フェンスの見積もりが高くて明細を思わず確認してしまった人
「引越しもある程度終わり、道路から丸見えなのでフェンスを目隠しとして設置しようと思った。見積もりを取ってみたんだけど、工事費が思いっきり想定外の金額だった。明細を確認すると“コア抜き工事”が高くなっている原因みたいなんだけど、コアってなに?抜くの?どうして必要なの?詳しい人教えて!」
←はい、コア抜き工事とはフェンスを立てる柱の穴を空ける工事です。
元・エクステリアの卸し販売業者です
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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元々エクステリアの専門業社さん向け、ハウスメーカーさん・ホームセンターさん向けに販売をしていました。
一般の方と業者さんの情報格差が大きい業界で、クレーム産業とどうしても呼ばれてしまってます。
なので、いろいろな情報を発信しながら、知識格差をできるだけ少なくし、業界の健全化と発展を願っています。
そうすれば、私の取り扱っている商品の販売量も増えて評価も上がってハッピーという算段です。
さて、話が逸れてしまいましたが、本題の「コア抜き工事」についてです。
百聞は一見にしかず、最近はYouTubeで様々な動画があがっていますので、実際のコア抜き工事の様子をみていただきましょう。
フェンスのコア抜き工事はこのようにします
ガーーーっとかなりの音が出る作業です。
フェンスを設置するため、まずは柱をブロックの上にたてるのですが、ブロックに穴がないと柱を立てられません。その時にコア抜き工事をします。
ブロックは積んであるけれども、フェンスを立てるための穴がない状態。ブロック塀の柱の穴とフェンスの柱との間隔が合致しない場合、ブロック塀に柱の穴を開ける作業が必要です。
その工事のことをコア抜き工事といいます。
フェンスを立てる前提でブロックを積む場合
ブロック積み工事とフェンス工事を一緒に行う場合、フェンスを立てるときに穴を開けた状態で工事をするため、コア抜き工事は必要なくなります。
ブロック塀ではじめから穴が空いていれば、そこに柱を立てて入れるだけでオッケーです。
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コア抜き工事費はめちゃくちゃ高いです
コア抜き工事の単価はめちゃくちゃ高いです。工事が高い理由はいくつかあります。
コア抜き工事に使う機械工具がそもそも高い
コア抜き工事は、ガイドがついた固定式と、手持ちで対応するハンディタイプがあります。
ハンディタイプは手軽な反面、手振れ補正がついていないので技術が必要です。精度も甘く、専門職・プロとしての工事には向いていないため、私の現場では推奨はしていません。
ハンディタイプの単価はメーカーや機種によりますが、3万円~で売られています。
一方、ガイドタイプは固定されるので、精度が安定して綺麗なコアが抜けます。
その分機材も大きく、値が張りますね。(動画のものは固定タイプ)
固定式の単価もメーカーや機種によりますが、8万円~で売られています。
コア抜き工事に使うときのドリル刃が高い
次の要因としては、コア抜き工事をするときの刃が高いことです。
フェンスのコア抜き工事をする場合は、60ミリ前後の刃を使いますが、コンクリートのブロックをガリガリ削るので、刃のチビり方がハンパないです。
経験上10本抜けば、もう使えなくなるぐらいチビります。
ブロックの中には、鉄筋が入っています。それも斬って刃を入れていくので、負担はさすがに大きいようですね。
物によりますが、フェンス柱用のサイズ単価であれば、1枚(1本)で1万円前後が相場です。
フェンスは2メートルごとに穴が1つ必要
フェンスは大体2メートル間隔で柱を立てます。2メートル間隔で穴が開いていれば問題ありません。
ブロックの穴の位置が多少ずれたとしても、最近のフェンスはその辺も吸収できる仕組みになっているので、あまり気にしなくて良いです。1直線になっていれば大丈夫ですが、どうしてもコーナーの部分や端部で柱位置がうまくいかず、コアを抜くことがあります。
既存のフェンスを活かして目隠しをする場合
コア抜き工事が見積もりに入っているということは、
「ブロック塀を再利用してフェンスを立てる」
「既存のフェンスを取り替えて新しいフェンスを立てる」
のどちらかかと思います。
設置手法は異なりますが、既存のフェンスを活かしたまま高さを変更することも可能です。
方法は以下の記事でも紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
以上、コア抜き工事についてでした。
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