カーポートの価格が高くてなんとか値下げ交渉をしたい人
「カーポートの見積もりをもらったんだけど、この価格が相場通りなのかボッタクリされているのか。相談するあいてもいないし、確かめるのも難しい。判断材料がなくて困っている。時間もあんまりないし、詳しい人教えてください!」
←カーポートの価格構造について知っておくと値交渉がやりやすいですぜ。
元・カーポートを卸売していた専門商社マンです
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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ですので、工事店さんが仕入れ価格の「原価」を知ってます。
さらにお取引先様が多岐にわたるので、どのような販売価格・販売戦略をとっているかもだいぶ詳しい立場の人間です。
そこで、その裏手をついて「カーポート価格の値下げ交渉術」をその価格構造の観点から見た裏ワザ・通りやすいワザを紹介します。
カーポートの設置費用の価格を細分化してみる
カーポートの工事込みの価格を細分化すると「商品価格」と「工事価格」と「その他」に分けられます。
いろいろと書いている間にながーーーくなってしまったので、まず結論から言います。
それぞれの商品価格・工事価格・その他費用についての値引き交渉ポイントを列挙します。
まず、カーポートの商品価格の値下げ交渉
その業者さんにより得意なメーカーや懇意にしているメーカーがあります。
こちらから無理に「この商品!」指定せず、業者さんの得意なメーカーさんの商品で見積もりをしてもらうと値引き率が高くなり、施工も慣れているのでエラーも少なくて個人的にもおススメです。
(デザインは別ですが・・・)どのメーカーの商品も性能面ではかわらないですよ。
まずは、オススメの商品で見積もり・紹介してもらうことが先決
カーポートの工事価格の値下げ交渉
職人さんの手元に残るお金になるのでできればここの交渉は心象的に避けた方が無難です。
職人さんの買い叩きのように映ります。
タチの悪いお客様とも捉えられるリスクもあるので、よほどの理由が無い限りや相場の施工費用からかけ離れている場合を除いて価格交渉は控えるのがベターです。
あなたも給料を低く見られると腹がたちますし、良い気分ではないですよね?
それと同じです。
値引き交渉において「工事費用」は、聖域と心得よ
カーポートの諸経費の価格交渉
私が良く言うのは、「諸経費価格ぐらいは値引きできる余力が業者さんにある」という主張です。
価格交渉術についてはこちらのページでも紹介しています。
価格交渉の優先順位
優先順位としては、もっとも安く仕入れられるカーポート商品で見積もりをしてもらって、その他トータルの価格から頑張って営業さんの持っている権限から最大限値引きを算出してもらってから、最後に諸経費を省いてもらう、もしくは端数を切ってもらう交渉に入ればスムーズですね。
目安としては、初回の定時見積もりから10%ぐらいは値引きできるものとして考えておくと良いでしょう。
15%〜20%となるとなかなか私の感覚でも厳しい内容になると思います。
闇雲に「値引きしてほしい」と価格交渉されるよりも理論武装されるほうが、正直言ってややこしいです。
だからこそ、押し勝てる勝算があります。
初回定時の見積もりからは10%ほどは値引きする余地はある。
さてさて、結論からお話ししましたが、ここからは各論のお話です
カーポートの「商品価格」について
なぜ、得意なメーカーの商品で見積もりをもらうのか、その理由について解説します。
全てのエクステリア商品は定価があります。
カーポートなどのエクステリア商品は、定価×割引率で販売価格が設定されます。
定価はどの業者さんに頼んでも同じですが、割引率は異なります。
カーポート価格の場合、割引率が5%違うだけで数万円の値引きと同じになります。
定価に関してはメーカーが同じで商品が同じで、サイズが同じであればどこで買っても定価は一定ですね。
違うのは割引率です。
同じ商品であれば割引率が高い方が圧倒的に有利ですよね。
割引率が高い、安くなっているということは販売量が多い証拠です。
大量仕入れで大量販売しているので、価格がある程度販売量の目安になります。
業者さんによっては得意/不得意のメーカーがあるのでこちらの記事も参考にしてみてください。
カタログ価格/定価で販売している業者はいない
実は、カタログ価格/定価で販売している業者はいないんです。
面白いことに定価で販売している業者さんは居ないんですよね。
