使いづらい散水栓を立水栓に工事不要で交換したい!
地中に埋め込まれた散水栓は使いにくい! 蛇口がちょうど良い高さにあっておしゃれな立水栓に交換したい。工事不要で安く簡単にDIYする方法はないかな。
やってみるとわかりますが、散水栓を立水栓に交換するのは初心者でも、チョー簡単。
しかも特殊な工具を使わずに1万円以下でもできますよ。
今回は、散水栓を立水栓に変更する際のポイントを解説します。
- 工事不要で立水栓にしたければ、商品選びが最重要
- 設置は散水栓と立水栓をホースでつなぐだけ
- マイナス4℃以下になるときは凍結防止対策が必須
おしゃれな立水栓を選ぶポイントや、業者に依頼する場合の選び方まで網羅しました。
ぜひ最後までご覧になってください。これを読めば散水栓の不便さともおさらばできます!
元・エクステリア商社マン、散水栓と立水栓にも詳しい
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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たった1ステップ!散水栓を立水栓にDIYする方法
散水栓を立水栓に交換する方法はとてもシンプルです。DIYでもたった1ステップで終わります。
個人的には設置スペースに余裕があるなら、「立水栓一択」です。
ここではまず、散水栓と立水栓の違いや立水栓に替えるメリット・デメリットを確認したうえで、交換手順を解説します。
立水栓に変更するメリット
散水栓は地面に埋め込まれている給水口です。
安く設置できるため建売住宅によく採用されています。フタをすればスペースゼロなので車の乗り入れで邪魔にならないのが最大のメリットです。
でも、ちょっとだけ手を洗いたいときや、少しの水をじょうろに入れたいときってありますよね。
そのたびに、しゃがんで何が出てくるかわからないフタを開けるのは不便ですよ…。
一方の立水栓は、蛇口が人の腰下ぐらいまで立ち上がっている給水口。工事不要のものなら1万円以下の商品もあって、オシャレなデザインも多いです。
洗車や植木への水やり、外での手洗いなどを日常的にする方には、気軽に水が使える立水栓をおすすめします。
≫ダサい【立水栓】が破格でおしゃれに!プロが厳選!商品ランキング【ベスト7】
立水栓で気を付ける必要があるのは、冬の凍結リスクですね。
立水栓の中にのこっている水は凍ると膨張します。
密封された水道管の中で膨張すると、破損につながる可能性があるので凍らないように対策が必要です。
水道管が地中にある散水栓より、水道管が地上にある立水栓の方が凍結リスクが高いんです。対策は記事後半で解説します。
散水栓を立水栓にするには…実はホースでつなぐだけ!
散水栓から立水栓への交換を工事不要で行う場合の作業はとても簡単。既存の散水栓と近くに置いた立水栓をホースでつなぐだけ。
散水栓と立水栓の場所が近ければ、立水栓と同梱されているホースで対応できます。もし離れていても、ホームセンターで延長ホースを購入すれば問題ありません。
ホースでつなぎ、水漏れがないかチェックすれば作業終了です!
散水栓から立水栓に交換するには商品選びが最重要
ここまで説明したとおり、不便な散水栓を立水栓に費用をかけずに交換したいという場合でも、簡単にDIYで対応できます。
その際、一番大事なのは必要なキットが全部入っている商品を選ぶこと。おすすめは次の商品です。
工事不要の立水栓:Hio「ガーデンシンク」
デザインは…あまり良いとは言えないですが、Hio「ガーデンシンク」は散水栓の上に置いてホースをつなぐだけ、というイメージをしやすい商品ですね。
シンクのほか、洗車グッズやガーデングッズを置けそうな場所もあって構造が理にかなっています。価格は7,499円(税込・2024年4月時点)とコスパ抜群です。
蛇口やホースはもちろん、排水トラップやゴミ受け、軍手まで付属しています。
特殊な工具を用意する必要はありません。
カクダイ「ウェールズ」
お値段は20,653円(税込、2024年4月)とガーデンシンクに比べるとちょっとお高いですが、おしゃれさならカクダイ「ウェールズ」。
散水栓を工事不要で立水栓にできる商品で一番有名です!
