駐車場作り、コンクリートの代わりになるものはある?
外構費用が高すぎる!とくに駐車場費用のウェイトが大きいです。かといって、コンクリートの面積を減らすと使いにくいし…。コストを抑えるために、コンクリートの代わりになるものがあれば教えてください。
驚くべきことに、外構工事費のおよそ1/3がコンクリートにかかる費用なんです。
コンクリートのほとんどが駐車場に使われますが、まあ一般的なお家なら駐車場はマストですよね。2台・3台分が必要ならコンクリートの面積がもっと増えちゃいます。
「コンクリートの代わりになる、安い素材があれば知りたい」と思う方は多いはず!
コンクリートのように強度が高くて、メンテナンス不要な代替品が欲しい。
見た目も美しいとなお良い。
そんな、すべての願いを叶えてくれるような素材はあるのか?
外構のプロが、コンクリートの代わりになるものを解説
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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結論:コンクリートの代わるものは…ない
現在の日本では、年間80万棟近くの住宅が建っています。
さて、周りを見渡してみてください。
ほとんどの家の駐車場はコンクリート敷きですよね。
これだけ大きな市場に新しい素材が出てこないのは、コンクリートが最良である結果なんです。
- 耐久性
- 素材の汎用性
- 見た目の美しさ
などの理由から、コンクリートの代わりになるものはありません。
値段が高くて、コンクリートの代わりを探しているなら
コンクリートの代わりになるものを探す最大の理由は「値段が高いこと」だと思います。
まずは、もらった見積りと相場価格を比べてみてください。
相場より高い場合、施工内容や業者さんを変えることで費用を抑えられるかもしれません。
ぶっちゃけ、コンクリートに勝る素材はありません。
コンクリート以外の素材を選ぶと、なにかしらデメリットが発生する可能性があります。
コンクリートの相場価格をチェックする方法は、こちらの記事で解説しています。
≫パッと自動計算¥土間コン価格シミュレーターできた!【土間コンの平米単価計算が一瞬】
駐車場をコンクリートで工事したときの相場費用
駐車場をコンクリートで作るとき、実際に私が作成する見積書はこんな感じです。
- コンクリートの中にワイヤーメッシュ(鉄筋)を入れる
- 厚さ10cm
という条件の場合、1平米あたりの単価は8,000円くらいです。
たとえば駐車場を全面コンクリート敷きにする場合、台数ごとの相場は以下の通り。
- 1台分(約15平米):約18.7万円~
- 2台分(約25平米):約27.5万円~
- 3台分(約40平米):約42.9万円~
- 4台分(約50平米):約51.7万円~
手元にある見積書がこの金額よりも高いときは、次のような理由があるかもしれません。
- 搬入がやりにくい場所に施工する
- 寒冷地で凍上被害対策をしている
- 仲介手数料が入っている
コンクリートを搬入しにくい場所だと、工事費用が高くなる可能性があります。
また、見落としがちなのが寒冷地の場合。
寒冷地では、地面が凍ると体積が膨張して盛り上がることがあります。
そのため、コンクリートの厚みを通常10cmのところ、15cmくらいまで厚くする必要があるんです。
駐車場に固まる砂は…要らんですぞ。絶対割れるのと、耐久性に難アリです。
経験上、一番多いのは仲介手数料が入っていること
私の経験上、見積もりに仲介手数料が入っているケースが多いです。
ハウスメーカーさんは外構工事が本業ではないので、外構業者さんに施工を依頼します。
その場合、30~40%ほどの仲介手数料がかかるんです。
通常、外構業者さんが見積もりとして提示する作業単価は以下の通り。
- 土間コンクリート打設費用:6,500円/平米
- 転圧・砕石敷き込み:1,000円/平米
- 鋤取・残土処分費用:1,000円/平米
- 型枠:600円/m
- 水盛・やり方(測量):15,000円
- 重機回送費:20,000円
この相場より高い場合は、仲介手数料が単価に含まれている可能性を疑ってください。
コンクリートの代わりを探すよりも、安い業者さんを探すほうが得策です!
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見た目を気にしないならコンクリートの「オワコン」
「コンクリートが適正価格か、シュミレーションで確認した」
「仲介手数料が含まれていないか見積もりをチェックした」
そこで「コンクリート以外の素材を検討したい」と考える方には、見た目を気にしないなら「オワコン」がおすすめです!
オワコンは造粒ポーラスコンクリートという次世代の舗装材で、水を通す性質があります。
- 安い
- 雑草が生えない
- メンテナンスしなくていい
といったメリットがあるので、コンクリートの代わりに検討する価値アリ!
オワコンはコンクリートと配合が違うだけで、ほぼ同じ素材です。
ガラスや陶器と同様に経年劣化しないのでお手入れも楽ちんですよ。
1平米あたりの単価は、材料だけなら3,000円程度。
工事費をプラスしても6,000円くらいで済むので、めちゃくちゃ安いです!
こちらの記事で、オワコンについて詳しく解説しています。
≫ついに雑草対策が終わります。新しいコンクリート「オワコン」を徹底紹介【製造現場を突撃取材】
見た目は確かにちょっと違う、ポロポロと多少剥がれもある
開発の現場まで行って調査したり、私の実家にオワコンを施工したりしたことがあるのですが…。
ぶっちゃけ、安いのには理由があります。
- 剥がれやすい
- 凹凸がある
- 取扱業者がすくない
など、デメリットもあることを理解しておいてください。
とくに仕上がりがザラザラしていて、決して見栄えは良くありません。
見た目の美しさ、デザインにこだわる方には不向きです。
コンクリートの代わりとして全面的に使うのは難しくても、
- 勝手口
- 裏庭
- 通路
など、オワコンでも気にならない場所に使用するのはアリだと思います!
