物置と自転車置場は分けた方が良いの?
「最近、駐輪場とサイクルポートの一体になったタイプがあるのを知りました。物置とサイクルポートは分けるべきですか?そもそも、どこで買えばいいのか分からないし、予算や選ぶ基準もよく分からないので教えてください。」
物置と駐輪場の一体型は30万円くらいしますが、別々に買うよりは安いです。
ただし、「物置」と「駐輪場」の最適な設置場所がイコールではありません。
生活動線も含めて考える必要があるため、素人では判断が難しいです。
元エクステリア商社マン、物置のプロです!
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一体型のサイクルポートは何のため?メリットは?
一体型のサイクルポートにはメリットが5つあります。
- 壁&輪止めがあるから駐輪場として最高の場所
- 入り口の向きを変えれば、前屋根として使える
- 別々に設置するより経済的&省スペース
- 雨・風がしのげてDIYスペースにも使える
- サイクルポートより耐風圧強度が高い
通常のサイクルポートは屋根しかありません。
しかし、一体型は壁と輪止めが一緒に設置できるので、駐輪場としては最高の場所です。
出入り口に屋根があるとものの出し入れがしやすいのものメリットですね
物置と駐輪場を別々にすると、柱が必要以上に増えるし、設置の費用もそれぞれかかります。
一体型にすると、1.5個分くらいの費用になるため、経済的かつ省スペース!
また駐輪場部分は自転車をどければ、雨・風をしのげるDIYスペースとして利用可能です。
また、このタイプの物置は固定場所が多いので、普通のサイクルポートよりも耐風圧強度が高いのです。
物置と一体型の自転車置き場、デメリットは?
逆に物置と一体型の自転車置き場には、以下3つのデメリットがあります。
- 最小で横幅が3mあるので大きい
- セットで30万円は超える
- 物置と駐輪場を兼ね備えた立地じゃないと使いづらい
最小でも「横幅が3m、奥行きが2m」の大きさになります。
そのため、単体よりも広いスペースがいるので狭い場所には設置できません。
また自転車を置くため、道路と面した側に設置すると思いますが、お庭の奥に設置すると駐輪場が遠くなるので不便…
物置と駐輪場がセットになって安いとはいえ20~30万円は超えるため、それなりに値段は高いです。
あと物置に最適な場所と駐輪場に最適な場所は、それぞれ生活動線や立地条件によって変わります。
物置と自転車置き場の一体型、値段と相場
では実際に物置と自転車置き場の一体になったタイプの相場価格についてご紹介します。
比較的、通常のサイクルポートを足しているので、サイズが大きくなるため値段も高くなります。
それでは具体的な商品をご紹介しますね。
フォルタウィズ FORTA-with(イナバ物置)
「フォルタウィズ」はフォルタという物置に駐輪場を追加した商品。
「100人乗っても大丈夫」のイナバ物置さんが出している一体型ですね。
「そんなに強度がいるのか?」というくらい必要以上の強度を誇ります(笑)
また、野暮ったい物置のイメージを覆す、スタイリッシュなデザインが特徴です。
エルモコンビ (淀川製鋼所)
こちらはヨドコウさんから発売している「エルモコンビ」という商品です。
エルモシリーズは「握りん棒」という取手が開け閉めしやすいのが特徴。
また壁パネルが大きいので遮蔽性があります。
あとは物置の特徴として上吊りレールになっているため、溝がないので開閉がスムーズです。
ゴミや雪が積もって開かないという心配はありません。
サイズバリエーションは非常に多く、比較的どんな場所にもあわせやすいです。
ミスターストックマン プラスアルファ(田窪工業所)
田窪工業所さんの「ミスターストックマン プラスアルファ」は少し特殊な商品です。
他のメーカーさんは雨樋がオプションですが、田窪工業所さんの商品は標準で雨樋がつきます。
こちらもエルモコンビと同じく、上吊りレールなので開け閉めがラクになっています。
MN-TERRA テラ(マツモト物置)
まず見てください!
三角屋根のスタイリッシュでおしゃれな見た目!
マツモト物置さんの「MN-TERRA テラ」は、駐輪場部分にテラス屋根が転用されています。
他の一体型は物置の延長線上ですが、こちらは物置とテラスがドッキングされた商品です。
グラッセ GLA(カインズオリジナル)
最後にカインズさんのオリジナル商品「グラッセ GLA」です。
実用性はバツグンで非常にお安く、コスト面を下げるならこちらがおすすめ!
私は製造工場の見学に行きましたが、非常に生産効率が良く、ムダを削ぎ落とした設計になっています。
- グラッセ GLA-F1209 1サイズバリエーション(2022年12月現在)
- 相場価格:26.5万円
- 物置横幅:283cm
- 駐車スペース:155cm
- 奥行き:176cm
- 高さ:209cm
- カラーバリエーション:シャンパンゴールド
こういった一体型の物置は、残念ながらLIXILさん・YKKAPさん・三協アルミさんにはありません。
そのため、物置メーカーさんから探す必要があります。
最大の問題、自転車はどこに置くのが良い?
