しょせん砂利?いいえ、おしゃれに差が出ます!
コストが安い砂利は、外構や庭をおしゃれにしたい人の味方。実際によく使われます。
ただし、思考停止で選んで「ただ敷くだけ」だと、安っぽくなる失敗もよくあるんです。
この記事を読めば、砂利で失敗しないためのポイントが分かりますよ!
- おしゃれな砂利を賢く安く購入するには?
- 形や大きさによってどんな違いがある?砂利敷きのコツって?
- おしゃれに見えても選んではいけない砂利ってあるの?
色や形の異なる砂利の種類を徹底解説、また砂利以外の選択肢もお話ししますよ。
ちなみに「安いから」という理由だけで、砂利を選んではいけません。軽い気持ちで砂利に決めると、あとで困るケースもあるんです。
砂利にするか迷っているなら、以下の記事を読んでみてくださいね。
≫外構に砂利敷きはNG?メリットやデメリット、種類、費用などを徹底解説!
砂利以外で駐車場をできるだけ安く作る方法もあります。気になる方はぜひご覧ください。
≫砂利以外で安くておしゃれなデザインの駐車場がほしい!外構アイデア7選
おしゃれな砂利を使い尽くした外構のプロが解説します
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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お庭が「キャンバス」なら砂利は「えのぐ」です
砂利は、やわらかい印象にする中間色や目立たせたいものをはっきりみせる背景色などとして使えます。
- 外壁が黒・駐車場がコンクリートの白 …中間色でグレーの砂利
- 人工芝で地面が緑・木目調のフェンス …茶系の砂利
- 黒の飛び石を目立たせたい …白い砂利を周辺に
おしゃれな砂利を賢く安く購入するルート
結論として、通販は使わないでください。
砂利を配送するため袋づめやラベル貼りなど、本来は不要な手間が入るため高くなることが多いです。
さらに、砂利は重量がある分送料がとても高くなります。
送料を込みに計算したら1kgあたり数千円!なんてケースも。
地場で買ったほうが、1kgあたり3〜40円と桁が変わるぐらい安いケースも多いです。
建材店、造園屋、外構業者に問い合わせるのが正解
砂利を安く買うには、建材店、造園屋さん、外構業者さんに問い合わせるのが正解です。
専門店のほうが、手配する量によってはトータル的に安くなります。
ただし、工事手間がない分利益が少ないので個人向けには販売しない業者さんもいます。
少々手間ですが「個人にも卸してもらえますか?」と聞いてみてください。
どこに相談したらいいかわからないときは、一括見積もりサービスが便利です。
「◯◯の砂利を、1t(15㎡目安)で運んでください」と言って、対応してもらえるところだけから見積もりをもらえるので、効率的に比較検討できます。
ぜひ楽な方法で安い購入ルートを探してみてください。
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砂利の値段は?実売価格の相場をチェック!
ここでは、平米あたりの砂利の相場価格を紹介します。
厚みや素材にもよりますが、1平米あたり約60〜100kgの砂利が必要と考えてください。
敷きならしを業者に依頼する場合は、平米あたり+2000円程度の工事費用がかかります。
注文する際は、この記事の画像を見せて「コレっぽいのがほしい」とお店に言ってもらえればOKです。
ただし、事前に必ず現物や商品写真を確認してから購入してくださいね。
石灰岩 6,000円~/平米
石材では珍しく白色で明るい色です。
光を反射しやすく、リゾート風のお庭によく採用されます。
注意点としては、表面には凹凸があるためコケ・カビ・黒ずみなどが出やすいです。
植栽の近くや北側はコケが生えやすいので不向きです。
定期的にメンテナンスが必要になるので、敷く場所はよく検討してください。
白玉砂利 6,000円~/平米
白色の角が取れた丸みのある玉砂利です。
3号(直径3cm~4cm)の大粒の砂利がよく使われます。
白玉砂利は敷くと明るくなり、人気も高いです。
ただ、やはり汚れが目立ちやすいのが難点です。
植栽の近くや北側は不向きなので、避けたほうが無難です。
砕石 600円~/平米
砕石は、最も採用されているポピュラーな砂利です。
地味だけど一番安くて、手に入りやすいです。
(ぶっちゃけ人件費・作業費のほうが高くつきます。)
ただし、事務的かつ安っぽく見えるので、庭をおしゃれにしたい方にはオススメしません。
さび砂利 2,500円~/平米
さび砂利は砕石と似ていますが、鉄のサビが出た色合いです。
和風庭園などにもよく採用されています。
実際の色味は、採掘場や大きさによって違うのでサンプルなどでチェックしてください。
チャート砂利 7,000円~/平米
チャート砂利は、砕石と形が似ていますが、色は茶系やベージュ系。
大きなサイズはロックガーデン、ブリティッシュガーデンなど、花壇の周りによく採用されます。
また、地面と壁の間のクッションとして、門柱の足元に置いてもおしゃれです!
