。
あえてデメリットをあげれば、剥がれる可能性がゼロではない点です。
でも、すぐに上塗りできるので大きな問題ではないと思います。
いくつか施工の注意事項としては、外気温が10~30℃の環境下ということ。低温だと乾きにくくなってしまうので、絶対ダメではないですが注意ですね。
また車が乗ってよいのは24時間経過後なので、一時的に車を別の場所に逃がすなどの対策が必要です。
色ムラの救世主!ヌルコンの実力は「3回」塗れば分かる
私はやってみないと気がすまないタイプで、もしも「微妙」だったら「微妙…!」とぶっちゃけてしまいます。
そんな私が忖度なしに、実力をテストしてみます。
本番前に、コンクリート平板でテストしました。
試しておきたいことは、
- 色ムラはどれぐらい解消されるのか
- どんな感じで塗れるのか
- どんな色の仕上がりになるのか
- 匂いはどうなのか
このあたりですね。
いわゆる、「コンクリート平板」でテストしてみました。
油性マジックを使って色ムラを再現したコンクリートに、塗りなし・1回塗り・2回塗り・3枚塗りの合計4枚で比較をします。
空けてみると、思ったよりシャバシャバした液体なので、取り扱いには慣れが必要かなと思いました。
1回塗りだけだと、油性マジックの色ムラが見えますよね。
2回、3回と同じ要領で塗ると、カメラの写りもありますが、およそ資料通りになります。
こちら3回塗りの表面をアップにしました。
- 色ムラはどれぐらい解消されるのか ➡ 3回塗りでいい感じ
- どんな感じで塗れるのか ➡ かなりシャバシャバな薄い液
- どんな色の仕上がりになるのか ➡ 直後はグレー、徐々に白く
- 匂いはどうなのか ➡ 全く臭いません!
ヌルコンを塗る!いよいよ本番
さあ実際に塗りますよ。
施工場所は、設置後20年以上経過している実家の犬走りの土間コンクリートで試してみます。
コケも生えて、汚れも目立ちます。コンクリートの劣化もある程度進んでいますね。
横幅が1m、奥行きは10mの約10平方メートルの場所です。
ま、汚れも含めて今回の試験場には最適でしょう。
ヌルコンをヌルための1日目は、下準備
施工は、1日目掃除と準備、2日目にヌルコン塗布と、丸2日かかりました。
用意したものは…
- ヌルコン2L 6本(結局使ったのは、5本)
- ローラー 2本(プライマー用・ヌルコン用
- ローラーの柄
- 刷毛バケツ(2L以上)
- プライマー 2L缶
- 養生テープ 3本
- ゴミ袋
- デッキブラシ(ホウキはダメでした…)
- 掃除機
ですね。
掃除機はなくてもいけますが、塗る前にホコリなどがあると、ヌルコンの密着が悪くなるそうなので、キレイにします。
高圧洗浄機で洗い流して、乾いたあとにデッキブラシでこすり押し出すように砂をかきだして、念のため掃除機をかけました。
次にプライマーで下処理です。いわゆる一般的な「プライマー」のようですが、私はあまり取り扱いになれていませんでした…笑
すごい匂いがしますが、塗るのは楽しかったです。デッキブラシの大変さとは大違い。
プライマーの説明書には「1~2時間で乾燥させてから上塗り」と記載がありますが、ヌルコンの製造元・タイハクさんから、24時間以上おいたほうが良いと言われたので、今日はここまで。
2日目に、やっとヌルコンの塗布します!
さて、2日目も掃除をしました。夜のうちに砂ぼこりがかかっている可能性があるので念入りに、ですね。
練習とは異なり、大きな面積にヌルコンを塗るのは初めてですが、スタートです。
刷毛バケツに塗料を入れるとき、ボトルの中身を全部出すべきです。(出すべきでした…)
ボトルの中に、白いツブツブの塗料が入っているのですが、作業中にも沈殿してしまうんですね。このままだと前半と後半で色が変わってしまうので、全量を刷毛バケツに出してください。
なので、バケツは2L以上用の大きめのバケツのほうが良さそうです。
塗ってみるとこんな感じですね。
思ったより、シャバシャバの水分が出て、全然色が付かないので、ちょっと不安になりますよね。
でも色が薄くても、これで大丈夫です。やっぱり、試験で1回やってるので安心してできます。
こちらが1回塗りの終了時点。着色は甘く見えますよね。また塗りにムラがありますが、これでも大丈夫なんです。
お昼ごはんを食べて、3~4時間ぐらい放置したあとに2回目の塗りにうつります。
2回目も塗る要領は同じですが、学習して、ボトルの残留を出さないように全部使います。1回目で経験した分、塗るのも慣れてきました。
ほら、手前が2回塗りで奥はまだ1回塗り。色が違いますよね。
塗料が薄いので、塗り重ねれば塗り重ねるほどキレイになります。だから失敗が少なく、私のように塗装を普段しない人でも安心です。
2回目終了時点が上の写真です。
また、4時間ほど時間をおいて3回目を塗ります。塗り重ねてますますキレイになりました。薄いなと思う部分をカバーしながら塗れるので楽しいです。
ただ私は、ジャブジャブ塗りすぎたかもしれません。
どうでしょう。あれだけ汚れの目立った犬走りがとってもキレイになりました!
