手元の見積書の駐車場部分の土間コンクリートが高すぎてびっくりしている人
「え??ウチの駐車場をコンクリにするだけでこんなに費用がかかるの?高すぎ!!2台分設置するのにコンクリート工事だけで40万円もかかってる。これってなんでこんなに高いの?もっと安くならないの?ちょっと予算オーバーなので、、、どうにかしたい!詳しい人教えてもらえませんか??」
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外構工事において土間コンクリートは高い!と思っている方が多いですが、それは大きな誤解です。
実際は項目ごとに精査・チェックすれば適性価格かどうか、値引きのポイントがわかります。
もし、今手元に見積書があればこの記事と見比べながらその見積もりの項目がどんな工事の費用で、どれぐらいの価格が相場なのか見比べてみて下さい。
私が実際に想定している相場と価格がかけ離れている場合は、値引き相談をするチャンスです。
そもそも、土間コンと言われるコンクリートとは?
そもそも土間コンとは、工業会より以下の通り定義されています。
コンクリートは、一般に、砂利・砂などの粒状体を、水硬性のセメントと水とからなる結合材(セメントペーストと混合して練り、硬化結合させた複合材料をいう。
<日本コンクリート工学会より>
https://www.jci-net.or.jp/j/public/kiso/concrete.html
陸橋の基礎やビル・建物の基礎などにも広く使われ、現在の建築物の文字通り「礎」になっている素材です。そのため強度や耐久性・安定性などに優れている素材です。
説明も不要かと思いますが、最も駐車場の舗装材として普及している材料です。
土間コンクリートは、どのような場所に施工するのが多いのか
土間コンクリートは普段の生活でも目にすることが多いですね。
特に外構工事では、主に駐車スペースや門~玄関までのアプローチから犬走りと呼ばれる家まわり、裏口まわりの勝手口・サービスヤードなど幅広くいろいろな場所に採用されますね。
今、住んでいる場所の近くでも絶対にあると思いますよ。
駐車場などを土間コンクリートにすることのメリットは?
メリットは単純明快で、圧倒的な耐久力と強度にあります。
砂利などはどうしても車の荷重で沈み込んでしまったり、流出を完全に防ぐことはできません。
土間コンクリートにしてしまえば、沈み込むこともないですし、流出することもありません。
10年・20年というレベルではなく、おそらく30年以上は汚れなどはあるものの劣化などを発生させないほど、圧倒的な耐久力と強度を誇ります。
実際土間コンクリートがどのように設置されているか、動画を集めてきました。
相場の価格も合わせて表記するのでご参考に。
また、コンクリートには目地が欠かせません。追加費用ゼロでおしゃれなデザインを実現できます。
≫コンクリート目地で変わる!駐車場デザインでおしゃれ外構を実現【追加費用ゼロ】
コンクリート土間工事に関わる見積もり項目
土間コンクリートが出来上がるまでの作業工程とそれに該当する見積もり項目を解説します。
見積書の文字だけ読んでもまったくわからない、イメージができないと思うので、動画や画像も合わせて紹介します。
土間コンクリート工事の「重機回送費」
掘削に使う重機(ショベルカー・ユンボ)などを運搬してきます。
ショベルカーなどは公道を自走できないので、トラックの荷台に積んでくるのですが、そのトラックには重機1台しか積めません。
持ってくるだけでドライバー+車1台が必須なんです。(ドライバー=作業員の場合もありますが)
だから重機回送費が見積もりに入っています。通常の商圏範囲ならば、安ければ無料、高くても2万円が想定の範囲内の価格と言えます。
土間コンクリート工事の重機回送費は¥20,000.-が相場です
土間コンクリート工事の「水盛・やり方」
水盛(みずもり)・遣り方(やりかた)と読みます。
どんな建設工事でも水平を出したり、どこまでを工事の範囲とするのかを決定してから作業に取り掛かります。
土間コンクリート工事の場合、雨水がたまらないように微妙な坂道(勾配)を付けます。
その測量に動画でも2人で作業をしています、レーザーの機械や作業が発生するのでどうしても費用が発生します。
しっかりと正しい工事するには必須の採寸・作業になります。
土間コンクリート工事の水盛・やり方は¥15,000.-が相場
土間コンクリート工事の「鋤取り工事」
土間コンクリートはいきなり地面の上に土間コンクリートを流すのではなく、先に20cm~30cm掘り込んでから作業するのが一般的です。
陥没を防いだり、沈み込みを防ぐために砕石の敷き込みや転圧作業を行います。
これが土間コンクリートの断面図です。
表面に見えている土間コンクリートの下には砕石層と呼ばれる小石(砂利)を敷き詰めた層があります。
この層をつくるために少なくとも20cmは掘り込む必要があり、人力では難しいので動画のようにショベルカー・ユンボを持ち込んで作業するのが一般的です。
掘り込んだ(鋤き取った)時に出る土や石などは後ほど処分場へ持っていきます。
土間コンクリート工事の鋤取り工事は¥2,000.-/平米が相場
コンクリート土間工事の「残土運搬処分費」
わかりやすい動画がありました。
残土処分が高い、という声もよく聞きます。
処分場に自分で持ち込めばめちゃくちゃ安いですよ。エリアにより2t車で持ち込み処分は1万円を切りぐらいの価格で実施できます。
そもそもそんな車を持ってなかったり、車に積み込むまでが大変なんです。
人力じゃ駐車場の残土なんて絶対無理です。やれないことはないですが、、、わりに合わないですよね。
