コスパは最強!でも、砕石敷きはやめとけ!
駐車場に砂利か砕石を敷きたいけど、何がいいですか?
どれぐらいの厚さが必要ですか?何立米必要でしょうか?
どれぐらいの費用で砕石はひけますか?
と、コスト削減のため、減額調整のため駐車場を砕石にしようとしている方がよくいます。
個人的には、絶対回避案件です。
というやめとけマンが、砕石について解説します。
駐車場のコストを削減しようとすると絶対に出てくる「砕石敷き」。
そもそも「砕石(さいせき)」って何か知ってますか?
砕石との砂利との違いは?
この記事では、駐車場の砕石敷きについて解説します。
- そもそも、砕石敷きとは?メリット
- 絶対回避したい、砕石敷きの最大デメリット
- 駐車場を砕石敷きにするときの手順と費用
それぞれについて解説します。
元・エクステリア商社営業マン、外構の専門家です
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そもそも、砕石(さいせき)ってなに?メリットは?
砕石とは、字のごとく「石を砕いたもの」です。
業者によって呼び方は変わります。
- 砕石
- クラッシャーラン
- バラス など
呼び方は様々ですが、指しているものは同じです。
砕石は、山のふもとなどにある採石場で加工されます。
ドラムで粉砕をし、サイズに合わせてふるいにかけて出来上がります。
砕いたものなので、表面はゴツゴツしていて角があるのが特徴。
よく、電車の路盤にも使われています。
踏み固めることで、ゴツゴツとした砕石がガチッと噛み合ってを起こし崩れにくくなります。
電車の重量でも崩れることなく、非常に強固な路盤になるんですよ!
ちなみに、「砂利」と「砕石」は別物です。
一方、砂利は川や海で取れる天然石のことを指します。
水の流れや、波によって長い年月をかけて角が取れた丸い石です。
砂利を駐車場の路盤にすると、角が丸いことでガチッと噛み合うことがなくそのままズリズリと、沈み込んでしまいます。
通路に使うのは良いのですが、重たい車が乗る駐車場に使うと地面が沈んだり、凹みができやすくなるのです。
砕石敷きは駐車場に良くても、お庭に向かない性質
砕石は角があるので、お庭には向きません。
お庭に使うには、角が丸い砂利が向いています!中には艶やかな石種もあったりするので、お庭に敷くなら砂利、化粧砂利と言われるものをおすすめします。
一方、砕石を敷くとゴツゴツします。ビニールプールなどでも遊べないですし、なにか作業するにもガタガタ。
駐車場を砕石敷きにすることのメリット
砕石敷きのメリット
- 何と言ってもコスト最強。
- ジャリジャリ音で防犯面で有利。
- DIYできる、失敗しずらい
コスト面では、砕石敷きに勝る路盤材はありません。
プロに依頼しても、1平米あたり約3000円ほどです。
DIYでやれば、約1000円~1500円ぐらいまで費用を抑えることができる最強の素材です。
他の舗装方法と比べると、これ以上のコスパに勝る方法はありません。
設置後はジャリジャリと音が鳴るので、防犯面で有利ですね。
施工は、簡単です。
難しいことはありません。
運搬して、敷き均すだけです。
専門知識や、専門工具がなくてもできます。
必要なのは、根性と気合と体力と根性があれば、大丈夫です。
駐車場を砕石敷きにすることのデメリット
そんなコスパ最強の駐車場を砕石敷きにするデメリットがあります。
- 飛び散り、砂埃
- 見た目が安っぽい
- 撤去に費用がかかる
砕石を置いているだけなので、タイヤなどで飛び散ることがあります。
飛び散りは、地面に砂利・砕石を固定できる商品で解決できます。
≫砂利なのに歩きやすい。グラベルフィックスプロで砂利敷きが美しい
砕石のしたは、土になっていることが多く、砕石自体を固めているわけではないので車が通るたびに砂埃がでることもあります。
長年、車が乗っているとその部分だけ沈んでしまい凹凸が多くなります。
見た目が味気なく、地味で安っぽく見えてしまうこともデメリット。
最後に最大のデメリットとして、撤去する際に費用が掛かることも考慮しなければなりません。
数年後、砕石のままだと見た目も悪いから「やっぱりコンクリートにしたい!」「人工芝にしたい!」となった時に…、残念ながらいまある砕石を全部撤去する必要があります。
撤去する際にかかる費用
- 掘削費 1平米あたり2,000円
- 撤去費 1平米あたり1,000円
- 処分費 1平米あたり3,000円
の3つに分けられます。
それぞれ、加算すると砕石敷きにするときの2倍~3倍ぐらいの値段が掛かってしまいます。
駐車場に砕石を敷くときの手順、必要量
ここで紹介するのは、プロが工事を請け持った場合の工程です。
1.砕石を敷く場所を計測・面積計算
まずは、施工場所を測量します。
車の搬入経路や工事車両の駐車スペースも細かくチェック。
2.使用する砕石の量を把握、必要量を注文します。
一般的に、駐車場用としては、10cm以上が目安になります。
防草対策の場合や、人しか歩かない通路の場合は5cm以上が目安。
10平米を10cmの厚みで敷く場合は、約1立米は、約1,500kg~約1,700kgです。
18kg入り袋なら約80袋、25kg入り袋なら約60袋が必要になります。
そうなりますよね。
その場合は、採石場から直接購入が安くて手軽です。
方法については後ほど解説します。
施工当日に購入すると、ホームセンターによっては在庫がないこともあるので事前に注文しておきます。
3.敷き詰めるために整地・転圧し、下地をつくる
プレート、転圧機とよばれるもので、地面を固めます。
この作業は人力だとかなり大変です。
工事は1日がかり!
