カインズの人工芝ってどう?失敗しない?
近所のカインズに行ったら、すっごく安い人工芝を見つけた! 人工芝にあまり予算はかけたくないし、これに決めようかな。でも「安かろう、悪かろう」だったりする? 敷いてから、すぐダメになったら嫌だな……。
カインズさんの人工芝、安いですよねーーー。
店頭で見かけて、気になっている人も多いのではないでしょうか。
私のところにも、
「耐用年数や品質ってどうですか」
「コスパっていいんですか?」
「ぶっちゃけどう思いますか」
「デメリットはありますか?」
というカインズ・人工芝がらみの質問がたくさん寄せられています。
そこで、この質問に答えるため自腹で人工芝を購入してチェックしてみました。
今回の記事では、
を解説します!
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カインズの人工芝がおすすめな人の条件
先に結論を言うと、カインズさんの人工芝は以下のような人におすすめです!
- とにかく広い面積を覆いたい
- 見た目だけ芝生になってくれれば十分
- コンクリートの照り返し対策に使いたい
今回比較した人工芝
今回比較したのは、以下の3つの人工芝です。
- カインズさんの人工芝
- クローバーターフさんの「レギュラー」
- クローバーターフさんの「ザ・ターフ」
それぞれの特徴を簡単にお伝えしますね。
カインズさんの人工芝
カインズさんの人工芝には、「リアル人工芝」と「防草リアル人工芝」があります。
今回は「防草リアル人工芝」(2m×5m・10平米分)を選びました。
選んだ理由は…安いからです!
なんと、たったの24,800円…。
自腹での検証なので、そりゃあ安い方が嬉しいのです。
クローバーターフさんの人工芝(2種)
そして比較対象としたのは、クローバーターフさんの「レギュラー」と「ザ・ターフ」です。
レギュラーは、プロが使う人工芝の中で普通のグレードのもの。
ザ・ターフは、市販されている人工芝の中で最高級グレードです!
ちなみにクローバーターフさんの人工芝は、以下の記事で詳しく紹介しています。
≫クローバーターフは、触ると沼にハマる人工芝だぞ!【ザ・ターフ】
今回の評価ポイント
今回、3つの人工芝をそれぞれ以下の観点で評価しました。
- リアル感(本物っぽい見た目か)
- 価格
- 耐用年数(耐久性)
- 質感(触り心地)
- DIY対応(自力での加工のしやすさ)
- メンテナンス
- 防草効果
結果は…以下の表の通り!
それぞれの項目について、順番に解説します。
1.リアル感:3つとも素晴らしい!
まず見た目、つまり「どれだけ天然芝っぽく見えるか?」というところですね。
こちらは3つとも、人工芝と言いながらもほぼ天然芝のように見えました。
並べてみると、こういった具合です。
どうでしょう?ぱっと見、どれも本物っぽくないですか?
っていうかぶっちゃけ、どれがどれかってあまり分からないですよね…><
実際敷いてみると、若干カインズさんの人工芝のテカリが強いかな?と思いました。
でも、それ以外はほとんど同じで、毛先もほぼ変わらないです。
ちなみに先ほどの画像に、正解の名前を載せると以下の通りです。
2.価格:カインズが圧倒的な安さ!
続いて、価格も比較しました。
分かりやすいように、1平米単位での金額に換算すると…
もう、圧倒的な差ですよね!
これは商品の代金のみなので、これとは別に
- 工事費用
- 防草シート
- 固定用のピンやテープ
といった副資材が必要となります。
なので、トータルの費用はそれぞれの価格プラス5,000~6,000円というイメージです。
計算し直すと、これくらいですね。
- カインズさんの人工芝:7,480~8,480円/平米
- クローバーターフさんの「レギュラー」:9,670~10,670円/平米
- クローバーターフさんの「ザ・ターフ」:13,600~14,600円/平米
ただし1平米あたりの価格が安いのには、ワケがあります。
ずばりメーカーさんが、原材料にかける予算が少ないんです。
なので最安値のカインズさんの人工芝は、何かを犠牲にしている印象もありました…。
反対に価格が高い人工芝は予算もたくさんあり、材料をふんだんに使えます。
もう一度、先ほどの比較表を見てみてください。
高級な人工芝の「ザ・ターフ」が一番良い評価になっていますね。
そりゃあそうです、一番予算がかかっているので。
ただ、その分なかなか手が出づらい金額になるので、そこは悩みどころですよね。
カインズさんの商品なら、同じ金額でザ・ターフの倍の面積に敷けると思うと…。
3.耐用年数(耐久性):クローバーターフさんの圧勝
続いて、耐用年数を比較した結果はこちら。
クローバーターフさんの製品2種が、圧倒的に長い評価です。
ただし、クローバーターフさんは人工芝の耐用年数を公表していません。
ただ、敷いて10年経った現場でも、交換が必要なレベルまで劣化していない印象です。
なので、8~10年は使えるだろうと、私が認定しました。
ちなみに人工芝はどこの製品でも、永久に使えるわけではありません。
5~10年ごとに交換が必要なので、多少高額でも耐用年数が長いもののほうがコスパは良いかもしれません。
4.質感(触り心地):どれも一緒…と思いきや?