1平米当たり約20cm掘り込むので、空気を含んだり掘り返すことで質量が増えるので経験上、4平米~5平米で1立米になりますね。(20%~25%質量が増えます)
土間コンクリート工事の残土運搬処分費用は¥2,000.-/平米単価が相場
土間コンクリート工事の「転圧作業」
先ほど、コンクリートの下に砕石(小石)を敷き詰めるといいましたが、その前に掘り起こした土を踏み固める(転圧作業)があります。
そのままだとふわふわした土の状態なので、荷重がかかると凹んでしまったり、最悪沈んでしまうこともあり得ます。
そのためそうならないために転圧と呼ばれる圧縮機で踏み固める作業が発生します。
ローラーでする場合もありますが、転圧機を使うことが一般的です。
土間コンクリート工事の「砕石敷き均し」
砕石は、砂利・小石のことを指します。よく電車のレールの下に敷かれているアレです。
砕石を敷くことで力が分散し、土への負担を分散させ、沈み込みを防ぎます。
また水のシミ上りも防ぐことができるため、土間コンクリート工事には必須です。
砕石のことをクラッシャーと呼ぶこともあります。
土間コンクリートの転圧・砕石敷き込みで¥1,000.-/平米が相場
土間コンクリート工事の「型枠設置」
砕石の敷き込みが終われば次に駐車場の範囲を決めるために型枠を設置します。
生コンクリートは液状なので、ほっておくと流れて行ってしまいます。
なので枠をあらかじめ作っておき、その範囲内で固まるようにする必要がありその枠のことを型枠と言います。
意外とメーター数が必要で、例えば25平米の場合1辺が5mで4辺必要なので20mの型枠工事が必要になります。
ちなみに、型枠はメーター換算をすることが一般的です。
土間コンクリートの型枠工事費は¥600.-/mが相場
土間コンクリート工事の「ワイヤーメッシュ」
建物基礎のコンクリートでも、陸橋のコンクリートの建築物でも間違いなく、コンクリート中には鉄筋が入っています。
理由は、強度のためです。
コンクリートは圧縮にはめっぽう強いのですが、引っ張り強度には弱いです。
逆に、鉄は圧縮には弱いのですが、引っ張りにはめっぽう強いです。
両者の特色を活かし、コンクリートの中にはほぼ間違いなく鉄筋が入っています。
駐車場の土間コンクリートには何トンという車の荷重がかかるので鉄筋が必須です。
駐車場の土間コンクリートに使われる鉄筋は、ワイヤーメッシュと呼ばれる鉄筋です。
※費用は便器上下記のコンクリートに内包しています。
土間コンクリート工事の「生コン打設」
ようやく終盤になって、コンクリートが出てきます。
実はコンクリートは仕上げの仕上げで流し込むため、それまでの事前準備で全工程の8割ぐらいを要します。
ポンプを使って流し込む場合もあれば、手押し車で手運びをする場合もあります。
これはケースバイケースで現場の状況に応じて決めることが多いです。
土間コンクリートのコンクリート打設費¥6,500.-/平米が相場
土間コンクリートの「仕上げ」(ハケ引き/金鏝仕上げ)
土間コンクリートは流し込んだその日のうちに、金鏝などで仕上げをしてしまいます。
仕上げ方法は、ツルツルの金鏝仕上げが主流ですが、坂道やアプローチデザインとしてハケ引きをすることもあります。
左官職人さんの腕の見せ所です。仕上げが悪ければ、ずっとそのままで固まってしまうので緊張する場面ですね。
※ここからはオプション工事です。発生した時だけ実施する/要望に応じて実施する工事になります。
土間コンクリートの「会所マス調整」
駐車場にいくつか雨水桝・汚水桝と書かれたマスがあると思います。
そういうマスのことを「会所(かいしょ)」と呼ぶそうです、この外構業界に10年居ますが・・・いまだに慣れません。。。
会所マスが土間コンクリートより低くなってしまう場合、埋まってしまうと後からのメンテナンスが大変なので高さを挙げる必要があります。
そういう時に発生するのが「会所マス調整」になります。
土間コンクリートの打設時に会所マスの直径や伸ばす長さによりますが、おおよそ3000円~6000円が相場になります。
土間コンクリート工事の「デザイン目地」
前述に、型枠工事をすると説明しましたがカーブを描いたり、斜めにデザイン線を入れることもあります。
その場合、デザイン料が別途必要にある場合や単純に型枠のメーター数が増えるだけの場合など複雑さに比例して作業費用が発生することが多いです。
比較的アールの掛かった曲線を描くほど値段が高くなる傾向にあります。
土間コンクリート工事の「洗い出し仕上げ」
特に関西地方の方でレベルが高い、洗い出し仕上げです。
動画を見てもらったらわかる通り表面に砂利などが埋め込まれたようなデザインになる仕上げ方です。
駐車場向けというよりも毎日歩くアプローチデザインに採用されることがあります。
凹凸があるので滑りにくいという機能面もありますが、何よりデザイン重視の仕上げ方になります。
職人さんの技術が問われるため、ほぼ「時価」に近い価格帯で目安も中に使う砂利石の種類によっても変わります。
駐車場全面に実施するのではなく、ワンポイントだけでもいれるとガラっと印象が変わるのでこだわったデザインにしたい人はぜひ検討してみてください。
土間コンクリート工事まとめ
いかがでしたでしょうか。
今お手元にある見積書と若干名称が違う部分があるかもしれませんが、作業の順番と時系列を合わせて紹介させていただきました。
「でもなんか、ちょっとだけ手元にある見積もりのほうが高いな・・・」
と思う場合は、土間コンクリート・外構工事を得意な業者さんに見積もりを再度とることをお勧めします。
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