カーポートの扉について悩んでいる人へ
カーポートに扉を付けると、さまざまな点でメリットがあります。
ただし、扉にも種類がいろいろ。ちょっとずつ特徴が異なります。
そのため適当に選ぶのはNG、ちがいをわかっておいてほしいです。
この記事ではカーポートに扉を付けるときに知っておきたい、以下の3つを解説します。
カーポートと扉を一緒に工事するか、後付けするのか、両方バッチリ解説します。
「今から扉つけようかな?」と、検討中の方はぜひ参考にしてください。
カーポートの扉もお任せあれ!外構一筋のプロが解説します
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カーポートに扉をとりつけるメリットとよくある事例
カーポートには、標準的に扉がついていることはありません。
カーポート用の門扉のことを、カーゲートとも呼びます。
カーポートの設置と同時に扉を付けても、後付けするのも手間は同じです。
ここでは、よくある事例をもとに、扉を付けるメリットをご紹介します。
イタズラ防止&盗難防止
駐車スペースと公共のスペースを区切る扉があれば、イタズラ防止&盗難防止になります。
扉を開けたり、乗り越えたりしてくる人がいたら、目立ちますよね。でも、フリーに出入りできる状態なら、何かイタズラをされても気づけません。
盗難リスクはクルマだけではありません。
自転車やお庭で使っているものが持ち去られるリスクを減らせます。
子どもやペットの安全対策・飛び出し防止
小さなお子様やペットが居る場合、飛び出し防止に役立ちます。
特に多いのは、昼間にご主人が車を出してるときに、空いた駐車スペースで子どもやペットを遊ばせるケースです。
カーポートが日よけにもなるため、夏休みに駐車場にプールを置く家庭もよく見られます。
そうしたご家庭は、安全&安心のためゲートをつける方が多いです。
敷地境界をハッキリさせる
扉さえあれば、車や人が敷地内に侵入するのを防げます。
目の前の道路幅が狭い場合、車同士がすれ違うときや、人が車を避けるときに、扉がないと敷地内に入ってこられやすくなります。
道ですれ違う通行人が、敷地内に入ってくるストレスも起こらなくなります。
道が狭くて人通りが多いなら、カーポートの扉は必須ですね。
ぶっちゃけると、「固定資産税を自分が払ってるのに、人に使われるなんて嫌!」という気持ち、私もすごくわかります…!
ゴミの吹き込み、落ち葉の入り込み防止
家の前に街路樹があり、秋になると落ち葉の吹き込みに困っているなら、扉がおすすめ。
ゴミや落ち葉の入り込みを防げます。
写真のようにアルミスラットのシャッターゲートをつけるという方もいます。
ここまでやれば、かなり強力な防止策になりますね!
カーポート用扉のメリット・デメリットと相場価格
ここからは、カーポートに付ける扉は具体的にどんなものがあるのかを紹介していきます!
紹介する価格は、一般的な工事費と消費税込みの金額です。
タイプ1. 伸縮式(アコーディオンゲート)
一つ目は、伸縮式です。
なんといっても価格が安い点がメリットです。
車を出す頻度が少ない場合や、子供やペットの安全対策として使うなら非常におすすめ。
デメリットとしては、開閉がちょっと面倒くさいです。
扉を畳んだときに左右の厚みが残るので、車を出し入れしづらいのはちょっと不便ですね。
あとは、他の商品と比べるとデザイン性は少ないですね。
上の写真は、LIXILさんの「アルシャシンII M型_Aタイプ」です。
- 1台用幅(約3m):15.6万円~
- 2台用幅(約5.5m):23.8万円~
※ ここから先も、すべて工事費・消費税込みで紹介しています。
もっと狭いスペースに設置できる商品もあります。
こちらは、三協アルミさんの「スリムゲート」という商品で、
厚みがたったの77mm!通常が130mmあるので半分くらいの厚みです。
- 1台用幅(約3m):17.6万円~
見た目は、名前の通りずいぶんスリムですが、扉としては十分使えます。
お店で使われることも多く、事務的・業者っぽいので自宅には嫌だと言う方も。
また、伸縮式は目隠しにはならないのと、台風時や風の強い地域では前後に揺れやすいデメリットもあります。
タイプ2. 跳ね上げ式(アップゲート)
続いては、跳ね上げ式(アップゲート)です。
ゲートが上に開くので、伸縮式のように車の出入りがしづらいことはありません。
間口が狭くてもOKなうえに、上げ下げも非常にラクです。
オプションで電動式にすれば、車を降りずに開閉できて、さらに便利になります!
