ポストの位置?外構の間取りでおすすめの設置
家づくりを始めたあなたに忠告します!
家の中の間取りは充分に考えて決めるかと思いますが、外構の間取りも考えていますか?
この記事では、ポストの位置を軸に配置・取付の考え方を伝授します。
郵便ポストの位置は、だいたいは外構業者さんが提出してくれたプランを見て決めるでしょう。
もちろん外構業者さんはプロなので生活導線を考えたうえでプランを提示してくれるとは思います。
ただ、実際に利用する施主さんの生活スタイルまでは把握しきれません。
「絶対に成功する方法」はありませんが、「絶対に失敗する方法」はあります。
ポストの位置で絶対に失敗する方法は、新築戸建て住宅のみならずリフォームの際にも役立つ考え方です。
- 新築戸建て
- リフォーム
どちらの方もぜひ最後までご覧ください。
元エクステリア商社の営業マンでした
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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ポストに関するよくある質問
私はたくさんの方法で外構についてお話しています。
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- ブログ
どこでも聞かれる質問はこれ。
「ポストの位置はここでいいですか?」
外構の間取りというのは、容易に変更できず、生活導線を考えるうえで非常に重要。
位置情報や高さを含め、まっさらな状態で取付を検討するのも難しいので、ある程度の基準や指標をお話しますね。
私がポストの位置をプランするならココ!
私はよく、こじんまり、道路側に機能門柱を建てます。
・・・え?
面白くない?
工夫もない?
そんなコトないです。
私は、道路側にこじんまりと小さくインターホン・ポスト・表札などの機能を集約した門柱を取付するプランが最適解と思っています。
ただ、手抜きをしているわけじゃないです。
10年前に正解と言われていた場所が、2021年現在では正解じゃなくなってきました。
ポストを道路側に建てる理由1:宅配ボックスの登場
10年前と違って、最近は宅配ボックスが主流になってきました。
宅配ボックスの採用率はぐんぐん上がっており、今では新築戸建て住宅への設置率は72%!
公共のインフラと言ってもいいぐらい採用率が高い!
「宅配ポスト」に設置するモノが増えたので、取付場所も考える必要があります。
ポストを道路側に建てる理由2:新聞を取らない家庭の増加
近年、新聞を取らない家庭が増加しています。
私自身も新聞はとっていません。
ニュースアプリなどで情報は仕入れられますからね。
日本新聞協会さんが発行しているデータで、この20年間の推移を見てみましょう。
2020年になると新聞を取っている家庭はほぼ半数にまで減っているのです。
ポストの役割が、新聞受けから開放され、電子化により郵便物も減りました。
役割が変わって、必要な頻度・場所も変わったという形です。
そもそも、機能門柱の役割を考えてみる
どのご家庭にも、機能門柱(門塀)が存在します。
機能門柱は、
- 表札
- ポスト
- インターホン
- 照明
が集約されている商品です。
形や高さは違えど、必ず付いています。
それぞれ、誰のために設置しているのか?
表札は、来客者のため。
インターホンも、来客者のため。
ポストは、配達員さんのため。
照明は、安心&安全にアプローチを歩けるために配置されます。
機能門柱は、自分の為というよりも他人のために設置するのです。
- カーポート
- フェンス
- アプローチ
- ウッドデッキなど
自分の為に設置するので、同じ外構でも考え方が変わってきます。
事例:駐車スペースと兼用する場合
私がよく提案するのは、駐車スペースと機能門柱を兼用するプラン。
できるだけ道路側の端に機能門柱を置くのです。
なぜそうするのかというと、
- インターホンを押す際、敷地に侵入しなくてよい
- 表札が前に出ていてわかりやすい
- 来客時にアプローチ部分が駐車スペースになる
というのが、理由です。
ちなみにこの場合、宅配ボックスは門柱の後ろに隠すことが多いです。
邪魔にもならず、位置を変更する必要もなし。見た目も綺麗ですよ。
郵便物などを受け取ってから玄関に行くので、生活導線もスムーズ。
事例:宅内への侵入をさせたくない
反対に、玄関の近くに機能門柱を設置することは推奨しません。
敷地内に不用意に侵入して欲しくない方は、特にご理解いただけると思います。
機能門柱を配置するプランは、たくさんあります。
- 道路側
- 玄関側
- カースペース付近など
現場によっては、照明を採用しないこともあります。
今、ご自宅でご覧頂いているなら窓から家の前の道路を見てみてください。
家に居ない方は、ご自宅の道路前の位置情報をイメージしてみてください。
ありませんか?
電柱の照明。
電灯があると、玄関先やアプローチが明るく照らされることもあるのです。
意外と4軒に1軒ぐらい、機能門柱に照明が必要ないパターンがあります。
照明を設置するなら、もっと暗くなってしまう場所に!
貫通式の宅配ボックスは非推奨
最近の宅配ボックスには、ブロック塀や家の壁に貫通したタイプがあります。
ですが、個人的には推奨しません!
特に、建物の貫通には見えないところでデメリットがたくさんあるんです。
- 断熱性を損なう
- 遮音性を損なう
- 気密性を損なう
もちろん考慮はされていますが、建物に穴を開けることは弱点になるのです。
フチをコーキングなどで埋めるのですが、絶対的なものではありません。
- 室内外の温度差による結露
- 雨などの漏水
ブロック塀に埋め込む際にも漏水のリスクは同じです。
また、メンテナンスの際に全く同じサイズ・高さの宅配ボックスが無いとリフォームに手間がかかります。
最近は、おしゃれな据え置き型の宅配ボックスも出てきていますので比較してみてください。
ポストはどこに置く?外構の間取りまとめ
以上が、ポストの置き場所について聞かれた際に回答している内容です。
こじんまりと道路側に設置するのが良いと考えていますが、
- 新聞を取っている
- 宅配ボックスの有無
- 見た目
- 敷地の高低差
- 敷地内の侵入の拒否感など
結局、家庭ごとに最適解は変わってきます。
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