置くだけウッドデッキ、プロとしては推奨できません!
自宅のウッドデッキで、子供とプール遊びしたりBBQしたりするのが長年の夢でした。費用面で厳しくてあきらめていたのですが「置くだけウッドデッキ」というものを見つけて興奮しています!大がかりな工事が不要で、格安で設置できるなんて…!安くて早くて簡単。置くだけのウッドデッキ、良いですよね?
がっかりさせたら申し訳ありませんが、「置くだけ」で設置できるウッドデッキはプロの視点から見るとオススメできない要素が多いです。
安くて手軽に設置できる分、満足度は低い傾向にあるんです。
ですが、設置場所や利用シーンによっては、推奨できる場合もありますよ!
この記事では、置くだけウッドデッキのメリット・デメリット、おすすめできる人とできない人の特徴について解説します。
みなさんの状況が、置くだけウッドデッキに適しているのか、買って後悔しないかどうか、考えるときの参考にしてください。
さらに、本格ウッドデッキを最安値で設置する方法も紹介します!
元・エクステリア商社マン。置くだけウッドデッキは得意分野!
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置くだけウッドデッキをオススメしない5つの理由
外構のプロである私としては、置くだけウッドデッキをオススメできません。その理由を5つ解説します。
1.置くだけなので固定が甘く、危険性が高い
ウッドデッキは人が乗るものなので、しっかり地面と固定する必要があります。
正直、置くだけウッドデッキは、固定が甘く安定性に不安があります。
連結金具やペグなどで固定はできるものの、職人による本格的な工事を施すわけではありません。
ガタツキを感じて落ち着かなかったり、転倒したりするリスクもあります。
良い感じに固定できたとしても、5~10年後の強度は保証できません。
2.新築に取り付けるには、おしゃれじゃない
置くだけウッドデッキは、メーカーの純正品と比べると安っぽさが否めません。
プラスチック感があり、骨組みが華奢な印象です。
ウッドデッキは庭で占める面積が大きく、ご近所さんの視界に入るもの。どんなに建物にお金をかけていても、安っぽいウッドデッキは家全体をチープに見せてしまうんです。
おしゃれなウッドデッキを設置したい方は、こちらを参考にしてください。
≫ウッドデッキでおしゃれに魅せる!超具体的な基準と絶対外せない4つのポイントを紹介
3.高耐久で質感が良い商品はあまりない
手軽さをウリにしている分、耐久性や質感に優れたものが少ないです。
置くだけウッドデッキの材質の多くは、加工がしやすいソフトウッドの天然木。
安価ですが、
- 衝撃に弱い
- 腐りやすい
- シロアリ被害に遭いやすい
といったデメリットがあります。短いスパンでのメンテナンスも必須です。
耐久性を重視するなら、タイルデッキがおすすめです。
≫初心者必見!ウッドデッキとタイルデッキの違い7つ全部知ってますか?
4.オプションの選択肢がほぼない
通常、ウッドデッキを作るときは、
- フェンス
- 屋根
- ステップ
- 段床
などのオプションをつけられます。
置くだけウッドデッキの場合、オプションの選択肢はほぼナシ。
周りの視線が気になって、後からフェンスを設置しようとしても、木の質感が異なりちぐはぐな印象になるかもしれません。
特に、私はウッドデッキに屋根は必須だと思っている派。
雨除けや日除けがなければ利用頻度が少なくなり、せっかくのウッドデッキが無駄になってしまうかもしれません。
そして、ウッドデッキと相性のいい屋根はこちらで紹介しています。
汚れ防止、耐久性向上のため、私としてもおすすめしたいアイテムです。
≫まだウッドデッキに屋根ないの?DIY?究極に安く取り付ける裏ワザ大公開!
