「物置は後回し」になるのが一般的だけど…
「物置はいつかは欲しいけど、収納が足りなくなってから買い足せばいいよね。ホームセンターでも安い物置は売ってるし、後回しで大丈夫でしょ!」
通常、物置は後から設置することが多いです。家作りの打ち合わせで決めないといけないことが多く、外構まで気が回らないのが普通です。外観のデザインと、物置の配置まで合わせるなんて余裕はないでしょう。
ではなぜ物置にこだわって欲しいかと言うと、物置がマイホームのバランスブレイカーになる可能性があるから。
世間にはおしゃれな物置もあります。マイホームを建てる際は、ぜひ物置選びにも時間をかけてみてください。
おすすめの物置は次の記事で解説していますので、併せて読んでみてください。
≫物置のおすすめ12選!小型から大型まで、価格や理由もプロ目線で解説
元・エクステリアの商社マンが、おすすめ物置を紹介!
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物置ひとつで、マイホームの外観はガラッと変わる
物置はバランスブレーカーになることが多いです。
例えば、非常にスタイリッシュな外観の、以下のようなお宅があったとしましょう。このお宅に物置を置こうと思った場合、「どこに置くか」以上に「置くとどうなるか」も問題になります。
もし以下のように家の正面に物置を置いたとしても、急に白い箱が来てしまい、せっかくの外観が台無しになってしまいます。
こういった場合は、物置をカーポートの後ろや建物の裏側に隠せますが、そうなると生活の動線が悪くなってしまう可能性も大いにあります。
そのため、どうしても正面に持っていきたいというケースがあると思います。そういった場合に「屋根の形と色を合わせる」という設置の仕方ができます。
たとえば、これからご紹介するマツモト物置さんの物置を選ぶと、木目格子・軒の色・玄関ドアの色を合わせられます。また、建物の屋根の傾斜と物置の屋根の傾斜を合わせることで、非常にマッチした物置ができます。
ただし…最初に置いてみた白い物置と比べると、お値段は7倍ぐらいになってしまいます。
どう価値を感じるのかは人それぞれです。でも、いろんな選択肢があると知った上で選ぶのか、そうでないかでは、満足度が変わってくると思います。
ここからは、私がおすすめする物置を紹介します。各商品の想定価格もお伝えしますので、ぜひ、おしゃれな物置を自宅に設置したところをイメージしながら読んでみてください。
スタイリッシュ物置!ディーズガーデン「リコ」
まず一番最初に紹介するのは、ディーズガーデンの「リコ」。
非常にスタイリッシュで、超おしゃれです!
木目の再現度がハンパない!
まず目に入るのが、縦格子の部分。ここには木目が入っています。
写真では伝わりづらいんですが、表面の縦格子の再現度が素晴らしい!
実は本物の木型から作ったもので、木目が忠実に再現されているんです。
優しげで高級感ある輝き
白い部分の表面は、梨の肌のようになっています。
日光が当たっても光らず、マットな反射になるのが特徴です。
物置とは思えない優しげな印象や、高級感を出してくれます。
観音開きで物の出し入れもスムーズ
扉は観音開きタイプで、物の出し入れも楽ちん。
収納も広めで、奥行き1mのタイプであれば、自転車が2台入るほどのスペースがあります。
設置にはある程度のスペースが必要&やや高級
注意点としては、設置にはある程度スペースが必要になることです。
扉が観音開きになっている分、扉が開けるスペースが手前側1mぐらい必要です。
また、実売価格は約43万6,000円とやや高め。
主役級の存在感!ディーズガーデン「カンナシェッド」
2つ目は、ディーズガーデンの「カンナシェッド」です。
「物置はおまけ」なんて言われることもありますが、そんなイメージを覆すような存在感があります。
レンガと木目の再現度がバツグン
こちらの物置は、なんと言っても見た目の良さが魅力的です。
縁を飾るレンガは、本物から作った模造品。また、木扉も同様です。
そのため、どちらも再現度が非常に高く、質感に優れています。
耐久性にも優れている
見た目の良さだけではなく、耐久性の高さも魅力的です。