またペンキのように、白一色ではなくコンクリートの自然な色ムラがありますね。
いわゆる銀面・銀肌です。
もっと均一な仕上がりや、明るさを求める人は…
- 塗る回数をさらに増やして、4回・5回塗る
- 今回使ったグレーではなく白色のヌルコンを使用する
などを試してみるのがおすすめですよ。
ペンキと違って、複数層になっているので塗りムラも目立ちにくく、初めて塗る人でも大丈夫です。
ヌルコンを上手に塗るためのアドバイス
今回、私が初めてヌルコンを塗ってみて気づいた反省点を含めて、これから塗るゾという方にアドバイスをします。
バケツでよく混ぜながら使う
ヌルコンは、ペンキに比べると圧倒的に粘り気がなく、サラサラの水性絵の具みたいでした。
特殊な技術でサラサラな薄い塗料になっているそうです。
そのため、塗料成分が沈殿、分離しやすいので、使用前も使用中もよくかき混ぜなくてはいけません。
入れる容器には、バケツがおすすめです。
今回の私のように網付き容器を使用すると、混ぜにくいんですよね。またお皿タイプだと持ち運びの際にこぼしてしまいそう。
結局、私はバケツの網を外して使いました。
複数回いろんな方向から塗るとコンクリート色っぽくなる!
コンクリート平板の塗りテストからも明らかなように、複数回塗ったほうがキレイになります。
コンクリートっぽさを出すためには、ペンキのように一方向から統一的に塗るよりも、ある意味テキトーに多方向から塗ったほうがコンクリートっぽくなります。
ヌルコンに特殊な技術は不要で、ただ塗る回数を増やすだけで大丈夫そうです。慣れれば少ない回数でもキレイに仕上げられるでしょう。
1回目はケチらずに、特にたっぷりと塗る
ヌルコンは、ペンキと全く異なり、何度も塗る前提の商品です。
とくに1回目は量をケチらずに、たっぷり染み込ませるぐらい塗ると、圧倒的に失敗しにくくなりますよ。
複数回塗って、2~3日後には色が明るくなります。色を見てさらに、後から色付けすることもできるので、塗料は余分目に買っておいて、ケチらないほうが良いです。
余ったら保管しておけばいいですからね。
塗装に慣れた方なら、15リットル濃いめタイプを使う
15リットルのペール缶の方は、濃度が濃いので、ヌルコン経験済みや塗る回数も作業時間も少なくすませたいプロ向け、業者さん向けですね。
濃い方が一気に色がつきますが、経験&練習が必要そうですね。
私も次ならペール缶15リットルの方で行けそうです。
ヌルコンは生コンのプロが開発した商品
この画期的なヌルコンは、東北でも有数の生コンクリート工場で技術者さんが開発した商品です。
コンクリートのプロがコンクリートのために作った塗料、だから普通のペンキとは成分が違うんですね。
大手ハウスメーカーさんで実施した土間コンの補修にも使われています。
今、見積書がある方は、ぜひ色ムラリスクの確認を!
お手元に見積書がある方、ぜひ確認してみてください。
色ムラに免責事項の記載が付いている場合多いんです。
失敗や損をしたくないなら「ヌルコン」のことを覚えてください。
施工業者さん!1つ備蓄しておけば安心ですよ
また、色ムラのクレームを受けたことがある業者さんにとっても朗報です。
様子を見る、取り壊す以外の選択肢を知らなかった方、もう追加原価を恐れる必要はありません。
事務所に備蓄しておきましょう。
土間コンクリートは化粧できるということをぜひ知っていただきたいです。
ヌルコンはホームセンターやAmazonで買えます!
ヌルコンは、ホームセンターやAmazonで購入できます。
ローラー、刷毛、バケツも一緒に買えるのでまとめて用意いただくと良いかなと思います。
ぜひ一度、試してみてください。
未経験者のDIYでもさほど難しくありません。
「土間コンは一発勝負、色ムラは仕方ない」の常識を覆す、ヌルコンをぜひ!