駐車場の屋根「カーポート」を検討している人のページです
「すぐできる外構工事の正しい検討方法・カーポート編」です。
駐車場の屋根である「カーポート」を検討している人へ向けた解説をまとめたページで、カーポートを検討する方に、最初に知っていただきたい内容をまとめたページです。
カーポートの選び方のセオリーがわかり、カーポートの最適なサイズ/色を選べるようになります
このページを見ることでカーポート選びのセオリーがわかるようになり、自分にとって最適なカーポートのサイズタイプを選ぶことができます。
その結果的に効率の良いお買い物ができて、予算削減につながるはずです!
とりあえず、難しいこと言わず説明するための CG 合成の画像を作ってみました!
解説と併せてみて戴けると、理解しやすい・わかりやすいのではないのかと思います。
カーポートの解説の前に、私の自己紹介
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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- 元エクステリア問屋で卸し売り、業界経験15年
- 法人営業から公共工事の設計支援まで
- 最近ではメーカーさんと一緒に商品開発も
もくじ:カーポートを正しく選ぶ5つのポイント
カーポートを正しく選ぶための5つの要素に分解してお話しします。
カーポートで見てほしいのはサイズを決める幅・高さ・奥行きの3つと、印象を決める屋根材の色と骨組みの色2つ、合計5色つです
駐車場ごとに最適なカーポートサイズがあります。
それぞれを要素別に解説をして、それぞれに考えるべき基準をCG解説画像と共に紹介します。
屋根の幅:カーポートを正しく選ぶには?
まず一番最初に解説したいのがカーポートの屋根の幅についてです。
「幅」とは、道路から駐車場を見て横方向のサイズになります。
今から1台分の目安寸法を記載しますので、車の台数が多くなれば、×2・×3という風な形で読み替えて戴けると幸いです。
メーカーのセオリーは車の幅プラス1m~1.5m
カーポートの製造メーカーが言うカーポートの目安のサイズは、車の横幅・車幅に対して、1m〜1.5mが目安と紹介されています。
余裕を持って乗り降りして、雨風をしのげるサイズというのが1m〜1.5mぐらいですね。
とはいえ、カーポートの幅は敷地ギリギリまで伸ばす
とは言いながらも私は、カーポートのサイズを車基準で考えるのではなく、敷地基準で考えるべきだと思います。
その理由はカーポートのサイズを大きくしても、実はそこまで値段は変わらないのです。
できれば敷地いっぱいのサイズにするほうが雨風を凌ぎやすく使い勝手の良い・満足度の高いカーポートになることが多いです。
予算を見比べる時には工事業者さんに「車にとって必要な大きさのカーポート」と「敷地ギリギリまで大きいかポート」の見積もりは二つを出してもらうようにしましょう。
そこで、予算とサイズを比較して選択するのが私はベストだと思っています。
実際に、CG画像で設置してみて再現してみます
実際の現場写真を元にCG合成で再現してみたいと思います。
カーポートは取り付けるまでサイズ感がわからないのですが、最近の3DCAD技術が進歩して、リアルに合成できるようになりました。
ぶっちゃけ、CG合成で結構無理やり感ありますが、サイズのを理解するためには良い素材だと思います。
こちらが今回設置してみる現場です。
ではでは、車の2.4m幅のカーポートを置いてみます。
どうでしょうか?なんとなくちょっと小さい気がします。
雨が吹き込んできそうな・・・
次に、最大サイズの3m幅のカーポートをCGで置いてみます。
ちょっと大きいかもしれませんが、雨除けには十分なサイズだと感じません?
ちょっとしたことですが、これから先10年も20年も使う屋根になります。
検討できるのは今のタイミングだけなので、ぜひ面倒でもしっかりと考えることをお勧めします。
屋根高さ:カーポートを正しく選ぶには?