物置と駐輪場の一体型は正直、めちゃくちゃ立地条件を選びます。
こちらの施工例の写真は結構、無理やり感がありませんか?
(ごめんなさい…、これはメーカーさんが公表している販促画像なんですが…
ここって、普通は物置を設置しないでしょ・・・?
たとえば、キャンプやアウトドアで駐車場と物置が隣接しているほうが良い場合ならオッケーです。
しかし、それ以外は収納場所と駐輪場が一緒になると、邪魔になる場合もあります。
立地条件を考慮して、扉の位置を側面や反対に設置できます。
カインズの物置と自転車置き場の評判は?
カインズさんの物置きは、安くて見た目を気にしない場所に私はよく提案します。
物置は一度設置すると取り換えは、ほぼありません。
万が一錆びた場合は、カー用品で補修も可能です。
本来であればメーカー純正の補修用品もありますが、お金もかかるためカー用品で十分。
ちなみによく聞かれるのが「イナバ物置の棚は何キロまで乗せられるか?」という質問ですが、耐荷重は最大110kgです。
110kgという物は普通持たないので、人の手で運べるレベルならまったく問題はありません。
固定資産税は自転車置き場一体型の物置にかかる?
これもよくある質問ですが、自転車置き場一体型の物置には固定資産税はかかるのか?
結論から言うと、こちらは固定資産税の対象です。
以下の3つがすべて当てはまった場合は、固定資産税の課税対象です。
- 基礎などで土地に定着している(土地定着性)
- 居住/作業場/貯蔵保管などの用途に利用できる(用途性)
- 屋根や壁があり、外から遮断された空間がある(外気遮断性)
ただ、このあたり申請やチェックをしていないケースも多いです。
なかには固定資産税から逃れるため、地面にブロックを置くだけで固定しない方もいますが絶対に厳禁!
風が吹くだけでズレますし、最悪サイコロのようにお隣さんのお家に転がる事例も年に何回かあります。
固定資産税は物置サイズであれば、年に数百円~数千円程度です。
そのため、絶対に転倒防止工事はやってくださいね。
物置の転倒防止工事については、こちらの記事で詳しく解説しています。
一体型は自転車を並べた時のサイズを要チェック!
駐輪場では、自転車の横幅60cmを基準に考えてください。
ただし、子供用だから小さくても良いとは考えないでください。
子供はすぐ大きくなるので、中学生になれば大人と同じサイズに乗ります。
自転車置き場のサイズについては、こちらの記事をご覧ください。
≫知らないと絶対に後悔する!自転車置き場の作り方とおしゃれなアイデア9選
また自転車を奥まで置いた後、180cmくらいないと人間の逃げるスペースがないためキツイです。
3台以上を止める場合は、サイクルスタンドを併用するのがおすすめ。
また、バイクはサイズが大きく、排気量や形状によって変わります。
そのため、しっかりとサイズを測って物置を選ぶのがポイントです。
物置と一体型の駐輪場は、台風にも強い
じつは、物置と駐輪場の一体型は台風にも強いのです。
4面を囲われて箱になっているため、強度があり風に強い構造になっています。
また通常の物置は、転倒防止工事を4箇所しますが、物置と一体型の駐輪場は6箇所行います。
たまに固定資産税の課税対象から逃れるため、転倒防止工事をやらない人がいます。
しかし、台風で転倒した時の被害を考えると固定資産税なんて安いです。
物置と一体型の駐輪場はDIYしやすい
一体型の駐輪場はホームセンターでも購入できます。
通常の物置に比べてサイズが大きいので大変ですが、組み立てはカンタンです。
大型のプラモデル感覚で組み立てられます。
特殊な工具や危険な作業も伴わないので、DIYにはおすすめで難易度は低めです。
ただし、費用を抑えられる範囲も限定的。
プロに任せるほうが他の商品を紹介してもらえますし、工事の補償や品質も高いです。
タクボ物置の自転車置き場は後付けできるの?
「すでに物置を設置していて、後付けで駐輪場はできるの?」という質問をよくいただきます。
残念ながら、駐輪場部分の後付はできません。
もしくはダイマツさんの万能収納庫を併設する方法もあります。
コメリさんやナフコさんで販売している物置も後付はできません。
もし設置する場合は、あらかじめ駐輪場を設置するか検討してください。
まとめ:一体型は生活動線を含めて考慮しよう
今回は、物置とサイクルポートつきの一体型について紹介しました。
30万円くらいはしますが、立地条件によってはおすすめできます。
「物置に最適な場所」と「駐輪場に最適な場所」は生活導線によって異なります。
生活動線も含めて考える必要がある商品のため、ぜひ他のプランも含めてプロに相談するのがおすすめです。
プロに相談するほうが、DIYよりもさらに安い方法を提案してもらえるかもしれません。
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