5.メーカー品をDIYする方が高コスパ
実は、LIXILさん、YKKAPさん、三協アルミさんなど、大手メーカーの商品もDIYで設置できるんです。
プレ加工が施されており、慣れた方なら完成度の高いウッドデッキを自分で作れます。
多くの方が「コストを抑えたい」と考えて、工事を業者さんに依頼しなくてよい「置くだけタイプ」のウッドデッキを検討しているはず。
しかし、ポンと設置するだけの商品よりも、一流メーカーの商品を組み立てる方が、見た目も機能性も優れたウッドデッキを作れます。
- 水平垂直をちゃんと出せる
- 基礎をちゃんと付けられる
- インパクトドライバーをちゃんと扱える
これら経験と自信がある方なら、問題なく作れるでしょう。
置くだけウッドデッキにもメリットはあります
プロとしては不安を感じる点が多い、置くだけウッドデッキ。
しかし、近年の人気の高まりから分かるように、メリットもが多いのも事実です。置くだけウッドデッキのメリットを7つご紹介します。
1. ホームセンターで手軽に購入できる
置くだけウッドデッキは、ホームセンターでも販売されています。現物を自分の目で見て触れて、比較しながら選べるメリットは非常に大きいです。
カタログ注文やネット注文あるあるの「思っていたのと違う!」となる可能性がかなり低いです。
以下のホームセンターは、オリジナルの置くだけウッドデッキを取り扱っています。
- カインズ
- コメリ
- ジョイフル本田
- DCM
他にも、購入先は探せばいくらでもありますよ。一度、お近くのホームセンターに見に行ってみてください。
2. エクステリアメーカー品より圧倒的に安い
置くだけウッドデッキ最大のメリットは、圧倒的な価格の安さです。
多くの商品は、大手エクステリアメーカー品の半額で手に入ります。物によっては3分の1の値段でゲットできることも!
ウッドデッキは出費が大きくなりがちなので、コストを大幅カットできるのはやはり魅力です。
3. DIYで簡単に設置できる
業者に頼まずDIYで簡単に設置できるのも、置くだけウッドデッキの魅力。
エクステリアメーカーのウッドデッキは、電気工具と専門知識が必要です。
組み立てやすいはめ込みタイプの商品も多く、力の弱い女性やDIY初心者でも、スムーズに設置できますよ。
必要な道具はスパナやドライバーくらいです。床板を切断することもありません。
中には、組み立てに必要なビスや金具などが全てセットになった商品もあるんです。組み立て作業が好きな方m自力でやってしまいたい方には、うってつけです。
ウッドデッキのDIYについては、こちらをご覧ください。
≫人工木のウッドデッキは、組み立てしやすいDIYキットになってる
4. 業者に依頼せず安く・早く設置できる
置くだけウッドデッキは、届いたその日に設置可能です。
- 業者を選ぶ
- 現場調査してもらう
- 見積もりを出してもらう
- 作業日を調整する
こういった手間が、一切かかりません。
もちろん、工事費も無料!
面倒な工程なしに、気軽に安く設置できる点が優れています。
5. レイアウトを自由に変更できる
ジョイント型の置くだけウッドデッキを選べば、L字型やコの字型など自由な発想でレイアウトを楽しめます。
オリジナルのウッドデッキを作れるなんて良いですよね。
設置スペースの形状が特殊であっても、敷地に合わせた設置が可能!空間を有効活用できますよ。
6. ネット通販で探せば、種類がたくさん
置くだけウッドデッキは、おなじみ楽天やAmazonなど通販サイトでも購入できます。
ネット通販だと種類が豊富で、さまざまな商品に出会えますよ。現物を比べることはできないものの、レビューや施工写真を見て決められるメリットは大きいですね。
注文したら自宅まで運んでもらえるのも、オススメポイントです。
7. 縦張り・横張りの連結ができる
ウッドデッキには「縦張り」と「横張り」があります。これは、床板の張り方のことです。
縦張り
建物に対して、床板を垂直に張るのが縦張りです。
縦に伸びるように床板を張っているので、空間を広く見せる効果があります。
ウッドデッキを設置する場合、指定をしない場合は縦張りになります。
横張り
建物に対して、床板を平行に張るのが横張りです。家の中のフローリングとウッドデッキの床板が平行に並ぶので、部屋との一体感を出す効果があります。
メーカー品だと、縦張り・横張りを選ばなければなりませんが、置くだけウッドデッキなら「どちらも」という選択ができるんです。
組み合わせ自由なので、縦張りと横張りを共存させられ、他とは違うおしゃれな雰囲気に仕上がります!