次に、カーポートの高さです。
意外と、カーポートの屋根高さっていうのは検討を忘れてしまうことが多いのです。
結構、重要なポイントになりますよ。
幅や奥行きと違って高さはイメージをしにくい、わかりにくい部分になるので、CG合成画像を見てもらうと分かりやすいかなと思います。
屋根の高さは車の高さプラス30cm〜50cmが目安
通常の推奨される屋根の高さは車の高さ+30cm〜50cmが目安とされています。
雨の吹き込みであったり圧迫感などのちょうどいいバランスのサイズがはこれぐらい。
特にこだわりがない場合は、30cm〜50cmを目安にしておくと失敗がないですね。
雨の吹き込みができてしまうので必要以上の高さは必要なし
何を高くしたほうがいいという方もいらっしゃるんですけども、逆に雨が降っ込みであったり、屋根で作った影がずれてしまうので、あまり必要以上の高さにする必要はありません。
高くするのは、窓にかかる・階段・段差がある時だけ
必要以上の高さにする必要がある場合は、家の窓に差し掛かる場合や階段などの段差がある場合のみになります。
それ以外は、雨の吹き込みや影ズレを防ぐため適度な高さをお勧めします。
というのもテキストでは説明が難しいので、実際のCG合成の画像をお見せします。
実際にCG合成でカーポートの高さを確認してみます
これは、標準柱の場合の画像です。
商品によって標準柱の長さが違うのですが、おおよそ180cm〜200cmが標準柱といわれています。
この柱で有れば屋根としては問題ないのですが、掃き出し窓の前に立って見たとき、カーポートの屋根が目の前に来て邪魔ですよね。
なのでこういった設置場所の場合、もう一つ長い柱のカーポートがお勧めです。
ハイルーフ柱と呼ばれる高さで230cm〜250cmぐらいの高さになります。
これになると掃き出し窓のところにたっても邪魔にならないですし、開放感もあって、雨避けとしてもしっかり機能する絶妙なラインだと思います。
カーポートにはもう一つ長い柱280cmタイプがあります。
実際に取り付けた後であれば後悔しかないのですが、20万円もはらったあとにカーポートが屋根として機能していないことが判明するとどう思います?
めっちゃくちゃ後悔しますよね。事前にCG合成画像で検討しておくことで、そういったミスを未然に防ぐこと
屋根の奥行き:カーポートを正しく選ぶには?
幅の次は、カーポートの奥行きサイズになります。
カーポートの奥行き方向は、道路から駐車場を見て奥行、縦方向のサイズです。
結構、「奥行き方向」と「間口方向」が逆になってしまったり、ややこしくなるので業者さんと打ち合わせする時・会話するときには、逆にならないように気をつけてください。
メーカーの推奨はカーポートの車の奥行き+60cm以上
カーポートの奥行サイズは全長の+60cmぐらいをを目安に考えると良いと言われています。
軽自動車をお持ちのかたやミニバンタイプを乗っている場合では、必要なサイズがまた違います。
敷地に余裕があればギリギリまで大きい方がお得です
これも先ほどと同じで、敷地に余裕があればギリギリまで大きい方がお得です。
生活動線にもよるかもしれませんが、車の後ろ側を通路として・自転車置き場として使うケースが考えられる。
できるだけ大きい方を設置いただく方をことをお勧めしますが、間口と違って利用する必要がないので、あればは60センチ目安に検討いただけると幸いです。
実際に、カーポートの奥行方向もCG合成で確認します
カーポートの一般的な奥行きは、5m・5.4m・5.7mの3パターンです。
間口と違い大きくなった印象やメリットが感じにくいと個人的には思います。
生活動線次第で、必要ならば奥行の長いものを購入し、無理にサイズアップする必要はないと個人的には思っています。
屋根材の色・種類:カーポートを正しく選ぶには?
ではサイズが決まったところで、次カーポートの機能であったりスペックが左右される屋根材です。
どの屋根材にも共通していえることは、
- 紫外線はほぼ100%カットする
- 雨除け機能がある
というところです。
屋根材によって変わる部分は
- 太陽光の取り込み量(採光率)
- 熱線のカット率
の2つです。
カーポートの屋根材は、場所によって最適な色が違います
カーポートの屋根材は場所によって最適な色種類が異なります。
屋根材のグレード・種類が同じであれば色を変えても、値段は変わりませんので、金銭面は気にせず、安心してチョイスしてもればOKです。
建物に近い・リビング・窓に近い部分は最も明るい色を
リビングに近い場所であったり、窓に影ができる場合は基本的に最も明るい色を選んでいただくことをお勧めします。
「クリアマット」「透明マット」という名称で販売されています。
屋根ができると日光がどうしても遮られてしまうので、カーポートを付けることで家の中が暗くなってしまうのを防ぐためです。
建物・窓とは関係のない場所であれば、お好みで
リビングや家の窓と全く関係ないのであれば、色の濃いブルー系の屋根日光を遮りやすいものを選択すると良ですね。
同じ値段を出すん中でも車の中が熱くなりにくい機能が得られ、エアコンの効きが良くなったりしますので、そういった使い分けをしてもらえるといいかなと思います。
実際、全色の屋根材を設置したCG画像を作成してみました
今回、販売量の多いLIXIL社のカーポートで合成しています。
他の三協アルミさん・YKKAPさんでも同じような屋根材がありますので、参考にしてみてください。
最も人気のある、最も明るい色がこちらのクリアマットです。
採光率が最も高く、明るい印象で圧倒的人気の色です。
現場調査の際も、迷っている場合はとりあえずコレ。仮で作るのであればコレ。です。
太陽が放っている太陽光を100%としたとき、この屋根材の下で採光率が83%ということは、17%の太陽光がカットされているという意味です。採光率は高ければ高いほど、明るくなります。

熱線吸収クリアブルーは、採光率17%(≒日光を83%もカット)になるので、ほぼ日陰です。
リビング前に設置するにはかなりの覚悟が必要です。
あと、屋根材の色で、全体の印象がずいぶん変わりますので、こうやって色を並べてみてみるとよくわかりますね。
現実てきなところ、無難に、明るい色で着地する人が多いですねw
骨組みの色:カーポートを正しく選ぶには?