写真は、LIXILさんの「オーバードア/ワイドオーバードア 2型 手動式」です。
- 1台用幅(約3m): 27.0万円~
- 2台用幅(約5.5m):32.6万円~
お値段を見た通り、最大のデメリットは価格が跳ね上がることです。
また、デザインによっては、目隠し効果のあるタイプもあります。
私がおすすめしたいのは、三協アルミさんの「ラビーネ3N型 電動式」です。
- 1台用幅(約3m):49.2万円~
- 2台用幅(約5.5m):58.5万円~
参考価格 ※電気工事込み(電気配線約10m想定)
三協アルミさんのゲートがもっとも丈夫で、デザインが綺麗です。
ただし、高さ制限があり、カーポートや車高の高い車が接触するかもしれません。。
ミニバン車やハイエースくらいの車高なら大丈夫ですが、以下の場合は要注意。
- 車にキャリアを積んでいる
- 駐車場の前後にかけて勾配が急になっている
- カーポートがゲートの上部にかかっている
また、扉を開けていると、風に煽られやすいです。
風の強い地域は、基本ゲートを閉めておいた方がベターです。
タイプ3.引き戸式(スライドゲート)
続いては、引き戸タイプです。
こちらは、LIXILさんの「エススライド D型」です。
- 1台用幅(約3m):48.7万円~
- 2台用幅(約5.5m):79.0万円~
引き戸は、種類が豊富なので、いろんな商品から選べますね。
開け方もいろいろ。
- 片開き
- 両開き
- 親子開き
使い勝手にあわせて選べるので、車の台数や敷地の広さにも柔軟に対応できます。
ただ、引き込んだ扉を収納するには、横幅のスペースがかなり必要になります。
3mの駐車場に付ける場合、扉の幅に加えて引き込んだ先のスペースもいるので
合計6m程の横幅が必要になってしまいます。
タイプ4.シャッターゲート
続いてはシャッターゲートです。
よく見られるのが、LIXILさんの「ワイドシャッターS型 Fタイプ 電動式」です。
- 1台用幅(約3m):108.5万円~
- 2台用幅(約5.5m):210.0万円~
※電気工事込み(電気配線約10m想定)
シャッターゲートは電動式のみで、価格も超高級なタイプです。
写真のものはアルミ色ですが、意匠性が高くタイル張りもできます。
このゲートにする場合は、シャッターを中心に他の寸法を決めるので、おのずと車高の高い車やカーポートと干渉しにくくなります。
ずっしり重厚感ある見た目だけでなく、実用面でもメリットが多いです。
- 防犯効果(カーポートと組み合わせると更に防犯性能が高くなる)
- 耐風圧性能が高い
- 目隠し効果(完全目隠し、半分目隠しとタイプを選べる)
デメリットとしては、圧倒的に価格が高い点です。
また、高さがあるので圧迫感はありますね。
タイプ5.スライディングゲート
続いては、スライディングゲートといって、三協さん特有のゲートタイプになります。
写真は、三協アルミさんの「ライアーレ 1型 細格子」です。
- 1台用幅(約3m):76.5万円~
- 2台用幅(約5.5m):123.3万円~
こちらの商品は、カーテンのように横にパタパタと畳まれるタイプです。
メリットは、シャッターゲートよりデザインが豊富な点です。
縦格子のデザインも、格子の太さなど数多くのバリエーションから選べます。
高さも約2.3mまで有効開口を作れるので、車高の高い車やカーポートと干渉しません。
防犯性能など実用面も、ほぼシャッターと変わりません。
一番のデメリットは、やはり価格が高い点です。
また、左右に勾配がある敷地では取り付けできません。
5センチ程の高低差でも取付不可になったケースがありました。