伊勢砂利 7,500円~/平米
伊勢砂利は、昔からよくある細かめの砂利です。
黄色がかった白や薄茶色の石に黒のまだら模様がついています。
ウッドチップ 3,500円~/平米
ウッドチップは、砂利ではありませんが、ガーデニングで植木の表面を覆うマルチング材としてよく敷かれます。
土の乾燥や雑草を防ぐ効果があるため採用されやすいです。
木材なのでシロアリのリスクが高く、砂利よりも軽く飛ばされやすいのが難点。
お隣さんの迷惑にならないようにしてくださいね。
那智黒石砂利 15,000円~/平米
那智黒石砂利は、シックな黒色でよく居酒屋や旅館に敷かれる砂利です。
濡れると美しい艶がでるので、夏場に打ち水すると風情が出て超かっこいい!
ただ、和風感が強くなるのでテイストは限定されます。
溶岩石 6,500円~/平米
溶岩石は、表面に独特のブツブツがあるのが特徴の砂利です。
ドライガーデンやオープン外構によく採用されています。
産地によって、写真のように黒系やレンガのような褐色など色味が様々です。
サンプルや施工事例の写真で確認してみるのをおすすめします。
色指定できる&安定的な供給がある石材メーカーの商品
今まで紹介した砂利は地域により価格や色の差が大きく、サンプルを確認いただくことを強く推奨します。
一方、石材メーカーさんの砂利だと色の指定もでき、供給量も安定してるので安心です。
値段がやや高いぶん、仕上がりの見た目はいいですよ。
砂利選びの選択肢の一つとして検討してみてください。
エスビック:ピヤリM/ピヤリS 10,000円~/平米
エスビックさんのピヤリという商品で、ゴロゴロと丸みのある化粧砂利です。
値段は…ややお高めです。
その理由はメーカーさんが色の分別・袋詰めまでしているから。
規定の色から外れることはないので「こんな色じゃなかった」を防げます。
エスビック:琉球石灰岩(うるしま)10,000円~/平米
続いてもエスビックさんの琉球石灰岩という商品。
その名の通り、琉球石灰岩を使用していて、白っぽく優しい色合いです。
大きな岩(大)と小さな石(中)と砂利(小)の3種類が販売されています。
門柱の足元に少しあしらうだけで、南国風&リゾート感を演出できます。
エスビック:ルナモンテ 14,000円~/平米
エスビックさんのルナモンテは、 砂利では表現できないボリューム感が印象的です。
ゴツゴツしたロックガーデンにも使え、高級感を演出できます。
泥はねや雑草も防止できるため、植栽との相性もいいです。
ユニソン:プレシャスピッチング 7,500円~/平米
ユニソンさんのプレシャスピッチングは、色分けされた小砂利が入った商品です。
地面をキャンパスに見立て、思い通りの色でタイル張りのように塗れます。
色はピンク・グリーン・イエロー・ホワイトの4色展開。
こちらの商品は、機械で色の選別・洗浄・袋詰めまでしてます。
人力だとここまで精巧に選別するのは難しいですが、手軽に綺麗なお庭が作れます。
形や大きさによる違いとは?砂利敷きのコツ
敷く場所や目的によって、適した砂利は異なります。
折角おしゃれな砂利を見つけても、場所にうまくマッチしなかったら勿体ないですよね。
ここでは、砂利ごとの違いと長続きさせる敷き方のコツを解説します。
似ているようで全然違う「砂利」と「砕石」
砂利と砕石はよく混同されがちですが、以下の違いがあります。
- 砂利…丸っこく、外構やお庭の化粧に適している
- 砕石…ゴツゴツと角があり、駐車場などの路盤に適している
逆に砂利を駐車場に敷くと、石同士がガッチリ噛み合わず、地面に沈み込んでしまいます。
人や地方によって、まとめて砂利という人もいますが、違いに注意してください。
ちなみに、以下の記事では砕石敷きのすべてを紹介しています。気になる方はご覧ください。
≫【コスパ最強!】砕石敷きの基本を解説!駐車場のコストを抑えよう!
