駐車場が土のまま・・・は嫌な人
「少しでも雨が降ればすぐにどろどろになる。車が通る部分はどんどんえぐれて凹んでしるし、靴が汚れて、車の中はもちろん、玄関やポーチも毎回汚れる。車のボディも汚れるしどうにかしたい。アスファルトかコンクリかなにか敷きたい」
←選択肢は、コンクリートとアスファルトどっちかですね。
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戸建て住宅の駐車場にアスファルトがいい?コンクリートがいい?
アスファルトとコンクリートは似ているようで素材は全く別物です。
化学的には、アスファルトは石油などと同じ仲間で有機物で、コンクリートはガラスと同じく無機質です。
アスファルトの良い点
- 施工が容易である。
- 工期も短く、養生期間も短い
- 表面は滑りにくい。
- 透水性があり、水たまりができない。
- (特に東北エリア・北海道エリア)凍害に強い
アスファルトの悪い点
- アスファルトは耐久性がやや低い傾向
- 黒色の床になるので夏場などに熱を持ちやすい
- お庭で全体が暗い印象になる
コンクリートの良い点
- コンクリートは、経年劣化がほとんどない。
- 白色/灰色のため明るい床面を作ることができる。
- 夏間には熱がこもりにくい(アスファルトに比べて)
コンクリートの悪い点
- 素材伸縮を考慮して継ぎ目を作る必要がある
- 施工後完全硬化までに1週間ほど時間がかかる
- 雨の日に大変滑りやすくなることがある(表面仕上げで対応は可)
コンクリートとアスファルト、駐車場にどちらがおすすめなのかは、次の記事で詳しくまとめていますので、併せて読んでみてください。
一般戸建ての規模では、両者では価格差はほとんどないと言えます。
一般戸建ての規模ぐらいでは、両者では価格差はほとんどないと言えます。
業者さんの得意不得意によって価格の上下が生まれるレベルで原価や施工費レベルでは大きな差はありません。
コンクリートは自社でやれるところが多いですが、安価なですがアスファルトは外注になるケースがほとんどです。
バーナーやロードローラーなど外構業者さんは普段使わない機材なのでもってないですね。
自宅の駐車場にコンクリートができるまで
コンクリートは、セメントと砕石と水をバランスよく配合したものです。
よく街でも見かけるグルグルとタンクが回るミキサー車で工場から輸送された生コンクリートを流し入れ、コテなどで表面を整えて施工します。
人が乗れる・車が乗れる状態に完全に硬化する時間がかかるので、玄関先の駐車場を舗装する際にはどこかのコインパーキングに預けたり、工事以外でも費用が掛かることを想定する必要があります。
自宅の駐車場にアスファルトができるまで
アスファルトは、コールタールと砂・砕石を混ぜたものを高温で加熱して柔らかくして施工していきます。
施工中はバナーなどで加熱するため独特のコールタールの臭気が周辺に漂います。隣家に近い場合は若干注意が必要です。
しかしながら、施工時間が短く、使用できるようになるまでの時間も短縮できることはメリットですね。
住宅用の舗装材として使うには、凍害のエリア(東北・北海道)以外の場合は、コンクリート一択のようです。
圧倒的にコンクリートで仕上げることが多い
バイクのピットを作ったり自動車整備が趣味という場合はアスファルトで仕上げることがあります。(整備士曰く油が落ちても目立たないらしい)
ですが、一般の戸建て住宅の駐車場は、コンクリートがほとんどですよね。
今回は、コンクリートについてさらに詳しく紹介していきます。
駐車場にコンクリートを敷き詰めるときにかかる相場
駐車場にコンクリートを敷き詰めることを打設と言います。
コンクリートは地域により価格差があり、一概には言えませんが、関西エリアで1平米あたり12,000円~14,000円、関東エリアで10,000円~12,000円が相場になりますね。
北海道と沖縄はこれよりもちょっと高めです。
上記の費用については、コンクリートを打設するときにかかる掘削作業・ワイヤーメッシュ・型枠・残土処分費、砕石敷き込みなどの費用をおおよそ含んだ価格です。
ミキサー車が入っていけない裏庭や狭小地の場合、運搬はどうしても人の手で行うので運搬費用が別途発生したりします。
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駐車場のコンクリートが出来上がるまで
鋤取り(すきとり)
車が乗る部分はコンクリートを強固にする必要があるので、砕石を10cm~15cmの厚みで敷いて、次に10cmほどの厚みに生コンクリートを流し込みます。
そのため仕上がってほしい高さから25cm~30cmぐらいは掘らないといけないんですね。
とてもじゃないですが、人の手では掘れません。