扉の収納時、カーテンと同じく左右に袋だまりができるので、その分間口が狭くなります。
タイプ6.チェーンポール(駐車ポール)
最後は、チェーンポール(駐車ポール)です。
こちらは、ゲートファクトリーさんの「カーポール スクエアタイプ」です。
- 1台用幅(約3m):7.9万円~
- 2台用幅(約5.5m):12.1万円~
扉の相場の中では、価格が最も安いです。
写真はスライドレールタイプといって、左右にポールを収納できるタイプです。
間口が狭い、傾斜地など、幅広い土地形状に対応できます。
他には、地面に埋め込めるタイプもあります。
手軽に設置できる一方で、以下の点がデメリットです。
- ポールの移動や上げ下げに手間がかかる
- 目隠し性能が低い
ここまで扉の種類を紹介しました。
予算や見た目、特徴から、ご自宅にどれが一番合うのかぜひ想像を膨らませてください。
こちらの記事でもおすすめ商品を紹介しています。ぜひ参考にしてください!
≫駐車場の門扉に提案したいおすすめランキングTOP5【相場価格アリ】
≫カーポートのゲートを安く・賢く選ぶ!用途・コスパ別おすすめ商品を紹介
後付けの時に気を付けるべき3点
ここからは、扉を後付けする際に、気を付けていただきたい点を紹介します。
カーポートとの位置関係やスペースによって対応商品が異なるので、注意してください。
1.間口の幅
間口の幅によって、取付できる商品は限られてきす。
跳ね上げ式、シャッターの場合、横幅は最大6mまでです。
扉の中では、伸縮式が最も幅広く対応ができます。
工場用のものを使えば、横幅20mでも対応できちゃいます!
ただし、どのタイプでもカーポートに扉をつけると、入出庫のスペースは狭くなります。
扉を畳んだ状態でも出入りできるか、想定した上で選んでください!
2.駐車場の傾斜
奥行方向の水勾配は、ある程度対応できます。
しかし、左右で勾配があると、なかなか大変なんです。
左右の高低差が3cm以上の場合、以下のタイプは取り付け不可と思ってください。
- シャッター
- 引き戸
- スライディングゲート
跳ね上げゲートだと、駐車場の右側と左側で高低差20cm以上は不可です。
写真の扉の右側からに伸びているのが「設置ストッパー」なんですが、これを使うと20cmまで対応できます。
伸縮式タイプなら、最大傾斜角度8.0度まで対応可能です。
左右の高さの計測は、レーザーなど特殊機材が必要なのでプロに相談してください。
現地調査は無料でやってもらえるので、土地の条件からご自宅に合ったタイプの扉を聞いてみてください。
3.既存物との関係
扉の近くに元々ある物と干渉しないかチェックが必要です。
例えば、
- カーポート
- 地中の水道管・ガス管など配管経路
- 雨水枡
などですね。
伸縮ゲートの場合は、回転収納して車の通行幅を確保できるかも重要なポイントです。
特に電動だと配線工事も伴うため、コンセントの位置や配線経路も確認してください。
ちなみに、扉を後付けする場合のおすすめ商品をこちらでも紹介しています。
≫カーポートにゲートを後付けする!おすすめメーカー&商品の相場│失敗させません!
まとめ:目的にあった選択で最適な駐車場空間を作ろう
- カーポートに扉をとりつけるメリットとよくある事例
- 取り付けられる扉の種類と相場価格・費用
- 後付けする時に気をつけたいこと
を解説しました。
この扉がいい!となっても、土地の条件によっては難しい場合もあります。
高さ計測などの現地調査は、自分で全てやるのは無理なのでプロに相談してください。
現地調査は無料でやってもらえるので、おすすめです。
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