最後に、カーポートの骨組みの色ですね。
この骨組みの色を変えたとしても値段は全く同じなので安心してください。
※木目調などの少しアクセントカラーを入れる場合は、ちょっと値段は上がります。
カーポートの色は窓のサッシ枠の色に合わせるのがベスト
カーポートの色は家の窓のサッシ枠の色、もしくは他のフェンスや門扉などのエクステリアの色と合わせるのが良いとされています。
外環で一箇所だけ色が違うものがあると違和感を感じることが多いです。
逆にアクセントに使うという手段もあるんですけども、なかなかセンスが問われます。
カーポートなどの大型の商品ではなく、ポストや門柱などのピンポイントでアクセントカラーを取り入れることのほうが多いです。
無難に、カーポートの色はサッシの色に合わせるのが通例です。
メーカー違いでも同じ系統の色にすれば、OK
ちなみになんですけども、 LIXILさんの窓を使っていて YKKAPさんのカーポートを設置して色を同系統のすれば大丈夫です。
LIXILさんの「シャイングレー」とYKKAPさんの「プラチナステン」などのメーカー違い同系色は、デザイナーさんやカラーコーディネーターさんでもその微妙な色の違いが気付きにくい。
それぞれ近似色になってますので、メーカー違いは全く気にしなくていいです。
実際、とりあえず、現場にCG合成で確認してみましょう
四の五の言ってもテキストでは色は伝わらないので、実際色違いカーポートを全部合成してみました。
結果、どれが違和感を感じにくいのかいうのを、ぜひ見てください。
ちなみに、この写真のご自宅についている窓のサッシのメーカーさんどこかわからなかったんです。
カーポートはCG合成で再現してる部分があるので、厳密には違いますがどれがマッチしてるかっていうのは参考に見てみてください。
以下は、私の個人的な評論です。
※他社比較のため、三協アルミ名称(LIXIL名称/YKKAP名称)で記載します。
〇:アーバングレー(シャイングレー/プラチナステン)
既存サッシの色とも、相性が良く特に違和感もないバランスになっている
△:サンシルバー(ナチュラルシルバーF/ピュアシルバー)
白銀のシルバー色がちょっと浮いている。マッチしてはいるけども、クリーム系の外壁と対比したときに、アーバングレーのほうがベターと個人的には思います。
△:ホワイト(アイボリーホワイト/ホワイト)
車の色とマッチはしているもの、無機質なホワイトが浮いている印象がある。
〇:ブラック(ブラック/カームブラック)
外壁の一部(バルコニー部分)のアクセントカラーとマッチして〇
賛否が分かれますが、シックな印象にしたい場合は採用できるカラーリングだと思います。暗い印象になりがちなので、次に濃い色の車が買いにくくなるかも。
×:ダークブロンズ(オータムブラウン/ブラウン)
人工木のフェンスとの相性を考慮すると良いかとは思いますが、やはり全体的に茶系が浮いてくる。
×:ブロンズ(ブロンズ/該当なし)
どのサッシ・エクステリアにもマッチしない色。
この建物のシンプルモダンスタイルには不向きな色だと思います。
それぞれの色に対しての私見をレビューです。
カーポートを正しく選ぶには具体イメージが大事
カタログの紙面だけ、現場で測った寸法だけではなかなか難しいです。
今回、CG画像を見ていただいたことで、なんとなくイメージが付いたのではないでしょうか?
カーポートを選ぶには、事前に採寸しておくことと事前に知識を蓄えておくことも必要です。
\まとめ/【正しい外構工事の検討法】カーポート編
いかがでしたでしょうか。
カーポートを正しく選ぶための5つのポイントをご紹介しました。
- 1.カーポートの横幅 → 予算の限り・敷地の限りギリギリ最大
- 2.高さ → 障害物に注意しながら+30cm~50cmが最適
- 3.奥行 → 生活動線に必要なら伸ばす、それ以外は特に不要
- 4.屋根材 → 迷ったら明るめ。建物の近くなら明るめ一択。
- 5.色 → 窓サッシ・ほかのエクステリアに合わせる
こちらがセオリーになります。
カーポートも様々なデザインが販売されています。
好みが分かれるのでこのページではあまり詳しく言及しませんでしたが、サイズ選びは共通言語として使用できるものになりますので、ぜひ参考にしてください。
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