ショベルカーなどの重機を使った方が早く確実にできるので重機を使うケースがほとんどです。
砕石敷き込み・ワイヤーメッシュ
次に、砕石(ジャリですね)を敷き込みます。
先ほど堀った部分に砕石を敷いていきます。10cm~15cmの厚みが標準とされていますが、
原価を安くするため採石の量を少なくするなど手抜き工事が行われる可能性があります。
見積のタイミングで何センチ砕石を敷くのか、さらに施工当日も目を光らせておくと良いでしょう。
コンクリートを上から流し込んでしまうと見えなくなるので、ケチる場合はココをけちります。
合わせてメッシュ筋・ワイヤーメッシュと呼ばれる鉄骨を入れていきます。コンクリートは圧縮強度にはめちゃくちゃ強いのですが、引っ張る強度にはめっぽう弱いです。
その特性を補完するために鉄製のワイヤーメッシュを土間コンクリートの中に入れていきます。これも入れないければ原価は安くなるので、入れない業者さんが居れば要注意です。
型枠の設置
コンクリートを流し込む範囲を型枠と呼ばれる木枠で決めます。現場調査時などでどこまでの範囲を施工するか決めたラインに沿って木枠を作っていきます。
この枠に沿って、コンクリートを作ります。
コンクリート打設
ミキサー車で現地近くまでコンクリートを運んで、そのあとは手作業の一輪車で運ぶことが多いです。
しっかりとこの時に養生しているかどうか見ておいてください。
結構、コンクリートは飛び散ります。
一度付くとなかなか取れませんので、通路だけでなくカーポートの柱やお隣さんのフェンスなどなど、注意してくださいね。(車はもちろん近くにないと思いますが・・・)
コンクリートは水とセメントの化学反応で固まります。そのため水が多ければ良いわけでもなく少なければ良いということでもなく絶妙なバランスがあります。
仕上げ
コンクリートを打設し終わった後の表面を仕上げます。一般的には金鏝仕上げ(かなごてしあげ)と呼ばれるツルツルに仕上げる手法が採用されます。
スロープや坂道などグリップが必要な場合は表面がガサガサになっている、刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)が採用されます。
左官職人と呼ばれるほど、この作業にはスキルが必要です。
素人では正直無理です。
コンクリートに振った雨水を排水溝に集める絶妙な勾配や、水たまりができないように真っすぐ仕上げる部分など、、、まさに職人技です。
DIYでやる場合は、一度勝手口など小さい面積で練習した後、駐車場など広い面積に着手すると失敗しないですよ!(経験談)
型枠外し・清掃
打設が終われば、一時清掃を行い引き上げます。
このまま通常コンクリートは1週間ほど完全硬化に必要なため放置期間・養生期間を設けます。
この間は駐車できませんので、周辺のパーキングを契約するなどして対応が必要です。路駐は危険ですよ><。
実費でかかる、駐車場の料金は見積に含まれてないので注意しておいた方が良いですね。
特に高額になりやすい外構工事・土間コンクリート工事の相談する場合は、1社で集中して打ち合わせするのではなく、初期段階は複数の業者で相見積もりを行い、工事項目や値段を比較すると、項目の抜け漏れから手抜きを行う業者をある程度フィルタリングすることができますね。
コンクリート・外構工事のコスト削減/節約方法
必要な部分・必要な量だけコンクリートを敷く方法
車のタイヤが乗る部分のみにコンクリートを打設する方法ですが、建売住宅などでよく見られます。
駐車場を舗装する際に、車のタイヤが乗る部分のみを舗装すれば、工事の際に使用する材料の量が減らせ、工期も短縮できるため、施工にかかる費用を抑えることができます。
イメージとしては、コの字型にコンクリートを舗装し、タイヤの荷重がかかる部分に対応した感じです。
ですが・・・型枠の設置する距離が長さが長くなって型枠費用が上がり、鋤取り掘削作業が複雑になって手作業が部分的に発生して掘削費用がかかりあまりコストの削減にはつながらないので、私としては非推奨の施工方法です。
自分でできるところは自分でやるDIYコスト削減法
コンクリートの敷設は専門の業者さんへ依頼し、完全硬化して引き渡し後に必要な車止めなどを自分で設置すれば、施工費用を抑えることができます。
基礎部分の掘削と土固め、採石敷きまで自分で行えば、生コンクリートの敷設と仕上げだけの費用で抑えられますがハードルは高いですよ。
コンクリートは長期的に荷重がかかり耐久性を超重要視するところです。
採掘をやってみればわかりますが、めちゃくちゃ大変なので、ウッドデッキなどユニット製品の組み立てと違い業者任せの方を推奨します。
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