目隠しフェンスを簡単に後付けする最適解!
窓を開けると、お隣さんとよく目が合う。道路からの視線がめちゃくちゃ気になる。でも、既にフェンスを立てちゃった…。目隠しを追加したいのですが、フェンス付け直しはもったいないですよね。いい方法ありますか?
住み始めて気づくことはいろいろあります。
お隣さんの目線も、いざ生活を始めてみたら思ったより気になる…なんてことがあって当然です。
でも、目線をシャットアウトする方法はありますよ!
それは、「目隠しフェンス」を後から設置すること。
設置済みのフェンスの後ろに新たな柱を建て、目隠しフェンスを追加するんです。
おすすめの最適解は「看板方式」と私が呼んでいる方式です。
この記事では、この「看板方式」について
- 安全な理由
- 最安値で設置できるワケ
- 施工のしやすさ
- 実際の見積もり価格
をしっかり解説します。
元・エクステリア商社マンで、フェンス選びのプロです
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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フェンス設置後に自分で手を加えるのはキケン
「既存のメッシュフェンスを高くしたい」という気持ちは分かります。
が、結論として…既存フェンスを伸ばすのはNGです!
なぜなら、耐久性や補償の面でのリスクが高すぎるから。
特に、簡単に設置できるパネルやラティスはおすすめしません。
既存フェンスの耐久性では、耐えきれない
既存フェンスの加工がNGな理由は、
- 通風性が遮られる
- 既存フェンスでは耐えきれなくなる可能性があり危険
だからです。
当たり前ですが、80cmのメッシュフェンスの柱は80cmのメッシュフェンス専用の柱です。
付属部品以外を取り付けることは、想定されていません。
勝手に部品に加工を加えると…思わぬ事故が起こりかねないのです。
たとえば
- メッシュフェンスに目の詰まった板やパネルを取り付ける
- 80cmのフェンスを180cmに延長する
といったことをした場合は超キケン!
強風や重みに耐えきれず、柱がフェンスごと折れるリスクが間違いなく高まります。
倒れたフェンスが自宅の敷地内に倒れるなら、まだマシです。
万が一、お隣さんの敷地に倒れた場合、補修費を負担するなどして責任を取る必要があります。
こちらのように、置くだけで設置できるフェンスもあります。
が、こちらも強風による影響を受けやすいのでおすすめしません。
ホームセンターで売っている、プランター付きでガーデニングが楽しめるフェンスも同じ理由でNGです。
≫目隠しフェンス、置くだけのタイプはマジでおすすめしない!リスクや注意点も解説
勝手な加工による事故は「保険適用外」になるケースも
DIYで、目隠しフェンスを作ろうと思っている方もいると思います。
でも、それもやめておいた方がいいです。
DIYしたフェンスが台風の強風で倒れた場合、「火災保険で補償してもらおう」と考える方もいます。
しかし、自分で加工した場合は、保険の適用外になることがあるんです。
理由は、「通常の使い方」をしていないからです。
メーカーさんが説明書などで規定した使い方以外で事故が起きたら、それは使った側の責任。
保険には免責事項として「この場合は補償できませんよ」というケースが定められています。
保険の種類にもよりますが、こうした勝手な改造は免責の対象となる可能性は高いはず……。
周りに損害を与えてしまった、しかも保険は使えないとなったら、一大事ですよね。
設置済みフェンスを改造せず済む「看板方式」
今回紹介する「看板方式」は、既存フェンスの後ろに新たな柱を建ててフェンスを取り付けます。
下の部分は既存フェンスをそのまま使うので、通風性が高くなり風への強度も十分です。
本来、高さ200cmのフェンス用の柱は、上から下まで200cm分のフェンスを支えられる設計になっています。
でも看板方式なら、上段100cmだけに目隠しフェンスを取り付けるので、重さもそれほど増えません。
また、メーカーさんはもちろんこの看板方式という設置方法を想定内の使い方に含んでいます。
商品設計の段階で計算された耐風圧強度に十分収まるので、「安全だ」と言えるのです。
DIYで目隠しフェンスを後付けしたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
≫DIYで風に強い目隠しフェンスを作る3要素とは?コスパ悪いと思うなら諦めて
【看板方式が最安値】である3つの理由
目隠しフェンスの看板方式が最安値な理由は、主に3つあります。
- 撤去費用がかからない
- ブロック塀を積み増しするより安全で安い
- 下段は目隠しフェンスじゃなくてOK
具体的に、ひとつずつ解説します。
1.看板方式なら撤去費用がかからない
看板方式なら、既存フェンスの撤去費が不要です。
ブロック塀2段でも1mあたり1.5~2万円くらい撤去・処分費がかかります。
また、新しいフェンスの手配も必要です。
このときも、
- 撤去費
- 処分費
- 新設費
といった3つの費用負担がのしかかってきます。
でも看板方式は、既存のフェンスに別のフェンスを追加する工事しかしません。
だから、撤去費用も処分費用もかからないんです。
2.ブロック塀を積み増しするより安全で安い
既存のブロック塀をもう少し高くして、目隠しをしようと考えている方もいると思います。
でも、それよりフェンスを後付けした方が安全ですし、安上がりです。
ブロック塀の中には、このように鉄筋が仕込まれています。
でも一度仕上げたブロックの鉄筋は、当然ですが伸ばせません。
新しい鉄筋を増やしても、もともとあった鉄筋とはくっつけられませんよね。
なので、ブロックを積み増ししても、強度が確保できないリスクがあるんです。
加えて、目隠しフェンスを付けるとなれば、なおさら強度が必要となります。
あと、見た目も…ダサいです。
仕上がりイメージはこちら。
そしてブロック塀を作り直そうと思ったら、それはそれで高額な費用がかかります。
やっぱり、既存のブロック塀にフェンスを追加する方が安いんです。
3.下段は目隠しフェンスじゃなくてOK
看板方式が最安値な理由に、下段は目隠しフェンスじゃなくていいこともあります。
必要な高さの部分にだけ、目隠しを設置できるわけですね。
たとえば、高さ180cmのフェンスを設置するとしましょう。
上段1mだけ目隠しを付けて、下段80cmは何も付けなくてOKです。
高さ180cmのフェンスを新たに買うより、かなりお安く済みます。
また、フェンスの種類が違っても問題ありません。
「下半分はルーバーフェンス、上半分だけ目隠しフェンス」なんて方法もできます。
安い目隠しフェンスが見つかれば、思ったよりコストカットができることもありますよ。
看板方式は設置工事もスムーズ
別建てだと大変な工事だと思われるかもしれませんが、看板方式は設置もラクなんです。
看板方式の設置がラクな理由は、この2つです。
- 敷地の端に設置するのでジャマにならない
- お隣さんへの許可取りが基本的に不要
順番に解説していきます!