置くだけウッドデッキが適さない【場所】【家族】
置くだけウッドデッキのメリット・デメリットをご紹介した上で、オススメできない設置条件や家族の特徴を解説します。
1.高台・沿岸部・台風が多い地域に住んでいる
ご自宅が高台や沿岸部にある場合、風の影響を受けやすくなります。
強い風が吹くと、ウッドデッキがズレたりめくれたりする恐れあり。
台風が多い地域も同様です。
台風予報が出るたびに、固定の強化や家の中への収納などの対応が必要です。
2.設置する地面が土・芝生
置くだけウッドデッキを設置したい地面が土や芝生の場合、ガタツキがひどくなるのでオススメしません。
土や芝生はフワフワしているので、固定したとしても甘いです。
通常、ウッドデッキは束石(つかいし)という石材をモルタルで固めた上に作っていくもの。
基礎が固いことで、安定感が出るのです。
やわらかい土や芝生の上に設置したウッドデッキだと、大人一人が乗っただけでガタガタすることがあります。これでは、経年変化に対応できません。
3.小さいお子さんがいる
小さいお子さんがいらっしゃる場合、置くだけウッドデッキはオススメできません。
飛んだり跳ねたりして、予期せぬ事故を起こす可能性があるからです。
もし事故が起きたとしても、メーカーはもちろん責任を負いません。
「そんな使い方は想定していない」と、説明書に記載してあります。
何よりもお子さんの安全のため、耐久性と安定性に不安がある置くだけウッドデッキは避けた方が良いです。
置くだけウッドデッキをオススメする【場所】【家族】
置くだけウッドデッキは、一定条件のもとではオススメできます。推奨できる方の特徴を解説します。
1.地面がコンクリート
設置したい地面がコンクリートの場合、ガタツキ・沈み込みの心配が少ないです。
コンクリートにガッチリとアンカー(ビス)固定できれば安心です。
また、地面がコンクリートなら水はけがよく、床下収納として使う場合も便利です。
デッキ下の雑草問題にも悩まされません。
2.高さがそこまで必要ない
高さがそこまで必要ない場合、置くだけウッドデッキでも大丈夫です。
そもそも、ガタツキ・沈み込みは高さがあるから出やすい現象です。
高さ30cmくらいまでなら、そこまで心配することはありません。安定的に使えます。
3.バルコニーやベランダに設置する
バルコニーやベランダは、実は置くだけウッドデッキを設置するのに適した場所です。
- 風の影響を受けにくい
- 高さが必要ない
- 床が安定している
などの理由があります。
撤去もラクなので、防水工事の際にも対応しやすいですね。
4.パネルタイプを採用する
置くだけウッドデッキには、敷き詰めるだけのパネルマットタイプがあります。
並べていくだけで、薄いカーペットのようなデッキを作れますよ。
高さが低いのが難点ですが、安価で安全、非常にオススメです。
安全性は全て自己責任!
「置くだけウッドデッキ」で起きた事故は、全て自己責任です。
値段が安く手軽な代わりに、安全性や品質の保証はないと思っておいた方が良いです。
ペグで固定はできますが、地面によっては甘くなります。少しでもガタツキがあれば経年で広がり、緩みの原因になり得ます。
想像してみてください。
気持ちがいい日曜日の朝。あなたは、家族みんなで朝食をお庭で食べようと考えました。
トーストとコーヒーと目玉焼きを、お盆に載せて運びます。足元はお盆で見えません。
そのとき、置くだけウッドデッキの端っこを踏んで、ふらついてしまいました。両手はお盆でふさがっています。
- もし、熱々のコーヒーが家族にかかってしまったら?
- コケて腰を強打してしまったら?
- 高さのあるウッドデッキから地面へ転落してしまったら…?
私は、そんなリスクは負わないほうが良いと思います。
ウッドデッキは人が乗るもの。目先のメリットに惑わされず、安全対策にはお金をかけていただきたいのです。
ネットショップなら純正品を最安値で設置できる
見た目はもちろん、耐久性や安全性において、置くだけウッドデッキはメーカー純正品にはとうてい叶いません。
ただ、メーカー品にはどうしても手が出ない、自分で取り付けられない場合もあるでしょう。
これが外構のプロである私が考える、高耐久で最安値の賢い選択です。
エクステリア大手のLIXILさん、YKKAPさん、三協アルミさんなどの純正ウッドデッキを購入する場合、エクスショップが非常に有力です。
エクスショップさんは、メーカー直接仕入れ&大量仕入れのため、恐ろしく安い!と業界でも有名です。
見積・現地調査・図面作成まで無料で、なんと保証もついています。
複雑なプランや、いろんなパターンの設置提案はあまり得意ではないようです。
シンプルに設置するだけ、欲しい商品・サイズが決まっているならエクスショップは、外せません。
相見積もりとして、取っていて損はありません。
まとめ:最安値で工事する方が長い目で見るとお得!
プロの視点では、置くだけウッドデッキはオススメできません。
特に、風や台風の影響を受けやすい地域にお住まいの方や、小さなお子様がいる方には推奨できません。
ただ、条件付きでオススメできる場合もあります。
最も賢い選択は、メーカー純正品をネットショップで購入し、最安値で工事してもらうこと!
質の良い商品をプロの手で設置してもらうのが、最も安心安全です。
色々な選択肢を知った上で、ご家族に適したものを選んでいただきたいです。
本当に…良い外構を手に入れる方法
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