続いて、質感の比較をしてみます。
分かりやすいように、それぞれの人工芝の上にミニカーを置いてみました。
見た感じ、沈み込み具合はどれもほぼ一緒ですよね。
なので、触り心地もほぼ一緒……
ではありませんでした!
見ただけじゃなくて、私は駐車場に敷いて実際に足で踏んでみたんです。
そうしたら、その感触がぜんっぜん違いました。
カインズさんの人工芝だけ、踏んだときにちょっと固かったです。
勘違いかな?と思って、私、それぞれの人工芝の上ででんぐり返しもしてみました。
でもカインズさんの人工芝だけ、コンクリートっぽさを感じました…。
クッション性があまりないんでしょうね。
ちなみに人工芝の芝丈も、見てみてください。
カインズさんの芝とクローバーターフさんのレギュラーは、どちらも30mmです。
なので人工芝は長さより、芝の密度が重要なんですね。
私も今回、このでんぐり返し実験をしてみて初めて気付きました。
密度も実際に計算してみましたよ。
今回購入したカインズさんの人工芝は、10平米分のもの1梱包で16kgほど。
私も普段よく使っているクローバーターフさんのものに比べると、かなり軽く感じました。
クローバーターフさんのレギュラーが、10平米分で約27kg。
ザ・ターフは20平米からしか売っていませんが、10平米分に換算すると約29kgです。
カインズさんの人工芝とは、10kg以上も差があることになります。
密度も確認してみました。
カインズさんの人工芝は、密度が非公開でした。
一方クローバーターフさんは、レギュラーが1平米に約30万本、ザ・ターフが約35万本。
カインズさんの人工芝の密度はわからないので、比較はできません。
が、これだけ重さの差があると、クローバーターフさんの人工芝の半分くらいの密度しかなさそう…。
ということで、ちょっとかき分けてみました。
まず、カインズさんの人工芝です。
カインズさんの人工芝をかき分けてみると、こういう感じで地肌が見えました。
続いて、クローバーターフさんのレギュラー。
まったく地肌が見えません。
これはもう、明らかに密度が違いますね。
そりゃあさすがに固さにも差が出るわなというぐらい、大きな差がありました。
人工芝はどうしても芝丈に目が行きますが、今回の実験で「芝の長さなんて飾りだ」と分かりました。
5.DIY対応(自力での加工のしやすさ):ほぼ同じ
続いては、「自力で設置・加工しやすいか」という観点でチェック。
これは、どの製品もほぼ同じ評価にしました。
カインズさんも、クローバーターフさんも、芝の固定方法が同じなんです。
ただ、強いて言えばカインズさんの人工芝が良いかなと思いますね。
というのも、カインズさんの人工芝は裏面が不織布になっているんです。
なのでとっても軽くて、扱いやすいですよ!
DIY初心者でも、サッと敷けるんじゃないでしょうか。
ただ、これも状況によっては良し悪しだなとは思いました。
6.メンテナンス:こちらもほぼ同じ
そしてメンテナンスのしやすさも、3つとも大きな差はありませんでした。
どの人工芝も、お手入れするときはホウキの毛を逆立てて掃除をします。
手元に届いたときはロール状になっていて芝が寝ていますが、デッキブラシで芝を起こせば大丈夫です。
特別、カインズさんの人工芝だけ管理しづらい…ということはなさそうです。
7.防草効果:クローバーターフの2製品が確実
そして肝心の防草効果ですが…カインズさんの人工芝にはちょっと不安が残る気も。
というのも、裏面が不織布なので雑草が根を伸ばせちゃうと思うんです。
雑草防止のために敷くなら、クローバーターフさんの人工芝を選んだ方が良いと思います。
カインズさんの人工芝の惜しいポイント
カインズさんの人工芝には、他にも「ここはちょっと…」なところもありました。
特に気になったのは、この3つです。
- 抜け毛対策がイマイチ
- 裏地が不織布
- ヨレやすい
この3つは結構大きなデメリットですね。
クレームにつながりかねないので、私がプロで工事をする場合カインズさんの人工芝は採用できないです。
施主支給で持ってこられたとしても、私は施工しません。
やっぱり、1平米2,480円という驚異的な価格だからこそ許せる製品かなと思います。
1.抜け毛対策がイマイチ
まず一つ目、抜け毛対策です。
カインズさんの人工芝は、芝が抜けやすい気がしました。
その理由は、芝の固定方法にあると私は考えています。
見ていただきたいのは…人工芝の裏面。
表面の見た目は同じでも、裏面は全然違います。
レギュラーはラテックスというゴムで、ザ・ターフはポリウレタンが使われています。
そこに人工芝を圧着していました。
一方、カインズさんは裏面が不織布で、圧着ではなく編み込みで固定されていました。