デコボコしていいなら、コンクリートの代わりに平板
オワコンの次に安く作り方は、コンクリート平板です。
平板とはコンクリートを平たく伸ばして、板状にした商品。
焼いて作るレンガとはまた違います。インターロッキングというコンクリートブロック敷き詰めるのもアリですが…高くなるので今回の趣旨とはちょっとズレますね。
平板の相場価格を、最寄りのホームセンターで調べてみました。
駐車場に敷く想定で、平板の厚さを6cmと仮定すると相場は以下の通りです。
- 30cm角×厚み6cm=581円 …1平米あたり約6,500円
ただ、歩行用なら厚さ3cmでも十分です。その場合の相場はこちらです。
- 30cm角×厚み3cm=400円 …1平米あたり約5,000円
コンクリート平板はDIYできて、失敗しても修正しやすい
コンクリート平板は、ただ敷き詰めるという仕組みなので
- DIYできる
- 設置に失敗しても修正しやすい
- 水たまりができにくい
といったメリットがあります。
DIYできて、失敗しても簡単に修正できるのは魅力的ですね!
施工方法は、基本的に30cm角のコンクリート板を並べるだけ。
端部まで敷き詰めたい場合には、10cm、60cmなどサイズ違いの商品を組み合わせればOKです。
コンクリートは水を通しませんが、平板は隙間ができるので水が溜まりにくいという性質もあります。
ただし、DIYは結構大変なので正直おすすめはしません。
コンクリートの代わりに平板を敷いて割れないの?
コンクリートの代わりに平板を敷いても、割れる心配はありません。
平板を敷く前に地面をしっかり平たくして、小石を取り除けば、車の重量で割れることはないです。
ただし、タイヤの部分だけしずんでしまったり、デコボコになるのはご愛嬌。
このように、砂利の一部をコンクリートに変えたいときにオススメの工事方法です。
砂利以外の部分に平板を敷き詰めれば、簡単にコンクリート敷きにできますよ。
コンクリートの代わりになるものはないけど…
機能性や見た目を考慮すると、コンクリートの代わりになるものは残念ながらありません。
とはいえ、代替可能な素材はいくつかあります。
たとえば「オワコン」はコンクリートと同等の強度で、メンテナンスが不要です。
「平板」は入手が簡単で、DIYでも施工できますよ。
なにより、オワコンや平板はコンクリートより安いのが特徴です。
コンクリートの代わりになるものについて、さらに知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
≫安くてデザインが良い駐車場がほしい!満足できる外構アイデア7選【結論→無理】
コンクリート以外に7つの素材を紹介しています。
- ドライテック
- オコシコン
- オワコン
- アスファルト
- コンクリート平板
- 緑化ブロック
- インターロッキング
それぞれの特徴や、相場価格についても解説しているので参考にしてください。
安いは正義!複数業者さんの見積もりを比較すべし
結局のところ、私のオススメはコンクリート一択です。
コストを抑えたいなら、コンクリートを安く施工するのがベスト!
コンクリートの代わりになるものを探す前に、業者さんを変えてみるのも一つの手ですよ。
人件費とコンクリートの材料費以外は下げられる可能性があるからです。
価格の差は、業者さんが持っている機材や、事務所からの交通費の差なんです。
同じ現場をみても、業者さんによって提案するプランは違います。
ぜひ複数の見積りを比較して、コンクリートを安く施工できる業者さんを探してみてください。
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無料かつ効率的に、見積もり金額を下げるテクニック
外構・エクステリア商品は人生でも、購入することもほとんどありません。
しかも、普段意識することもないので、急に言われても相場価格・費用感がわからないですよね。
そんなあなたに最強のテクニックをご紹介します。(乱用厳禁です。)
実は、テクニックは簡単です。
≫ほしい商品/したい工事が決まっている場合
「「○○(商品名)は何%OFFで購入できますか?」」
「「○○(工事名)の過去実績はありますか?」」
≫ほしい商品/したい工事が決まってない場合
「「○○(カーポートなど)で一番安くできる商品は、いくらぐらいで、何%OFFですか?」」
「「○○(工事個所・手法など)の普段対応されていますか?」」
と、複数の業者さんに問い合わせてください。
この質問を投げかけて比較見積もりをすることが≪最も効率的に、最安値に近づける最適解≫と思っています。
いやらしい話、メーカーさんから出荷された商品はどこで買っても、品質は同じです。
そんないくつも業者さんを探して、つどつど問い合わせるのも面倒だという方は、無料で優良業者さんを簡単に検索できるサービスがありますので、ぜひご利用ください。
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一生のうちに外構やエクステリアを購入することは2回・3回と経験するもではないですよね。
だからこそ、後悔してしまわないように、価格を安くするだけではなく、失敗しない外構にするためにも、依頼する会社選びは慎重になりつつ、1社ではなく複数業者に依頼を私は強くオススメしています。
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定期的に見直しが図られているので、登録業者数が少ない地域がありますが…精鋭部隊なので安心してください。
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それに、本来一番重要である商品の検討&プランの検討に時間を使えるようになるので、本質的に、正しく検討ができるようになりますよ。
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業者さんによって、エクステリア商品・工事費用に大きな差があります。
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