砂利を敷く場所によって向き・不向きがある
家の建設費が予想以上に高くなっちゃって、外構までお金が回せない…。見た目も気になるけどとにかく安くすませたい! 実際いくらかかるの? DIYでもできるのかな、失敗はしたくない…。
外構の工事費を抑えたいとき、砂利敷きは選択肢のひとつになります。
土間コンクリートやアスファルトに比べてかなりお安くできるので、犬走りや勝手口周りによく採用されますね。
だけど、本当に安いといえますかね。
今回は、私のところに寄せられたお客さまの見積もり例を8つ紹介します。
先に金額を言うと、砂利敷きは防草シート込みで1平米あたり2,500~3,500円の安さで工事できます。
でも安さだけに目が行くと、後から思わぬデメリットに見舞われるので要注意です!
今回の記事は、
を解説します。
実のところ、私は砂利敷きをあまりおすすめしていません。
「安いし、とりあえず砂利を敷こう」という考えの方、この記事を読んでください!
相場だけでなく、おすすめしない理由も詳しく解説します。
元エクステリア商社マンが砂利敷きすべきか解説!
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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※1
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砂利敷きのメリットとデメリット
まずは砂利敷きのメリットとデメリットから解説します。
なぜ多くの人が砂利敷きを選び、その一方で私は「おすすめしない」と言うのか。
そのポイントを詳しく説明します。
メリットは導入時の圧倒的な低価格!
砂利敷きのメリットは、なんといっても安さです。
防草シート込みでも1平米あたり2,500〜3,500円程度で施工できるため、土間コンクリート(1万〜1.2万円)や人工芝(1.5万円前後)に比べてかなり安い。
物価高騰で建築費が上がり、外構コストを抑えたい方は増えています。
使いみちが決まっていない場所なら「とりあえず砂利で」と選ぶ気持ち、よ~くわかります。
雑草対策としても一定の効果があり、施工方法もシンプルなので体力さえあればDIYも可能です。
デメリットは撤去費が高い! 使い勝手が悪い!
一方、砂利敷きの最大のデメリットは、撤去するときの費用です。
敷くときは安くても、撤去時には重い砂利を取り除き、処分に相当のコストが発生します。
1平米あたり7,000~8,000円、なんと施工時の倍以上かかるんです!
施工費と撤去費を合わせると1平米あたり1万円以上。
「安いと思って砂利敷きにしたのに…」って後悔すると思いませんか?
さらに、頻繁に歩く場所や駐車場には向いていません。
沈んで歩きづらいわ、車が動くと飛び散るわで、砂利がストレスの原因になります。
砂ボコリや見た目など、砂利敷きのデメリットはまだまだあります。
さらに詳しく紹介した記事もあるので参考にしてください。
≫庭に砂利を敷くのはデメリットが大きすぎる!コスト削減なら天然芝・オワコン!
実例公開!砂利敷き費用の見積もり8例
それでは、砂利敷きの見積もり事例をもとに費用相場を確認します。
紹介する例は、私のところに相談に来たお客さまの実際の見積もりを抜粋したものです。
防草シートの有無でふたつに分けて紹介します。
防草シートなしの見積もり4例
まずは防草シートなしの事例4つです。
防草シートなしの場合、1平米あたりの施工費は1,700〜2,300円。平均すると1,950円程度でした。
ただしこれは、あくまで最低限の施工費です。
「防草シートなし」は雑草対策として不十分ということを理解しておいてくださいね。
砂利敷き費用の見積もり1:2,300円/平米
この事例では33番「秩父砂利敷き」が該当します。
1平米あたり2,300円なので、34.2平米で総額78,660円です。
砂利敷き費用の見積もり2:1,700円/平米
この見積もりでは、12番の「砂利敷き」の項目に金額が記載されています。
6号砕石で1平米あたり1,700円。
施工面積が11.7平米なので総額19,890円です。お安いですね~。
砂利敷き費用の見積もり3:2,000円/平米
次は6番に「白砕石敷工事」と記載されている例になります。
こちらは1平米あたり2,000円、18平米で36,000円です。
砂利敷き費用の見積もり4:1,800円/平米
防草シートなしの見積もりの最後は、中段辺りにある「砂利敷」で、1平米あたり1,800円でした。
31平米で55,800円になります。
防草シートありの見積もり4例
続いて、防草シート込みの見積もり事例を4つ紹介します。
砂利敷きでは防草シートありの方が一般的で、私もお客様におすすめしています。
見積額は1平米あたり3,300~3,500円。平均約3,400円です。
防草シートがない事例と比べると1.5倍はしますが、雑草対策も含めれば費用対効果の高い選択ですよ。
砂利敷き費用の見積もり1:3,400円/平米
最初の見積もりは上から4番目、「整地、防草シート、白砂利入れ」の項目です。
1平米あたり3,400円でした。5平米で17,000円です。
砂利敷き費用の見積もり2:3,300円/平米
次の見積もりは最上段の品名「建物外周白砂利敷」で、1平米あたり3,300円です。
4.1平米で13,530円となります。
砂利敷き費用の見積もり3:3,417円/平米
こちらは、防草シートが10番の「グリーンフィールド ザバーン136」で1平米あたり335円。砂利敷きが11番に記載されていて平米あたり3,082円です。
合計3,417円、13.7平米で総額46,812円でした。
砂利敷き費用の見積もり4:3,500円/平米
最後の見積もりは、中段やや下の名称が「砂利敷設」となっている項目をご覧ください。
1平米あたり3,500円で、10.81平米あるので計37,835円となっています。
見積もりは「防草シートあり」で依頼すべし。
砂利敷きを検討する際、防草シートの有無が重要ポイントになります。
費用は防草シートなしの1.5倍くらいになりますが、雑草対策のために私は必ず防草シートの施工をおすすめしています。
実績のある防草シートと、ホームセンターさんの布レベルの安価な製品では、効果に大きな差が出ます。
見積書に商品名が記載されていなければ、激安品が想定されているかもしれません。
商品名は必ず確認するようにしてください。
「どんな防草シートを選べばいいかわからないよ」という方も安心してください!
