土間コンクリートに必要な厚みは5cm!理由と根拠を解説!
- 土間コンの見積もりが高い…。
- 厚みは何cm必要なの?
コンクリートの強度は、配合で決まります。
ですが、私は”土間コンの強度は厚みで決まる”と考えています。
通常の土間コンクリートは10cm厚です。
あなたのお庭に10cmの厚みは本当に必要ですか?
この記事では、土間コンクリートに必要な厚みについて解説しています。
- 土間コンの強度
- 用途別の実用強度
- 5cmで大丈夫だと思う理由・根拠
あなたのお庭に合う土間コンクリートの厚みは何cmでしょうか?
お勉強してみましょう!
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設置箇所に応じて本来必要な土間コンクリートの厚みがあるのですが、現状は一辺倒に10cmと相場が決まってます。
異論があるかもしれませんが、多数の現場経験をもとにい事例を紹介したいと思います。
土間コンクリートは厚みで強度が決まる
「土間コンクリートは厚みで強度が決まる」こう聞くと、土間コンに詳しい人に「アホか!」と言われるかもしれません。
実際、生コンクリートの強度は『配合が全て』です。
出荷の段階で、どういう配合にするのかを決めます。
例えば、「18-15-20N」というオーダーがあるとします。
- 18=予備強度(セメントの配合量)
- 15=スランプ値(柔らかさ)
- 20=砕石の大きさ
- N=ノーマルセメント
これらの数値を指しています。
土間コンクリートに強度は必要ない
土間コンクリートに強度は必要ないと言ってもいいと思います。
というのも、コンクリートは、ビルや橋、建物の基礎になる部分。
建物の礎になる、一番大切な部分です。
それに比べて、土間コンクリートの場合は、上に乗るものが車のみ。
普通乗用車であれば1~2トンクラスが限度でしょう。
土間コンクリートは地面に打っているので、地震の耐震性を気にする必要もありません。
ですので、土間コンクリートはセメントの配合よりも、厚みへの依存度の方が高いと考えています。
土間コンクリートの厚みを薄くしても安くならない
「厚みが半分なら、価格も半分になる!」と思う方もいるでしょう。
一般的に、駐車場の土間コンクリートの価格は1平米当たり1万円と言われています。
ですが、厚みが半分になるからといって1平米当たり5,000円になるわけではありません。
土間コンクリートを敷くまでに様々な工程があります。
その中で安くなるのは土間コンクリート代。
1平米当たり6,500円だったとして、量が半分になっても1平米当たり4,500円。
きっちり半額になるわけでもありません。
土間コン代は少し安くなっても、転圧や残土処分の費用は変わらないので、大きく減額はしないのです。
土間コンクリートの単価については、次の記事出会し解説していますので、併せて読んでみてください。
≫土間コンクリートの単価はどれぐらい?【1平米8千円~1.5万円】
土間コン工事には様々な工程がある
土間コン工事には様々な工程があります。
- 型枠を組む
- 砂利を敷く
- 砕石を転圧など
これらの作業は、土間コンの厚みに関係なく必要な作業です。
≫土間コンクリートってどのような手順・工程で設置されるの?【動画解説】
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通常の駐車場の「土間コンクリート」は10cm厚
イメージ図のように、戸建て駐車場は厚み10cmで計画されます。
元の地面の高さから、コンクリート層+砕石層=20cmを掘削しなければなりません。
掘削した土を置いておくわけにもいきませんので、処分場に持って行きます。
寒冷地・大型車用の駐車場は15cm厚
先ほどの図と違うところは、コンクリート層。
+5cm分の掘削と残土処分が発生します。
これらの価格が結構かさみ、10cm厚の価格の倍ほどになることも。
15cm厚にする場合は、
- 寒冷地
- ぬかるみがある
- 大型車用
トラックだけでなく、農機具を置く倉庫にも厚みを持たせる場合は多いです。
農地にはぬかるみが多くあります。
歩行用・駐輪場の厚みは8cmで十分
土間コンクリートの厚みが8cmで十分な場合があります。
- 雑草対策
- 歩行
- 駐輪場
車に比べると非常に軽い物しか乗りません。
しかし、土を掘る量も、土間コン代も少なくなるのに費用はあまり変わりません!
「厚みは10cm」が定着する理由は、土間コンのやり直しは無理だから
とはいえ、「厚みは10cm」が定着しているのにも理由があります。
土間コンのやり直しは難しいからです。
ひび割れやクレームを受けても、補修が難しく大変。
補修にもお金・労力がかかりますし、被害金額が甚大になることも。
土間コンクリートの実用強度は厚み5cmで十分
私見ですが、5cm厚でも、十分な強度があると私は思っています。
というのも、コンクリートは無機物で経年で劣化することはありません。
路盤材に使うにはオーバースペックな性質。
- 硬い
- 重い
- 劣化しない
ただ、伸縮があるので目地・スリットは、割れや欠けを防止するために必要。
土間コンクリートの厚み5cmで大丈夫だと思う理由・根拠
私が土間コンクリートの厚みが5cmで十分だと思っている理由を説明します。
ホームセンターなどで売っている、厚みが3cmほどのコンクリートの平板。
この平板に乗用車が乗っても割れません。
厚みは3cmほどですが、コンクリートには強度があります。
路盤がしっかりしていれば、3cmの厚みでも耐えられるのです。
物置・ウッドデッキ下の敷く土間コンの厚みは、5cmで十分
駐車場以外にも、物置やウッドデッキを乗せる場合、重量は車よりも軽いです。
比較的大きな物置でも1平米あたり100~120kg。
ウッドデッキは1平米あたり20~30kg。
実際、車のタイヤが接地している面積はハガキ1枚分。
つまり、ハガキ4枚で2トンを支えられるのです。
10cm厚の土間コンで2トン耐えられるのであれば、5cm厚で軽自動車やバイクの重量は問題なし。
DIYで作業をするなら、土間コンの厚みは薄いほうが楽。
DIYで土間コン施工をするのであれば、コンクリートを練る量は少ない方が良いです。
- ウッドデッキの下
- 物置の下
- 舗装
これらは5cm厚で全く問題ありません。
めちゃくちゃ錬るのも
ちなみに転圧も、機械を使わずブロックでトントン叩いたのみ。
それでも沈み込みや割れは起きていません。
ちなみに、私も舗装用の土間コンは5cmぐらいの厚みでDIYしました。
自分で左官仕事をやるとこの始末。。。
ぜんぜんキレイにできない
普段、左官屋さんがして下さる仕上げが綺麗すぎる
でも、おばあちゃんがコケないように砂利道を平にする目的は達成できた pic.twitter.com/5ge1FWrIBu
— 庭ファン【外構の大学】@YouTuberエクステリア情報発信犬 (@niwafan1128) November 22, 2020
人が乗るぐらいであれば、全く問題ありません。
土間コンクリートに必要な厚みは5cm!【まとめ】
コンクリートの強度は配合で決まるもの。
ですが、駐車場に関しては車重しかかからないので、厚みが最も重要ポイントだと考えています。
実用強度としては5cm厚で十分でしょう。
コンクリートは劣化もせず、強度がかなり強いからです。
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