で、わざと新品の人工芝をギュッと引っ張ってみました。
そうすると…ちょっと抜けます。
引っ張ってるので抜けて当たり前ではあります。
が、やっぱりゴムで圧着してない分、芝が抜けやすいですね。
梱包を開けたときから、こういった抜け毛がたくさんあるのもちょっと気になる…。
端っこの方の処理も甘くてほつれてきそうというか、もう最初からほつれていました。
こういう部分があると、プロがやる仕事としてはイマイチ。
お客様からの指摘やクレームとなりそうなので、私は工事には採用したくないですね。
2.裏面が不織布
そして裏面が不織布なのも、疑問が残ります。
不織布はゴムに比べ保水性が高く、照り返し対策や排水性能も優れています。
ただ、あくまで不織「布」なので、根を張る雑草もある気がします。
また、布なのでどうしてもカビが生えると感じました。
特に日当たりの悪い場所に敷いた場合は、カビやすいと思います。
3.ヨレやすい
そしてカインズさんの人工芝は軽くて柔らかくて扱いやすい反面、ちょっとヨレが心配になります。
これも、実験してみてわかったことです。
うちの幼稚園児の次男にカインズさんの人工芝の上で全力で走ってもらったら、走った部分だけヨレちゃいました。
いくら既定の間隔で敷いても、ちょっとした衝撃でヨレるとなるとこれまたクレームにつながりそう…。
なので、やっぱり私としてはなかなか選びにくい商品です。
一方クローバーターフさんの人工芝の裏面は、このようなゴム質になっています。
ゴムの板みたいなので、ヨレや歪みは少なくなります。
こういった点が、カインズさんの人工芝の惜しいところだなと思います。
カインズさんの人工芝がおすすめできる人もいる
とはいえ、カインズさんの人工芝が絶対にダメ!というわけではありません。
最初にも少しお伝えしましたが、以下に1つでも当てはまる人にはおすすめできます。
- とにかく広い面積を覆いたい
- 見た目だけ芝生になってくれれば十分
- コンクリートの照り返し対策に使いたい
私もこういった悩みを持っているお客様には、カインズさんの人工芝をおすすめすることもあります。
とにかく広い面積を覆いたい
まず、お庭がめちゃくちゃ広い人にはぴったりですね。
「土地の面積が広くて使い道もわからない、でも雑草がボーボーになるのは困る」
「防草シートや砂利は見た目が気に入らないが、人工芝にするほどの予算はない」
そんなときは、カインズさんの人工芝が非常に良いです。
前半でも解説しましたが、トータルの施工費用を比較すると
- カインズさんの人工芝:7,480~8,480円/平米
- クローバーターフさんの「レギュラー」:9,670~10,670円/平米
- クローバーターフさんの「ザ・ターフ」:13,600~14,600円/平米
といった差があります。
100平米のお庭に人工芝を敷く場合、クローバーターフさんのレギュラーだと費用は約100万円でsがカインズさんの人工芝だったら、75万円ほどです。
この差、なんと25万円!
人工芝を敷きたい面積が広ければ広いほど、カインズさんの人工芝ならではのコスパの良さが光ってきますね。
見た目だけ芝生になってくれれば十分
そして、見た目だけ芝生になればいい、あまり庭は使わない人にもおすすめです。
安くて面積が稼げるからです。
我が家のように人工芝ででんぐり返しや全力ダッシュせず、歩くだけなら十分。
コンクリートの照り返し対策に使いたい
そして、コンクリートなどの照り返しの緩和策として人工芝を敷きたい人にもちょうどいいです。
お庭が南向きだと、日光で暑かったり照り返しがひどくてリビングも暑くなる場合があります。
その対策にも、カインズさんの人工芝がぴったりです。
そうです、安くて面積が稼げるからです。
状況に合わせた人工芝選びをしよう
以上、カインズさんの人工芝について、私が思っていることを解説しました。
カインズさんの人工芝は、たしかに性能面では惜しいところもあります。
しかし、コスパの良さは圧倒的!
繰り返しになりますが、
- とにかく広い面積を覆いたい
- 見た目だけ芝生になってくれれば十分
- コンクリートの照り返し対策に使いたい
という人であれば、カインズさんの人工芝を選んでも良いと思います。
「子どもが走り回るところに敷く」「ドッグランに敷く」場合は、クローバーターフさんのレギュラーを。
レギュラーは価格と性能とバランスが非常に良いので、私はこれをおすすめします。
なので、まず「人工芝をどこに敷くか?敷いた場所をどう使うか?」を考えてください。
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