玄関前を駐車場にリフォームする！費用は？サイズは？
我が家に、もう一台車を停めるスペースが必要になりました。玄関前をリフォームして駐車場にするか、近くの月極パーキングを借りるか悩んでいます。自宅前に停められれば便利だけど、初期費用も気になるし…リフォームの実態を知りたいです！
「生活スタイルが変わり、もう一台車を購入することになった」
「子どもが車を購入したから、駐車場を拡大したい」
さまざまな理由から、玄関前をリフォームして駐車場を作ろうと考える方がいます。
しかしリフォームにはまとまったお金が必要なので、近くのパーキングを借りることも視野に入れているのではないでしょうか。
- リフォームは高そう。でも毎月お金を払うのもイヤ！
- パーキングに車を停めるのは不便？イタズラも心配…
- 土間コンの駐車場を作ったら、家の外観に悪影響がある？
など、どうするのが正解か悩みますよね。
そこでこの記事では、玄関前に駐車場を作るリフォームの相場費用や、メリット・デメリットを解説します！
リフォームとパーキングを借りるのと、どちらがいいのかも一緒に考えていきましょう。
元・エクステリア商社マン。外構リフォームも得意！
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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庭をつぶして駐車場にリフォームするといくらかかる？
みなさんが一番気になるのは、リフォームの費用だと思います。
工事にかかる基本的な費用や、おしゃれな装飾をしたい場合の費用について詳しく解説します。
駐車場へのリフォーム費用の目安は、1台分で40～50万円
玄関前を駐車場にリフォームする場合、費用は1台分で40～50万円を見ておいてください。
1台分の2倍になるわけではありません。
何もない土の状態から工事を始めるのではなく、もとあったもの（植栽や門柱、アプローチなど）を撤去して作らないといけないので、その分割高にはなります。
駐車場リフォーム時にかかる基本費用は、5万円～
工事費用40～50万円の内訳を見ていきましょう。
まずは設計などの下準備でかかるお金が5万円程度です。
【基本費用】
- 測量：約2万円
- 養生：約1万円
- 諸経費：約2万円
測量は、駐車場の広さ・高さなどを測ることです。
車を停める範囲はどこまでか、排水はどうするか、資材はどれくらい必要かなどを計算します。
この作業がすべてを司るので、めっちゃ重要です
そして、工事中に砂ぼこりも大量に発生しますので、汚れがつかないように＆自宅の建物に傷がつかないようにしたりするための養生費も必要です。
諸経費は、材料以外の費用や人件費です。
測量に使うソフト代や、職人さんの交通費などに該当します。
解体処分の費用は、平米 1.3万円～
庭だったところを土間コンにするわけですから、まずは既にあるものを撤去する必要があります。
- 掘削（くっさく：土砂・岩石を掘り取ること）費用は、1平米あたり5千円程度
- 既存のコンクリートを破壊して撤去する場合は、1平米あたり1万円程度
もともと庭にあるコンクリートを、そのまま駐車スペースに使用できる場合はこの費用はほぼかかりません。
さらに、
- 掘削したものの運搬費用として約2万円
- 処分費用として約2万円必要
なので、1台分を15平米とすると、合計で10～20万円程度かかる計算ですね。
駐車場にするための土間コン工事費用は、平米1.1万円～
掘削作業のあとは、土間コンの打設が始まります。
土間コンの工事費用は、1平米あたり1.1万円～が相場です。
工事費の内訳は以下の通り。
- 整地・転圧：3,000円～/平米
- 土間コンクリート材料代：8,000円～/平米
- 目地入れ：1,000円/平米
整地とは、コンクリートをならす作業のこと。転圧とは、重い車が乗っても沈み込まないように踏み固める作業のことです。
土間コンの価格は、エリアによって差があります。
コンクリートの割れを防止するために、目地入れも必要です。
安く駐車場を作りたい場合、土間コンではなく砂利敷きにする手段もあります。
１平米あたり3,000円と、土間コンよりかなりコストが低いです。
しかし、砂利敷きにして後悔する方は非常に多い！
砂ぼこりや雑草問題に悩まされるケースが後を絶たないため、私は土間コンを強く推奨します。