おすすめの防草シートを紹介した記事があります。
≫2024年最新版!おすすめ防草シート人気ランキングTOP5&選び方ガイド
ただし、どんな高品質な防草シートでも、雑草は完璧には防げません。
完璧に抑えたい!という方は、はじめから土間コンを選ぶべし。
土間コンの価格を知りたい方は、庭ファン特製の土間コンシミュレーターをお使いください。あっという間に結果が出ます!
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砂利敷きが、向いている場所/向いてない場所
砂利敷きは、場所によって向き不向きがはっきりしている工法です。
ここをしっかり押さえておけば、後悔せずにすみます。
庭ファンが現場を見た経験を踏まえて、どんな場所なら良いのか悪いのかを解説します!
砂利敷きが向いているのは人があまり歩かない場所
砂利敷きが向いているのは、普段あまり人が歩かない場所です。
たとえば、犬走りとか勝手口周辺、ウッドデッキ下が代表例ですね。
犬走りや勝手口周辺
建物を取り囲んでいる幅1mくらいの細い道が犬走りです。
勝手口周辺も人が歩く機会は、そんなにありませんよね。
あまり使われない場所の雑草対策でコンクリートを打つのは、ただのオーバースペック。
予算を抑えるために砂利敷きで十分です。
ウッドデッキの下
ウッドデッキの下も普段は使われないので砂利敷きが向いています。
日光が当たらないため土のままでも雑草は生えにくいですが、防草シート付きの砂利敷きならより安心です。
予算に余裕があるなら、メンテナンスの手間を減らすために土間コンを打つのもおすすめします。
砂利敷きが向いていないのは、よく使う場所や広い場所
日常でよく使われる駐車場や玄関アプローチ、主庭などは砂利敷きには向きません。
駐車場
駐車場の砂利敷きは特に注意してください。
車を出し入れするたびに砂利が跳ね上がったり、敷いている部分がへこんだり。
コストを抑えた賃貸物件でよく見かけますよね。
砂利は補充できますが手間がかかるため、駐車場には土間コンかアスファルトをおすすめします。
玄関アプローチ
玄関アプローチも砂利敷きを避けたい場所です。
足元が不安定でヒールのある靴だと歩きにくいし、ベビーカーはガタガタして使えません。
毎日使う場所だけに、快適性を重視した舗装がおすすめです。
主庭や使いみちが決まっていない広い場所
リビングの目の前に広がる庭や、使いみちが決まっていない広い場所も砂利敷きはやめておくのが無難です。
せっかくの庭が殺風景になるのだけは避けたい…。
使いみちが決まっていない広い場所に砂利を敷くと、将来撤去する際のコストがのしかかります。
こうした場所には、見た目が美しい天然芝がベスト!
天然芝の特徴を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
≫人工芝と天然芝はどっちが良いの??よくある悩みを完全解決!
砂利敷きはDIYでも可能! でも、おすすめはしない
砂利敷きはもちろんDIYでも可能です。
ここでは、砂利敷きをDIYで行う5ステップを紹介します。
といっても、作業が超大変なので庭ファンはあまりおすすめしていません。
DIYで砂利敷きする5ステップ
DIYで砂利敷きを行う場合は、次の5ステップで進めてください。
- 除草
- 整地
- 転圧
- 防草シートを敷く
- 砂利を敷く
ひとつずつ解説します。
ステップ1: 除草
除草作業をする際は、根から取り除いてください。
これ、大事です!