おしゃれを長続きさせるには防草シートが必須
砂利敷きのコツですが、防草シートを必ず下に敷いてください。
そのまま敷くと石が地面に沈んで、泥が出てきて汚くなります。
砂利下用の防草シートを選べば大丈夫ですので、以下の記事を参考にしてください。
≫2023年最新版!おすすめ防草シート人気ランキングTOP5&選び方ガイド【超マニアックなプロの解説付き】
また、排水の近くなど水はけが悪い場合、砂利を敷いても解決にはなりません。
水が流れやすいように排水路や土壌の改良が必要になります。
好みに合う色を選び、最低3cmの厚みを持たせる
砂利の量は、商品に記載されている平米あたりの必要な袋数に従ってください。
多少ケチって、目安より少なめに買うのは絶対になしですよ…!
量を削ると隙間から下地が見えてしまい、キレイに見えません。
外構がおしゃれになる以外にも砂利のメリットはある
外構に砂利を敷くと、見た目がおしゃれになる以外にも色んなメリットがあります。
- 防草シートを敷くことで雑草対策になる
- 照り返し防止になり、保水性もあるので暑くなりにくい
- 砂利が泥を防ぎ、跳ね返り汚れ防止になる
- 音がなることで防犯対策にもなる
砂利はコストが一番安い舗装材といえます。
外構がおしゃれになるけど砂利のデメリットもある
砂利を敷いてお庭がおしゃれになる反面、デメリットもいくつかあります。
- 歩きにくい。自転車、ベビーカー、小さな子どもには不向き
- 固定していないため、石がばらけて飛散しやすい
- 枯れ葉やペットの抜け毛などが詰まりやすく、掃除しづらい
- 白い砂利は翌シーズン以降は黒ずみが発生し汚れやすい
デメリットの中でも、歩きにくいのは特にキツイです。
玄関先など日常的に歩く通路には、私はあまり砂利はおすすめしません。
通路に砂利を敷いてしまった悲劇は、こちらの記事も参考にしてください。
≫やめておけ!雰囲気だけで玄関アプローチに飛び石を選ぶとヤバイ3つの理由【ちょっと待って】
砂利のデメリットを解決する「グラベルフィックス」
それでも通路に砂利を敷きたい!という方は、「グラベルフィックス」という砂利を固定するためのマットを購入すれば解決できます。
お値段は、砂利の値段に+約5,000円~/平米とそれなりにかかりますが、歩きやすくなるんですから砂利の最大の弱みが解決されるともいえますよね。
グラベルフィックスを詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
≫砂利なのに歩きやすい。グラベルフィックスプロで砂利敷きが美しい【デメリットも紹介】
おしゃれに見えても選んではいけない砂利
将来、人工芝やリフォームを検討するなら砂利はやめとけ
将来、リフォームなどで砂利をやめることが想定される場合、砂利を敷くのはもったいないです。
人工芝にする場合も、砂利の上にピンが刺さらないので、全撤去が必要になります。
砂利の撤去費用は、平米あたり1万円以上とおそろしくかかるんです。
下手すると設置費用よりも撤去費用の方が高くつきます。
コスト面からみても、人工芝やリフォーム完了までは防草シートで耐えた方がいいです。
レンガ、瓦、ウッドチップは、選んではいけない
レンガ、瓦、ウッドチップは、トゲやささくれがあって、あぶないです。
花壇のカバー材・マルチング材などの観賞用ならOKですが、通路にはおすすめしません。
ウッドチップは角をとる加工を施したものもありますが、上を歩くとどうしても割れたり、粉が出たりします。
防犯砂利は、軽率に選んではいけない
防犯砂利とは、軽く踏むだけで大きな音が出るように作られた特殊な砂利です。
防犯を意識して採用するケースも多いですが、歩く道には不向きな点もあります。
- 柔らかい素材のため摩耗が激しく、すぐ音が鳴りにくくなる
- 歩くたびに鳴る音が、お隣さんの迷惑になる
正直なところ、防犯面だと砂利よりセンサーライトの方が効果が高いと実証されています。
砂利は処分費用が高い。処分の仕方も想定しておこう
砂利の処分費用は、設置時以上にお金がかかります。
万が一、処分する可能性も踏またうえで、どの砂利にすべきか検討するといいですよ。
ちなみに、砂利のリスクが気になる方には、オワコンというコンクリートもおすすめです。
雑草対策のためだけなら平米あたり3,000円という驚異のコスパですよ。
オワコンについては、以下の2記事で紹介しています。
≫新素材コンクリート「オワコン」が安くて優秀!進化コンクリートを知らずに発注しないで
≫ついに雑草対策が終わります。新しいコンクリート「オワコン」を徹底紹介【製造現場を突撃取材】
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