本体は陶器でできており、ホースや金具類もしっかり付属しています。「とりあえず立水栓にしたい」と言われたら、庭ファンは、カクダイ「ウェールズ」を提案することが多いです。
購入前には、できれば説明書を読んでみてください。
接続方法や付属品などが、ぜんぶ書いてあります。
説明書を読んでも、作業のイメージがわかない…という場合は、購入をやめておくのが無難です。
頑張ってYouTubeなどで勉強してからにするか、プロの業者さんに依頼していただくことをオススメします。
散水栓から立水栓への交換はDIYなら7,500円以下も可能
散水栓を立水栓に交換する費用は、DIYなら7,500円以下でできちゃいます。
Hio「ガーデンシンク」は送料と税込みで7,499円。めちゃめちゃ安いです。
追加で必要になる可能性があるのは、延長ホースですね。
散水栓があるところから少し離れた場所に立水栓を設置したい場合、数メートルの延長ホースを買ってくる必要があります。それでも切り売りしてもらえば1,000円しません。
どうしても散水栓と接続する部品が合わない場合でも、ホームセンターで常時在庫のある部品で対応できます。
排水は、足元の土に自然排水で流し込んでもらえばOK。ただ、自治体によっては指定の水道業者さんに依頼しないといけないケースもあるので注意してください。
とはいえ、
- 散水栓をホースで延長しているだけなので本来の立水栓ではない
- そもそも水道工事はしていない
以上のような理由から、自治体指定の業者さんに依頼しないことについて指摘されたとしても、私は抗弁できると考えています。
業者に依頼する場合の費用相場は約3万円から
散水栓を立水栓に交換する工事を業者さんに依頼する場合は、商品代金のほか、接続だけで3万円以上かかります。
工事自体は、とても簡単です。
- 一旦、散水栓の周辺を掘り起こす。
- 水道の元栓を閉じる。
- 散水栓の蛇口を外す。
- 散水栓から伸ばしたパイプと立水栓を接続する。
(ここで元栓を開けます) - 立水栓を外壁などに固定する。
- 立水栓の足元にコンクリートやモルタルなどを流し込んで埋める
大まかな流れは以上で、早ければ1時間程度で終わる作業です。
しかし短時間でも人件費も含めると3万円ぐらいはどうしてもかかります。
排水先を移動させる工事も行うなら、さらに費用が膨らみます。
DIY後のトラブルも自己責任!凍結にも要注意
工事が必要な立水栓の設置をご自身で行う場合は、YouTubeなどで水道屋さんが解説している動画がありますので参考にしてください。
道具としては、立水栓本体のほかに主に次の資材を用意する必要があります。
- スコップ(散水栓の蛇口を覆う箱を掘り出す)
- 塩ビパイプ・継ぎ手(散水栓と立水栓をつなぐ)
- 塩ビパイプ用接着剤
- シールテープ(蛇口のつなぎ目などを保護)
- 固定金具(立水栓を外壁に固定する際に使用)
- 軍手
- のこぎり
- コンクリートなど
さっき紹介した工事不要なタイプの立水栓は商品にすべて同梱されています。
ホースの先を散水栓の蛇口につなげればおしまい。
施工直後と翌日に水が漏れていなければOKです。
散水栓を立水栓に自分で交換する場合、専門家によるトラブル対応やアフターフォローはありません。自己責任となりますので注意してくださいね。
…といっても屋外の水漏れは水道代がちょっと高くなるぐらいなので、リスクはまぁ低いです。
家の中で水漏れが発生すると床が濡れて大変ですが、屋外は…まぁいいでしょ。
立水栓にする一番のリスクは凍結ですね。
水道の凍結リスクが高まる気温はマイナス4℃です。
これを下回るエリアでは対策が必須です。
表面に出ている金属部分を保温材などで保護することをおすすめします。
合わせて対策してもらいたいのは、動いている水は凍りにくい性質を利用して、1秒に1滴ずつくらいチョロチョロと水を出しておくのも効果的です。
ちなみに、水道代が気になる人もいるかも知れませんが、1時間でコップ1杯ぐらいの水量なので、水道代を気にするレベルではないです。
凍結破損の修理代のほうが、圧倒的に高くつくぅ…。
おしゃれな立水栓のおすすめ商品を紹介(工事あり)
ここまでは、工事不要で簡単な立水栓を紹介してきました。
簡便さを追求するとデザイン性は二の次になることもありますが、工事をして設置するなら凝った立水栓をいろいろ選べます。
例えば、ディーズガーデンの「スタンドウォッシュカラー」はとてもおしゃれ。塗り壁のようなシンプルな見た目が映えます。立水栓は奇抜過ぎず、庭に溶け込むぐらいがちょうどいいですよ!
価格は132,000円(税込)と予算はかかりますが、工事をして取り付けるほうがデザイン性も機能性も高い商品を選べます。
このほか、人気のおしゃれな立水栓の特徴と価格相場をまとめた記事がありますので、ぜひ参考にしてください!
≫ダサい【立水栓】が破格でおしゃれに!プロが厳選!商品ランキング【ベスト7】
おすすめしたいのは2口タイプ、値段もそこそこ安い
工事を依頼して立水栓を取り付けるなら、2口蛇口をおすすめします。
ユニソン:スプレスタンド60ソリッド オフブラック色 蛇口2個セット(シルバー)
下の蛇口にホースをつなぎっぱなしにしたり、散水装置をつないだりしておけば、すぐに使いたいときにラク。私のようなズボラさんに最適です。
下の蛇口はペットが水を飲む際にも使えそうです。
凍結防止機能付きの立水栓もあります
前述のとおり、気温がマイナス4℃以下になるエリアでは凍結対策が必須です。立水栓にする工事をする場合には、凍結防止機能が付いている立水栓も選択肢に入れてください。
ユニソンさんの「エインスタンド」は、立ち上がり管の上部にある水抜きハンドルを回すと水が抜ける仕様です。2口タイプで87,450円(税込)です。
紹介した工事不要のタイプには、凍結防止機能はついていません。
凍結を防止するには、水をチョロチョロと出しておいたり、タオルなどで保温したりする対策が必要です。
DIYに自信がない方は業者さんに依頼して!
今回は散水栓を立水栓にDIYで交換する方法を中心に解説しました。散水栓を立水栓にしたいなら、商品選びが一番大事です。
商品選びさえ間違えなければ、ホースをつなげるだけですから設置はすぐに終わります。失敗リスクも低く、しかも安い商品は7,500円程度です。
注意しなければいけない点に冬の凍結がありますが、これはDIYでもプロに工事してもらっても同じです。マイナス4℃以下になるときはタオルで保温するなどの対策をとりましょう。
散水栓を立水栓にDIYする方法がよくわからない、自信がないという場合は、業者さんに相談するのがベスト。ぜひ便利な一括見積もり依頼を活用してください。
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