土間コン工事が1台分の15平米だと、15～16万円が相場ですね。
リフォームした駐車場に、おしゃれな装飾を加える費用
玄関前が土間コンだけだと味気なくなるので、何かしら装飾を加えて華やかにしたい方もいるはずです。
以下のような方法で、おしゃれさを上げることができます。
- レンガ目地：＋3,000円/1m
- スタンプコンクリート：＋1万円/平米
- タイル敷き：＋1万円/平米
これらの施工には、車が乗っても割れない丈夫な素材を使うため、通常の素材より割高になることもあります。
もし玄関前にアプローチを作るなら、快適に使うために横幅は1.2m確保できるといいですね。
「敷地にアプローチまで作る余裕がない！」という方は、玄関アプローチと駐車場を兼用する方法もあります。
よくある事例なので、ぜひ検討してみてください。
≫外構アプローチの鉄則は【安全第一】【デザイン二の次】【長さは最短】！素材別の特徴と予算も解説
月極パーキングを5年借りるならリフォームがお得
月極パーキングの料金は、エリアによって大きく変わります。
私が住んでいる田舎だったら月額3,000円程度ですが、都会になればなるほど賃料は上がります。
月額8,000円と仮定すれば、年間約10万円支払う必要があります。
リフォームした場合の費用は40～50万円なので、4～5年でペイできる計算になりますね。
数年の間に支払う賃料と、リフォーム代金を天秤にかけて、どうするか検討するといいと思います。
それに加えて金額以上に、自宅に駐車場があることのメリットも忘れないでください。
- すぐに車に乗り込めるから、雨に濡れない
- 車の防犯性が高まる
- 洗車・メンテがしやすい
借りた駐車場だと、自宅の前に比べればどうしたって遠くなるもの。不便を感じる機会も多いでしょう。
駐車場リフォームは初期費用はかかるものの、長い目でみるとお得になる可能性が高いです。
平米数以外で、値段が上がりやすいポイント
もともと駐車場として使う想定がなかった場所をリフォームする場合、何かと値段が上がりやすいものです。
平米数以外で、費用が高くなるポイントがいくつかあります。
- 傾斜がある敷地を平坦にするための掘削費用
- インターフォン、ポスト、門柱などを移動させる工事費用
- 配管や照明の電線を移動させる工事費用
- 駐車の邪魔になる電柱を移動させる費用
「電柱を動かすなんてできるの！？」と思ったかもしれませんが、電力会社にお願いすれば移動できる場合があります。
管轄の電力会社に確認してみてください。
管轄は、電柱にラベルが貼ってあるので見てください。
わかなければ…外構業者さんを通じて確認してもらうこともできます。（外構業者さんは、良く確認してることなので聞いてもらって大丈夫です。
いまある電柱の更新のタイミングと重なれば、ラッキーです。
ほとんど費用をかけずに移設できることもありますよ。
玄関前の駐車場が「狭い、使いづらい」は避けたい
便利な生活を夢見て駐車場を作ったのに「狭くて使いづらい！」というお悩みもよく頂きます。
駐車場の使いにくさを回避するポイントを解説します。
快適に停められる駐車場のスペースは、2.7m×5.5m
駐車スペースは、できれば2.7m×5.5mの広さを推奨しています。
ここまで広く作れないケースもありますが、せっかく作った駐車場を無駄にしてほしくないので、極力広さを確保できるといいですね。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
≫＼実例あり／駐車場寸法は、1台あたり2.7m×5.5mは必須！？建物位置をズラしてでも確保すべき理由も解説
勾配は2％までに抑えるべし！
特別な事情がなければ、勾配は2%までに抑えてください。
1mに対して2cm上がるくらいが限度です。
勾配を付けすぎると駐車しにくく、平坦な状態だと雨水が溜まってしまいます。
快適な駐車場にするには、絶妙な勾配を付けるのがポイントです。
敷地の地面の高さにどうしても依存すると思いますが、ここはお金をかけてでも2％までに抑えて頂きたいです！
過度な装飾はしないほうがいい
装飾を施しすぎると、それだけ駐車スペースが狭くなってしまいます。
とくにリフォームの場合は広さが限られているので、過度な装飾は失敗のもとです。
ただ、車止め（カーストッパー）だけは取り入れてもいいと思います。
狭いスペースでの駐車の目安になってくれますよ。