1.敷地の端に設置するのでジャマにならない
看板方式のフェンスをオススメすると、こんなお声をよくいただきます。
でも実際は、そこまでジャマになりません!
看板方式で工事をした場合、約2m間隔で6cm角、もしくは7.5cm角の角柱が立ちます。
2m間隔かつ、ほとんど歩かない敷地の端っこに設置するので、実生活が大きく不便になることはありません。
多少狭く感じたとしても、「目隠しがあって良かった」と思う頻度のほうが圧倒的高いハズです。
ただ、生活環境や立地条件により個人差はあります。
そんなときは
- 柱がジャマになる
- 目隠しによりストレスが減る
この2つを感じる回数を数えて見てください。
ぜったい、目隠しが合ったほうが良い方が多くなりますw
2.お隣さんの許可は基本的に不要
設置のときに気になるのが、お隣さんへの許可取りですよね。
看板方式の場合、お隣さんの設置許可は基本的に不要です。
なぜなら、設置作業は自分の敷地内で完結するからです。
ただ一言、承諾をもらうほうがやはり良いと思います。
ルール上は問題ありませんが、いきなり背の高いフェンスが来たら圧迫感を受けるものだからです。
ちょっと極端な例になりますが…実際の写真でイメージしてみます。
たとえば、最初はこれぐらいのフェンスだったとしますよね。
それが、ある日突然、看板方式で高さを増やしてこうなったら……どう思われるでしょうか?
「あれ、うちのこと嫌っているの?」などと思われかねませんよね…。
お隣さんと良好な関係を保つためには、ちゃんと話を通しておくのは重要ですね。
隣地境界ブロックを取り壊すなら許可がいる
ただし!「既存フェンスを壊す」なら、話は別。
隣地境界ブロックを取り壊して設置する場合は、お隣さんの許可が必要になります。
具体的には以下の2点について、お隣さんから許可をもらわなきゃいけないんです。
- 相手の敷地側からの作業が必要
- 粉塵や騒音で迷惑をかける
もう、字面を見ただけで許可を取るのが難しそうですよね。
そういうハードルの高さを考えると、看板方式がいかにラクか分かります。
看板方式のお見積り価格。意外と安い!
看板方式について
- 安全性が高い
- 最安値で済ませられる
- 設置がラクラク
この3つを解説してきました。
あと気になるのは実際のお値段ですよね。
シンプル目隠し…フェンス AB YL3型【LIXIL】
LIXILさんの一般的な目隠しフェンスです。
見積もりは、何もない状態から独立基礎方式で設置する場合を想定します。
- 横幅4m
- 高さ1.8m
- 上段1mのみ目隠しフェンス
この条件で想定の実売価格は消費税・工事費込みで11.2万円くらいです。
写真のフェンスは白ですが、ブラック・シルバーでも値段は同じになります。
木目調の目隠し…フェンスAB YS3型 【LIXIL】
こちらも同じくLIXILさんのフェンスですが、木目調のタイプです。
何もない状態から独立基礎方式で設置する場合の見積もりです。
- 横幅10m
- 高さ180cm
- 上段1mのみ目隠しフェンス
この条件で想定の実売価格は消費税・工事費込みで28.4万円くらいです。
横幅が10mかつ木目調になり、値段が上がります。
ただ木目調は見た目もおしゃれですし、適度な隙間で圧迫感が少ないのはいいですよね。
一生使える目隠しフェンス。意外と安くないですか?
「せっかくなら、フェンスを作り直した方が良いのでは?」と思った方もいますよね。
でも、安全で安くて、お隣さんから許可をもらわなくても済む。
しかも、一生目隠しに困らなくなる。
そう考えれば…看板方式を選ぶのは良い方法だと思いませんか?
おまけに、一度設置すればよっぽどのことがない限り、破損の心配もありません。
目隠しフェンスを後付けするなら価格・安全面で看板方式がベストです。
目隠しフェンスの後付けは【看板方式】で
目隠しフェンスを後付けするなら、既存フェンスの後ろに新たなフェンスを設置する「看板方式」を検討してください。
看板方式が最適な理由は次の3つです。
- 安全性が高い
- 最安値で済ませられる
- 設置がカンタン
最も安全かつ最安値で、設置のしやすさも魅力的。
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