「カンナシェッド」は、FRP(繊維強化プラスチック)と呼ばれる素材で作られています。
FRPは、プラスチックにガラス繊維などを混ぜている素材。そのため、一般的なプラスチックよりも耐久性が高くなっています。
ハイクオリティゆえに高価なのがネック
デメリットとしては、やはり費用です。
見た目重視なので、クオリティが高く、その分お値段もちょっと高め。
あまり大きなサイズのものではありませんが、50万円を超える費用がかかります。
手ごろな姉妹商品!「リコシスタ」&「カンナシスタ」
同じくディーズガーデンさんから「リコシスタ」と「カンナシスタ」をご紹介します。
「カンナシェッド」のような、高級な物置には手が出ない…という方でもご安心ください。お求めやすい価格の姉妹商品です。
手ごろな価格で検討しやすい
特筆すべきは、価格の手ごろさ。
お値段は、いずれも「カンナシェッド」の半額ぐらいです。
狭い場所にも置きやすい引き戸タイプ
また、扉は開き戸ではなく、引き戸のタイプになっています。
設置のスペースをそれほど必要としないので、置く場所も選びません。
基礎の費用は別途必要
注意点としては、設置前に基礎工事が必要なこと。
想定実売価格は、「リコシスタ」が28万7,000円、「カンナシスタ」が30万6,000円ですが、ここにそれぞれ基礎工事の費用が上乗せされます。
三角屋根と美しい木目ライン!マツモト物置「GM」
続いて紹介するのは、マツモト物置の「GM」。特徴的な三角屋根で知られるメーカーの物置です。
雨や雪にも強くて使いやすい
こちらの物置は、とにかく丈夫で、非常に使いやすいのが特徴です。
三角形の屋根のおかげで、雨水が溜まらないようになっています。
また、屋根の傾斜のおかげで、もし雪が降っても雪下ろしの手間がかかりません。
こだわり抜かれた美しい木目
縦の木目にも、ぜひ注目してみてください。
扉を締めると木目の縦のラインが全て揃って、スクリーンのような見た目になります。
質感も良く、見た目も非常に優れた物置です。
一部の都道府県では入手できない可能性がある
デメリットとしては、販売エリアが限られていることです。一部の都道府県では、入手できない可能性があります。
想定実売価格は74万円。側面の装飾などが入っているので高めですが、サイズを小さくしたり、装飾を減らしたりすると、もう少し手ごろな価格でご購入いただけます。
輸入住宅にも最適!ユーロ物置「フロントエントリー」
続いて紹介するのは、ヨーロピアンスタイルが特徴的なユーロ物置の「フロントエントリー」です。
側面も背面もしっかり着色されている
こちらの物置は、側面・背面まで着色パネルが使われているのがポイントです。
三角屋根もアクセントになっていて、輸入住宅にマッチします。
30年のロングラン保証付き
保証期間の長さも魅力的です。
パネルの錆に対しては、30年のロングラン保証が付いています。
デザインだけではなく、サポート面でも他社の追随を許しません。
取り扱いのある工事店が少なく基礎の費用もかかる
デメリットとしては、工事店の少なさと、基礎の費用が挙げられます。
「フロントエントリー」は、他の物置に比べると取り扱っている工事店がやや少なめです。
また、「フロントエントリー」には床がついていません。そのため、設置する際は、別途基礎の費用が発生します。
たとえば上記のタイプだと、想定実売価格は23万2,000円。そこに、基礎の費用が加算されます。
こちらはもう少し大きめで、横幅3m、奥行き1.4mのタイプです。こちらは、実売価格が28万5000円で、そこにプラス床の基礎費という形になります。
バイクなら!ガーデナップ「メタルシェッド TM2W」
続いて紹介するのは、ガーデナップの「メタルシェッド TM2W」です。まさにバイクガレージとも言える商品です。
レザーのような独特の質感
「メタルシェッド」は物置ではありますが、革のような質感をしているのが特徴です。
表面塗装はされているものの、その表面は樹脂でコーティングされています。
そのため、金属のようなギラギラした色ではなく、高級感のあるレザーのような質感になっています。
鎧壁仕上げの外壁
外壁は、鎧壁仕上げ(アーマースタイル)になっています。これが非常にカッコイイ!