価格は値引き前提の商流になっているので、割引率は注目ポイントです。
私も卸している商品でも卸し価格に5%〜10%の差があるのでそのまま販売価格にも転換されるんですね。
同じ商品であれば割引率が高い方が圧倒的に有利
カーポートの「工事価格」について
次に、値引き交渉がしずらい工事費用について。
相場がわからないと高いか安いか、妥当なのかわからないですよね。
私も昔そうでしたが、経験年数が多くなれば感覚値でも工事費用がわかるようになってきました。
工事価格の目安があるわけではないので、よくわたしの場合は定価から割返しで計算することが多いです。
世の中にはいっぱいのカーポートがあり、組み立て手順もバラバラで工事に掛かる手間が違います。
工事価格も一概に言えないのですが、複雑な手間な掛かるカーポートは総じて定価も高いので、カタログ定価から割返しで計算するとよしなの金額に経験上なりました。
サイズが変わっても、オプションが加わっても金額が変わるのもおおよそこの範疇に収まります。
- カーポートの工事費の相場は定価の11%〜15%
上記で申し上げた通りです。
小さいサイズのカーポートほど15%に近く、大きなカーポートほど11%に近い傾向にあります。
柱が長くなっても幅が広がってもだいたいこの範囲に収まりますね。
カーポートの工事費の相場は定価の11%〜15%
付帯工事の価格について
カーポートの工事で発生するものとして、経験則から以下にまとめました。
幅切り詰め価格
幅の切り詰めは、道路から見て左右・横幅方向の加工工事費用です。
価格は1箇所4000円〜5000円です。
縦連棟のカーポートの場合は×2ですね。
- 奥行き切り詰め価格
先ほどと同じく、道路から見て今度は奥行方向の加工工事費用です。
価格は、4000円〜5000円円です。
- ハツリ工事価格
ハツリ工事とは地面がコンクリートの場合、柱を埋め込むためにコンクリートを割る作業です。
ドガガガガゴ とめちゃくちゃ大きな音がするアレです。
だいたい1穴開けるのに2,500円から3000円ぐらいの価格になります。
サポート柱や、サイドパネル用の支柱にも必要な作業です。
- 残土・ガラコン処分価格
最後に穴を掘ったときにでる残土とコンクリートガラや石の処分費用です。
これがまたすごい量出るんですわ。
カーポート柱一本で、残土が4袋分とコンクリートガラ・石が2袋分と覚えておいて下さい。
荒ゴミや燃えないゴミでは処分できません。自治体によって違いますが、クリーンセンターに持ち込む必要があります。
事前に手間と自己処分の価格をしらべて天秤にかけるといいですね。
だいたいカーポート柱4本分までは5,000円というところがほとんどです。
8本になれば10000円みたいな加算式な感じです。
カーポートの「その他費用」について
そのほかに算出される価格としては作業に掛かるまでに発生する費用です。
工事費に含めてしまっている業者さんもいれば、別立てで算出する業者さんもいます。特に決まりはないので、バラバラですね。
- 運搬費
資材の運搬に掛かる費用です。現場まで工事職人も移動するのでかからないことが多いですが、階段や駐車場から作業場所までが離れている場合に発生する価格です。
- 養生費
搬入路や作業の場所により窓ガラスの保護や駐車場車両の保護が必要な場合に算出される費用です。
高級車を止めてる場合や、特別考慮するときに保護シートや養生幕などで対応します。
費用は保護範囲や保護方法により異なるのでこれもまた一概に価格の算出が難しいです。
- 諸経費
現場までの交通費や梱包段ボールの処分費用、コーキング剤などの服資材費用です。
まとめてざっかり算出が正解の項目です。
詳しくこちらのブログでも解説しています。
- 消費税
これは全体の費用に対して課税になります。
今は8%固定です。
これから増税となるので検討している人は早めの方がお得になります。
結論から始まり、各論と解説という順番で、カーポートの価格の構成について細分化してみました。
バラバラにして考えると、うまくいくこともあります。
一度、交渉を買いする前にシミュレーションをしておくと勝率があがりますよ。
一概に、正解があるわけではないのですがカーポートの設置費用・見積もり価格を下げるためにはそれぞれに対して値下げの余地があるか考慮してみると良いです。
「この記事に出会えてよかった、価格交渉ができました」「注文する前に確認すべきポイントがわかって助かった」という声を頂いています。事前に知識を仕入れておくとコスト削減にもつながり失敗も少なくなりますよ!