根が残っていると、砂利敷きした後に生えてきやすくなっちゃいます。
ステップ2: 整地作業
除草に続く整地作業も重要です。
地面がボコボコしていると、防草シートが波打ってうまく敷けません。
すき間から雑草が生える原因になります。
ステップ3: 転圧
地面を固める転圧を行う際は、ホームセンターで転圧機をレンタルするのがおすすめです!
板の上に乗って自分の体重で圧力をかけても転圧できますが、超疲れる…。
ステップ4: 防草シートを敷く
防草シートの敷き方があまいと雑草が生えてきます。
シートとシートの間、壁際などに注意しながら、すき間を作らないことが大事。
シートのつなぎ目やピンの間隔など、メーカーの基準通りに施工してくださいね。
ステップ5: 砂利を敷く
最後の砂利敷きは、用途に応じて厚みを変えるのが大事!
人が歩く場所では4~5cm程度が理想です。
3cm以下だと防草シートが見えてしまったり、めくれたりします。逆に5cm以上だと沈みやすくなって歩きづらい…。
駐車場の場合は、重たい車が上に乗るので10cmは必要です。
私が注文するときは、転圧後に10cmになるように、12cm分を見込んでいますよ。
駐車場にも防草シートは必須で、雑草対策だけでなく砂利の沈み込み防止にも効果がありますよ。
庭ファンは砂利敷きのDIYは推奨しません
DIYで砂利を敷ければ、費用はプロの半額くらいで済みます。
難しい技術も必要なくハードルは低いですが、私はおすすめしません。
除草や整地、転圧…。どれも体力と根性が必須!
普段使わない転圧機をレンタルし、使い方を覚え、重たい砂利を何度も運ぶ…。
そんな重労働、しんどくないですか?
業者さんに依頼しても安いし、しかも早く、良い仕上がりで施工できます。
砂利敷きに関するよくある質問
砂利敷きについて私がよく受ける質問をまとめました。
防犯や雑草対策の効果など、施工を検討する際に気になるポイントにお答えします。
Q: 防犯対策にはなる?
砂利は防犯の効果はあるのか、よく質問されます。
たしかに人が歩くと音が鳴るので、一定の効果はあります。
しかし、ガラスやセラミック製の防犯砂利は風で飛散したり、踏むと粉々に砕けて粉塵になったりします。
防犯したいなら、砂利敷きよりも防犯カメラやセンサーライトの設置がベターです。
砂利で音を出すより、監視の目や光で抑止する方が効果的です。
Q: 砂利と砕石は何が違うの?
砂利と砕石と聞くと似ているように感じますが、実は性質の異なる素材です。
砂利は海や川の中で自然に角が取れて丸くなったもの。
直径2〜5cm程度の小さめサイズが一般的です。
このため、実用的な用途より、和風庭園など景観を重視する場所で使うのが一般的です。
一方、砕石は岩石を人工的に砕いて作ります。
ゴツゴツとした角があり、サイズもそろっていません。
この角のおかげで転圧時に材料同士が噛み合い、地盤がしっかりと締まるのが特徴です。
ただし、その尖った角ゆえに駐車場ではタイヤパンクの原因になることもあります。
遊び場など人が直接触れる場所にも向いていません。
Q: 防草シートは必須ですか?
防草シートは必ず施工することをおすすめします。
雑草対策になるだけでなく、砂利の沈み込み防止にも効果があるためです。
ただし、品質には注意してください!
見積書に商品名の記載がない場合は、激安品が使用される可能性が高いです。必ず確認してください。
Q: 砂利は雑草対策になる?
砂利には雑草対策として一定の効果があります。ただし、砂利の撤去には予想以上にお金がかかります。
「とりあえず雑草対策で砂利敷きしよう」と考えても、将来変更する可能性はつきもの。それなら、防草シートのみでもいいかも。
砂利敷きするかどうか、よ~く考えて決めて
砂利敷きすべきか、どうか。実際の見積もり例を示して解説してきました。
防草シートを使う場合、工事費は1平米あたり2,500~3,500円と安価ですが、問題は撤去費用の高さですね。
砂利を敷いてから気が変わって土間コンや人工芝などに変更するときの費用負担、かなりイタイ…。
そのため私は、人が頻繁に使う場所には土間コンをおすすめしています。
砂利敷きを使うとしても、犬走りや勝手口周りなど、あまり通行しない場所に限定するべきです。
用途が決まっていない場所の暫定的な対策なら、防草シートを敷くだけで十分です。
外構のプロとして、「とりあえず砂利で」という安易な選択は避けていただきたいというのが、私からのホンネのアドバイスでした。
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