この鎧壁というのは、壁の板を少しずつずらして横向きに貼り、鎧のようにしていく仕上げ方のこと。ちなみに、物置の壁板は、縦向きに貼るのが一般的です。
素材は、日本の住宅でも使われている「ガルバリウム鋼板」です。さらに樹脂のコーティングをしているため、耐候性に優れています。
バイクガレージとしても使用できる観音開きタイプ
扉は、ガバッと開く観音開きタイプ。大きな物もスムーズに収納できるので、バイクガレージにされる方も多くいます。
バイクガレージに使う場合は、床は土間コンクリートにするのがおすすめです。まさに秘密基地が出来上がります。
基礎の費用が別途必要
価格は少し高めの、53万4,000円。そこに、基礎の費用が別途必要です。
床を土間コンクリートにする場合は、少々費用がかさむかもしれません。
なお、土間コンクリートの費用についてはこちらの記事で解説しています。
コスパが優秀 ガーデナップ 「メタルシェッド TM6」
ガーデナップの「メタルシェッド TM2W」よりコストを抑えたいなら、同社の「メタルシェッド TM6」がおすすめです。
出し入れが簡単な観音開きタイプ
扉は「TM2W」と同じく観音開きタイプ。
スムーズに物の出し入れができるので、趣味でガーデニングをされる方にもぴったりです。
基礎費はかかるが床の素材次第でリーズナブルに
実売価格は、34万2,000円。
こちらも、別途基礎の費用がかかってきますが、バイクなどの重量物を保管しない場合は、オプションの床がおすすめです。
この床にすると、土間コンクリートにする場合より、比較的リーズナブルに設置可能です。
コスパ良し、設計良し、値段良し!ヨドコウ「エスモ」
最後にご紹介するのは、ヨドコウの「エスモ」です。
いわゆる”普通の物置”の扉が、木目調になっているタイプです。カラーは全5色で、塗装も通常のメタリックタイプとホワイトがあります。
とにかくコスパが良い
エスモの魅力は、なんと言ってもコスパの良さです!
一般的な物置だと追加費用がかかることが多い木目調の扉が、他の扉と同額で購入可能。シンプルな物置にしようが、扉を変えておしゃれな物置にしようが、費用が変わりません。
屋根と外壁の勾配で雨水が手前に流れていく
もう一つの魅力は、屋根と側壁が、雨水が手前に流れる設計をしていること。
これにより、雨水が溜まらず、スムーズに流れていきます。
また、後ろの外壁などがある場所に設置しても、雨水がそちらに流れていきません。
ややチープに見える可能性もある
デメリットとしては、安っぽさやニセモノ感が少々感じられるところです。
実売価格は11万円。他の物置に比べると手ごろですので、シンプル派の方にぜひご検討いただきたいです。
ぶっちゃけ、安い物置でもいいけど…
おすすめの8つの物置を紹介しました。
正直、物置は安いものでもOKです。実際私も、ホームセンターオリジナルの物置を推奨しています。物置は、究極のところ収納できればいいんです。
でも、せっかくマイホームの外観やお庭にもこだわったのに、物置だけ事務的にドンと置いてしまうのは、マイホームのバランスを崩してしまうことにつながります。
最終的にホームセンターオリジナルの安い物置になったとしても、選択肢は知っておいて損はないはずです。むしろ、いろんな選択をしたうえで物置を買うと、満足度が高くなるはずです。
ちなみに今回ご紹介した物置は、取り扱っている工事店とそうでない工事店があります。なので、もし気になる物置があったら、まずは取り扱いがあるかどうかを確認してみてください。そこから見積もり相談をしていただくと、効率よく進められると思います!
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