玄関前を駐車場にリフォームするデメリット
玄関前に駐車場を作ると、多少のデメリットもあります。
- お庭の彩りが少なくなる
- 目隠しがなくなって玄関が丸見えになる
植栽や花壇があったお庭をリフォームして、無機質なコンクリートにするわけですから、彩りが寂しくなってしまいます。
こればっかりは仕方ありません…
また、目隠しがなくなって玄関が丸見えになることも考えられます。
植栽を植えたり門柱を設置したりして解決しましょう。
玄関前を駐車場にリフォームするメリット
駐車場リフォームにはデメリットもありますが、メリットのほうが圧倒的に多いです！
みなさんが一番喜ばれるのは「毎月の駐車場代がかからなくなった」ということ。
ランニングコストが必要なくなるのは大きいですね。
毎月、出費しているのが止まるのは嬉しい。
さらに、
- 雨が降っても傘なしで出かけられる
- 雑草がなくなって、スッキリした
- 日光が入るようになり、部屋の中が明るくなった
というお声も聞きます。
借りている駐車場まで歩いて移動しなくていいのは、非常に楽ですよね。
土間コンにすることで、悩んでいた雑草問題や日当たりの悪さが解決したという声もよく聞きます。
玄関前を駐車場にリフォームするのは風水的にはどう？
リフォームを検討するとき、風水の問題が気になる方もいるかもしれません。
風水的には、玄関前が乱雑になっている状態がよくないとされています。
きちんと整理整頓されていれば、玄関前を駐車場にリフォームするのは問題ありません。
正直、私は風水を気にしませんし、打ち合わせでご質問される方もほぼいません。
風水よりも、出費や使い勝手をどうするか考えるほうが重要です。
最後に注意！ほんとにリフォームが必要？実情を紹介
実は過去の庭ファンも、実家の玄関前を駐車場にリフォームしようか迷っていた時期がありました。
24歳、新卒2年目のとき、マイカーを購入しました。しかし、実家にはもう一台車を停めるスペースはありません。
車は軽自動車でしたし、塀を壊すだけの簡単リフォームだったので、私の見立てでは20万円程度で駐車場を作れるはずでした。
でも結局、リフォームはしませんでした。
当時彼女だった今の奥さんと、結婚して家を出る予定があったからです。
「作らなくて正解だったか？」と聞かれると、微妙なところです。
子どもが生まれた今、実家に顔を見せに行く機会が割と多いです。
「駐車場があったら便利だろうな～」というのが、正直な思いですね。
まだ余力があれば、カーポートや門扉などをつければ防犯面や使い勝手が良くなります。
カーゲートも検討するならこちらの記事もどうぞ！
»駐車場の門扉に提案したいおすすめランキングTOP5【相場価格アリ】
駐車場を作るリフォームはメリットがいっぱい！
玄関前を駐車場にリフォームする場合、工事費用の相場は40～50万円です。
経済面でも利便性でも、駐車場へのリフォームはメリットが多いです。
近くのパーキングを借りた場合、何年でペイできるのか考え、ご家族の事情に合わせて検討してみてください。
私はよく検討したうえでリフォームしなかったので、納得感があります。
みなさんが後悔のない選択をされることを願っています！
もしリフォームをする場合、1社だけのプランを見て決めるのはよくないです。
少しでも安く、いい業者さんに依頼するためには、複数社からプランを提案してもらい比較することが重要。
ちょっと面倒なんですが、相見積もりをとって多角的に検討するのが有効です。
「いろいろな業者に問い合わせるのが面倒！」という場合、一括見積もりサイトを利用するのがオススメです。
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≫ほしい商品／したい工事が決まっている場合
「「○○（商品名）は何％OFFで購入できますか？」」
「「○○（工事名）の過去実績はありますか？」」
≫ほしい商品／したい工事が決まってない場合
「「○○（カーポートなど）で一番安くできる商品は、いくらぐらいで、何％OFFですか？」」
「「○○（工事個所・手法など）の普段対応されていますか？」」
と、複数の業者さんに問い合わせてください。
この質問を投げかけて比較見積もりをすることが≪最も効率的に、最安値に近づける最適解≫と思っています。
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