地面の高さが左右で5cmも違えば、坂道になり水が溜まる原因になるので、重機を入れて水平に調整する場合もあります。
平坦にしておくのと、この転圧がとても重要です。
4.必要に応じて砕石を敷く前に防草シートを敷く
必須というわけではありませんが、必要に応じて防草シートを敷きます。
雑草をより生えにくくするためです。
月極の駐車場でも敷いていない所もあるので、周辺環境に応じて選ぶと良いですよ!
街中で設置する場合は、防草シートがなくてもあまり雑草は生えません。
しかし、河川敷や、隣が公園の場合など、雑草が生える場所では防草シートを敷くことをオススメします。
≫最強の防草シート「ザバーン」等級・用途・選択方法を徹底解説!\プロも大絶賛/雑草対策
5.砕石を敷き詰め、さらに、再び転圧して踏み固める
最後に、砕石を敷き詰めていきます。
砕石を敷き詰めたあと、そのままでは表面が簡単に削れてしまうので、転圧機で踏み固めて完了です。
表面を固めているわけではないので、多少は剥がれてきますが、転圧をかけることで地中への沈み込みも防ぎ、長く使えます。
というのが、工事するときの手順です。
続いて、費用感について共有しておきます。
駐車場を砕石敷きするときの費用の目安・相場
砕石を敷くだけという条件の土地に施工した場合の費用です。
【条件】
- 前面道路に面している2台分駐車場30平米の広さ
- 整地の必要はなく平坦な場所
- 砕石施工前に転圧を行って、施工後にも転圧
- 防草シート、排水設備、駐車場のラインなど付帯工事はナシ
お友達価格ではなくて、一般向けの砕石敷きの価格を出してもらってます。(念のため
大変だから、砕石敷きをプロに委託した場合
40mm以下のサイズの砕石をプロに委託して敷く場合、1平米あたり1,500円。
砕石にも大きさにより呼び方が違います。
4号砕石:粒径約20~30mm
比較的大きめ、駐車場などの下地として利用、これ以上の大きさだと歩きにくい
5号砕石:粒径約13~20mm
5号砕石: 中粒で、一般的な流通サイズ、駐車場の砕石敷きとしてはコレ。
6号砕石:粒径約5~13mm
小粒で、犬走りや、園芸の排水対策として使われる事が多い。
その他トラックや重機を持ってくるための運搬費や人件費など、全て込みで20,000円。
今回、30平米敷き詰めるので、1,500円×30平米+20,000円の合計65,000円で見積もりをいただきました。
ハウスメーカーや工務店経由で注文すると、更に20~30%の仲介手数料が取られる場合があります。
さらに、コストダウン。砕石敷きをDIYで行う場合
砕石は、1立米あたりで購入することができます。
取りに行く必要がありますが、トン単位で買うと恐ろしく安いんですよね。
推奨したい購入場所があります。
- 採石場
- 建材店
- 生コン工場
- プロ向けのホームセンター
今回は駐車場用なので、10cm以上の厚みが必要です。
普通乗用車では運びきれないのでトラック・ダンプカーもレンタル。
3000kgの積載車を借りたとしても、1立米で1.5tぐらいになるので、3立米購入する場合は、1.5立米2往復が必要です。
そして、一般のご家庭にはない、転圧プレートもレンタルします。
その他経費を含めて合計37,000円。
プロにお任せする場合よりも安くなります。
DIYですべてやるのはハードルが高い
砕石敷きをDIYでする場合、価格は安くてもハードルは高くなります。
- 個人に販売している採石場を探す
- 問い合わせをして購入
- トラック・ダンプカーをレンタルする
- トラック・ダンプカーを取りに行く
- トラック・ダンプカーを運転(要準中型免許)
- トラック・ダンプカーの操作(ダンプアップなど)
- 転圧機をレンタル
- 転圧機の操作など
これを楽しいと思う方であればいいのですが、結構手間がかかります。
イヤー、無理!
という方は、サクッと業者さんに依頼してみましょ。
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※見積は何度でも無料です。
砕石敷きの注意ポイント
一般のホームセンターでは買わないでください!
袋入りで売っているものがありますが、かなり割高。
プロ向けのホームセンターでトン単位などでバケツ売りをしているものは大丈夫。
必要な量を算出して、どれぐらいの価格になるのかをよく見ましょう。
また、砕石の中でも「RC40」と表記されている再生砕石は使わないでください!
再生砕石というのは、コンクリート殻などを引き取って、再度破断して砕石にしたもの。
中に鉄筋などが含まれており、駐車場の路盤には不向きになります。
砕石に向いているのはR(リサイクル)が付いていない「C40」などです。
上からコンクリートやアスファルトで舗装するときには有効です。
コスパ最強の「砕石敷き」まとめ
砕石について解説しました。
砕石はコスパ最強なのですが、設置費用よりも撤去費用が掛かります。
このあたりをよく考慮したうえで設置してくださいね!
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