外構フェンス設置にかかる工事費用の削減方法は?
「ハウスメーカーから紹介された外構業者さんと初回の打ち合わせが終わった。よくわからないまま、時間がないのでフェンスを決定させられそう。高い見積もりを押し付けられるのはイヤだ! 外構フェンスのコストを削減するにはどうしたらいいですか?」
「外構工事は、全体の価格から10~15%ぐらいが目安です。」
というのはウソ。業者が見積もりを出す際に「15%ぐらい予算を引っ張れたら嬉しい!」という心の声が漏れただけです。
つまり業者側のメリットを押し付けられているだけ。
外構工事は、必要な作業の積み上げで価格が決まります。
なので建物の価格と連動する、影響するってロジックがそもそもおかしいです。
外構工事は価格が高い!と思っている方、大きな誤解です。実際は項目ごとに精査・チェックすれば会社が適性価格を出しているか、値引きの余地がどこにあるかわかります。
雰囲気に流されて、業者任せにしていてはいけません。フェンス工事にかかる費用は全体に占める割合も大きく、コスト削減メリットも大きいです。
元・エクステリア商社マンで外構フェンスに超詳しい
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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新築外構にかかる費用の30~40%はフェンス
新築外構にかかる費用の30~40%はフェンスが占めることが経験上多いです。
本体にかかる費用だけでなく、施工費込みで考えると全体への影響は大。逆に何も知らないままだと業者のカモにされていしまうかも。
外構工事の費用を削減するにはまず費用の高いところから着手するのが定石です。
そのなかでもフェンスの費用を削減する最初の公式、覚えて置いてください!
- 道路に面した正面部分…… おしゃれな木目調や意匠性の高いフェンス
- 隣地境界の側面や勝手口側… 通風性が高く、コストが安いメッシュフェンス
- そして、上記2つを併用するハイブリット式が最適解
外構用のフェンスは高耐久・メンテ不要なアルミフェンスが主流
かつて家の周りを囲うものは板塀や生け垣などが一般的で、やがてブロック塀で目隠しをすることが増えました。
最近の主流は、耐久性が高いアルミ素材です。それに、災害対策で考えると「高いブロック塀=危険」という認識が世間に浸透しています。
なので、6・7段以上のブロックを積み上げるのは経済的にも非効率で、隣家トラブルや周辺トラブルを避けるためにも、特段の理由がない限りは避けるべき施工方法です。
おしゃれな外構フェンス=高/メッシュフェンス=安
シンプルなデザインのアルミフェンスは、どんな特徴の住宅にも合わせやすい点がメリットです。
形状も豊富ですよ。
- 縦格子
- 横格子
- ラティス格子
- ルーバー状
さらにシンプルモダンのお家にはシルバー系の色のフェンスを採用し、和風モダンな家にはブラウンやブラック系に変えるなど、色味の対応がしやすい優れものでもあります。
最近の5~6年でラッピング技術も向上し、中身はアルミのフェンスと同じですが表面上に木目調のシートを貼り付けた木目調に見えるアルミフェンスも用意されています。
もちろん、中身はアルミなので耐久性にはお墨付き。
見た目は木調の暖かい印象を表現して、耐久性はアルミという、良いところを掛け合わせたおしゃれな、ハイブリッドなタイプです。
後からでも、安くフェンスを設置したい!と思っている方は、以下の記事が参考になります。合わせてご覧ください!
≫おすすめフェンス超まとめ!プロが教える商品選び・設置・コストカットの秘訣
ウッドデッキにも使用!人工木素材の外構フェンス
アルミフェンスの次に採用率が高いのは、人工木フェンスです。
人工木とは、木の風合いのある木粉と樹脂を混ぜて作った素材ですが、見た目はほとんど木製のフェンスと変わりません。
樹脂を混ぜ込んだことで、木製より耐久力が高いことが魅力の商品です。
2017年以降、90%以上のウッドデッキが人工木を採用していることもあり、フェンスでも普及が進んでいる商品です。
特に、植栽などの自然の色と合わせやすいことから、ガーデニングを楽しみたいお家には最適です。リビング前には、木の温かみを感じるこのフェンスを使うケースが目立ちます。
≫天然木フェンスのような板材の質感。ウッドフェンスおすすめまとめ【樹脂フェンス】
勝手口・隣地境界はコスト重視の外構メッシュフェンス
最もコストを抑えられるフェンスは、「メッシュフェンス」です。
見た目の通り境界を仕切ることに特化したフェンスで製品代が安いんです。
設置にかかる作業量が変わらないので、施工費はほかのフェンスを付けたときとさほど変動はありません。したがって総コストをおさえるなら、製品の安いメッシュフェンスが最強です。
勝手口・隣地境界など人目に付きにくい場所は、コスト最優先のメッシュフェンスを付けることでコストダウンが望めます。
≫コスパ最強のメッシュフェンスで、その中でも優秀なデザインとは?
https://springbd.net/enet-fence
≫おすすめフェンス超まとめ!外構歴15年のプロが教える商品選び・設置・コストカットの秘訣
境界線をフェンスで囲んでしまうことのリスク
外構フェンスを設置する際、特に外構の外周に背の高いフェンスをつける場合、隣地から見ると急に城壁のようなものができる形になります。
そのため隣地とのトラブルが起こりやすいです。
あらかじめ隣人の方にはフェンスの工事をする旨を伝えておき、双方合意の上で実施することが大事です。
もし隣人の方と仲が悪いなら、外構業者さんの耳にも入れておいた方が良いです。
工事ではどうしても音が出ますし、作業スペースの関係で隣地に立ち入らないといけない場合があります。
工事当日にいきなり声をかけると、
と、突っぱねられると、色々ややこしいので事前に話しておくことがベターです。
※経験アリ( ^ω^)…
≫フェンスの工事中、隣人からのクレーム事例!気を付けるべき3点と対応策
外構フェンスは全部同じでそろえなくてもOK
外構工事の全体費用のうち、30~40%が駐車場、同じく30~40%を境界のブロックやフェンスで占めることが多いです。
フェンスは想定よりも必要な長さが増えて、コスト高になることが多いです。
50平方メートルの敷地をぐるりと加工だとだいたい30mぐらい。
メーター単価2万円なら、約60万円になります。
だからフェンスの費用を抑えることは、全体の外構費用を抑えるポイントになりますよ。
冒頭にも申し上げた通りに、正面やリビングの前はデザインの良い木調・目隠しのフェンスを採用して、それ以外の勝手口側や隣地境界側は安いメッシュフェンスを採用する。
これが正解です。
現在の外構業界では当たり前の手段になっています。
費用を抑えるなら、ここに着手するのが定石ですよ。
「この記事に出会えてよかった、価格交渉ができました」「注文する前に確認すべきポイントがわかって助かった」という声を頂いています。事前に知識を仕入れておくとコスト削減にもつながり失敗も少なくなりますよ!