古いブロック塀を安くリフォームする方法は?
ブロック塀がボロボロに古びているので、リフォームしたい! でも、どこに頼めばいいのかな…。全部撤去しないと地震が来たときに倒れる危険? でも業者さんに頼むと高額になりそうだし、できればDIYで直したいんだけど、安全面が心配…。
古いブロック塀はたくさんの人が悩みを抱えているポイントで、すぐに撤去する家もあれば、補修して使い続ける家もあります。
どちらが正解というわけではなく、状態に応じて最適な方法を選べばOKなんです。
そこでこの記事では、
について解説します!
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古いブロック塀をリフォームする前にまず診断!
古いブロック塀のリフォームを考えるときは、まず診断を受けてください。
外構工事の業者さんの中にも「ブロック塀診断士」の資格を持った専門家がいて、安全性をしっかりチェックしてくれます。
そこでまず知っておきたいのが、ブロック塀の種類について。
ブロック塀は大きく分けて2種類あります。
- 組積造(そせきぞう):鉄筋が入っていないレンガやブロックで作った塀
- 補強コンクリートブロック造:鉄筋でしっかり補強された丈夫な塀
ブロック塀の標準の耐用年数は約30年ですが、施工の品質や周りの環境によって大きく変わります。
1981年より前に作られた古いブロック塀は、とくに要注意!
建築基準法の改正前なので、今の安全基準を満たしていない可能性が高いんです。
今すぐできる!ブロック塀のチェックポイント
専門家に診断を依頼する前に、まず自分でチェックできるポイントがあります。
外観のチェックポイントはこの6つです。
- 塀の高さは大丈夫?
・鉄筋なし(組積造)なら1.2m以下
・鉄筋入り(補強コンクリートブロック造)なら2.2m以下が基準 - 塀の厚さは十分?
・基本は10cm以上必要
・高さが2m超えの場合は15cm以上 - 控え壁(突っ張り)はある?
高さ1.2m以上の場合は必須!
・鉄筋なしの場合:4m以下ごとに設置
・鉄筋入りの場合:3.4m以下ごと - 劣化の様子は?
・ひび割れはないか
・傾いていないか
・グラグラしていないか - 築年数のチェック
・30年以上、経っていないか - 透かしブロックに注意!
穴の開いた透かしブロックは見た目がよいですが、連続して使うと強度が落ちる。
古いブロック塀リフォームの専門家チェックポイント3選
ブロック塀の安全性を判断するときに大切なのは、実は「見えない部分」なんです。
プロの診断士は、特にこの3つをしっかりチェックします。
- 基礎はちゃんと深い?
・地面から20cm以上の深さが必要
・高さ1.2m以上なら基礎は30cm以上 - 鉄筋はきちんと入っている?
・鉄筋同士がしっかり結合されているか
・すき間なくモルタルが詰まっているか - 鉄筋の配置は正しい?
・縦も横も80cm以内の間隔で配置
・バランスよく配置されているか
こういった専門的なチェックができるのは「ブロック塀診断士」の資格を持つプロだけ。
地域ごとに相談窓口があるので、まずはお住まいの地域の窓口に問い合わせてくださいね。
ブロック塀診断士の依頼費用の相場
ブロック塀の診断費用は2万円前後が目安ですが、塀の大きさによって変わってきます。
内訳はこんな感じ。
- 基本診断料:15,000円〜
※長さ10m以下・高さ1.2m以下 - 追加診断料:5,000円〜
※塀の高さや長さによって変わる - 診断書作成料:1,000円+税
なかには診断後に工事を依頼すると、診断料を工事費から差し引いてくれる良心的な業者さんもいます。
ブロック塀診断士による診断は「撤去ありき」の業者見積もりとは違って、客観的に提案してくれるのが嬉しいポイント。
大事な時期こそ、プロの目でしっかり診断してもらうのが大切です。
【状況別】最安でブロック塀をリフォームする方法
全面撤去が必要な場合もあれば、一部補強だけでOKなケースも。
診断で方針を決めると、無駄な工事を避けられます。
古いブロック塀をリフォームする費用相場
ブロック塀のリフォーム費用は、工事の内容によって大きく変わります。
1平米(高さ×距離で計算)あたりの標準的な費用を、パターン別にご紹介します。
【撤去】
- 基本的な撤去費用:8,000円/平米〜
- タイル張り・塗装塀・化粧ブロックの場合:12,000円/平米〜
※処分費込み
【補修】
- 塀の再塗装:8,000円/平米〜
- モルタル下地から作り直し+再塗装:13,000円/平米〜
【新設】
- ブロック塀の新設:30,000円/平米〜
古いブロック塀のリフォーム費用を抑えるコツ
リフォーム費用を抑えるポイントは、必要な工事を見極めること。
診断の結果、ブロック塀の強度に問題がなければ、補修や塗装の塗り直しだけで済ませられます。
「診断費用はかかったけど、トータルでは安く済んだ!」なんてことが多いんです。
また、リフォーム費用を抑えるコツは以下の2つです。
- フェンスを組み合わせてブロック塀の面積を減らす
- 家の裏側など目立たない場所に普通のコンクリートブロックを使う
土留めの機能が不要な場所は、思い切ってフェンスに変更する方法もアリ!
ブロック塀に控え壁を付けずに補強する方法については、こちらの記事も参考にしてください。
≫強度の足りないブロック塀を作り直す?【FITパワー】で簡単に耐震補強!
補助金でブロック塀リフォームはお得になる
補助金をうまく活用すると、お得に工事できる可能性があります。
ブロック塀診断士には、リフォームの経験が豊富な人も多いため、お住まいの地域によって異なる補助金制度にも詳しいですよ。
ブロック塀の面積が広い場合は、診断料以上の補助金を受けられることも。
ここでは、ブロック塀リフォームに利用できる補助金制度と、利用の注意点を解説します。
ブロック塀リフォームに利用できる補助金制度
補助金を探すなら「○○市(お住まいの地域名)+ブロック塀+補助金」でネット検索するのが手っ取り早いです!
役所の建設指導課や建設課が窓口になっていることが多いですよ。
ただ、制度の説明は受けられても「自宅が対象になるか」までは教えてくれません。
だから申請作業もまとめて、経験豊富な業者さんに相談するのがベターです。
補助金が適用されるブロック塀の主な条件は、以下の3つです。
- 通学路や避難経路となる道路に面している
- 事前調査で危険と判断されている
- 高さが1.2mを超える
補助金を使ったリフォーム実例と注意点
補助金制度は地域によってバラバラ。市町村が変われば、条件もまったく違います。
まず、申請できる時期に要注意!
実は補助金の申請は、決まった期間しか受け付けていないことが多いです。
しかも予算の上限に達したら、その年度は終了…。
運が悪いと、来年度まで待つことになりかねません。
そして、補助金をもらうなら「業者さん選び」も重要です。
- DIYは補助金の対象外
- お住まいの地域に本社がある業者さんじゃないとダメなケースが多い
- 全国チェーンの会社だと対象外になることがほとんど
つまり、補助金を使うなら地元密着の業者さんに頼むのが賢明ってことですね。
古いブロック塀を手軽にキレイにする方法
「専門家に診断してもらって構造は問題ないけど、見た目が気になる…」という方に、自分でキレイにできる方法をご紹介します。
掃除したり、化粧パネルを付けたりするだけでも、見違えるほどキレイになりますよ。
DIYでの補修方法と手順
まずは塗装です。
- 高圧洗浄機でブロック塀の汚れを徹底的に落とす
- しっかり乾かしてから刷毛で塗装する
次にひび割れ補修について。
- スポンジでひび割れ周辺の汚れを落とす
- 専用の補修剤をヘラでしっかり伸ばす
- そのまましばらく乾燥させる
実は下準備の汚れ落としが超重要なんです。
キレイに清掃しておけば、塗料や補修剤がしっかり付き、仕上がりも長持ちしますよ。
でも、以下の場合は要注意。
- 爪楊枝が入るくらいのヒビ(2mm以上)がある
- 5cm以上の大きな欠けがある
上記の場合はブロックの中が劣化している可能性があるので、専門家による点検やリフォームをおすすめします。
ブロック塀の美しさを取り戻す方法は、他にもたくさんあります。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください!
≫ブロック塀を化粧パネルでスッキリ!おすすめ商品と相場価格を徹底解説
ブロック塀診断士に相談すればリフォーム失敗を回避
お伝えしてきたように、ブロック塀のリフォームでは、まず専門家による診断が不可欠です。
DIYできる範囲なのか、全面改修が必要なのかを見極めることで、最適な対応方法が見えてきます。
診断費用は2万円前後かかりますが、トータルでは費用を抑えられることが多いんです。
「古いブロック塀が気になる」「費用を抑えてリフォームしたい」とお考えの方は、まずはブロック塀診断士に相談することをおすすめします。
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