ドットコンで土間コンの補助金が使えるの?
新築中のため、庭に土間コンクリートを検討しています。外構について調べるうちに「ドットコン」という商品を見つけましたが、一体どんなもの?普通の土間コンと違い補助金が使えるって本当ですか?
庭や駐車場に「コンクリートを敷きたい」と考える人は多いものの、全面土間コンでは費用が高く見た目も単調になりがちです。
そこで注目されているのが「ドットコン」。
穴が空いているので「特別」に見えますが、使うのはいたって普通の生コンクリートです。
表面にかわいい穴(ドット)があって、そこから雨水を地面に浸透させていくんです。
排水もしっかりできて、フルフラットな水平の土間コンクリートにできちゃいます。
さらに驚きなのは、このドットコンが補助金の対象になるんです!
「土間コンで補助金」なんて、聞いたことないですよね?
自治体によっては数万円単位で補助を受けられるケースもあります。
この記事では
について解説します!
外構一筋17年のプロが、ドットコンを解説!
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ドットコンとは、透水性のある土間コン
補助金対象にもなるドットコンは、PUMPMAN(ポンプマン)さんが販売する土間コンクリート用の型枠です。
本来は水を通さないコンクリートに、水玉模様の穴を開けて透水性を持たせた画期的な商品なんです。
この穴がミソで、雨水はドット模様からスーッと地面に浸透します。
表面に水が溜まらないから、ゲリラ豪雨でも水たまりができにくいのが特徴です。
ドットコン工事は土間コンとほぼ同じ
ドットコンに使うのは普通の生コンクリートです。
普段から土間コン工事をしている外構業者さんなら誰でも施工できます。
ドットコンの特徴は、この“枠”です。
再生樹脂で作られたフレーム型枠を設置してコンクリートを打設する仕組みで、メッシュ筋にもぴったり収まる構造です。
土間コンとの違いは、この枠を入れるかどうかだけです。
土間コン工事の手順については、こちらの記事が参考になります。
≫土間コンクリートってどのような手順・工程で設置されるの?【動画解説】
ドットコンのメリット・注意点
これまで透水性の舗装は「施工が難しい」とか「強度が不安」と思われがちでした。
しかし、ドットコンなら手軽で安全、しかも強度も確保できます。
広い面積でも省スペースでもOK
駐車場のような広い面積はもちろん、犬走りや玄関アプローチにも使えます。
「しっかり排水したい」という駐車場の一部だけ、ピンポイントな対策もアリ。
再度アナウンスになりますが、ドットコンには普通のコンクリートを使うので、ドットコンの枠を使わないところは、いわゆる「土間コンクリート」になります。
フルフラットな仕上がりにできる
通常の土間コンでは排水のために2~3%の勾配をつけます。
でもドットコンなら穴から雨水が浸透するため、地面をフラットに施工できます。
雪国でも問題なくドットコンの施工可能
石川県の施工事例では、凍害への対応実績もあります。
凍結深度を守って施工すれば、雪国でも問題なく使用できます。
ドットコンは、5t乗っても大丈夫。
強度面では、5トン車が乗っても耐えられる設計です。
実際、ミキサー車やポンプ車が上に乗っても問題ありませんでした。
乗用車であれば2トンぐらいの重量なので、駐車場として安心して利用できます。
ただしドットコンの穴から雑草が生える
ただ、穴から雑草が顔を出すことがあります。
そこで対策として化粧砂利を敷けば、生えにくくすることが可能です。
それでも、フルフラットなコンクリート仕上げを実現できる点は画期的。
デザイン性と機能性を両立できる外構材として注目されています。
ドットコンの費用相場:補助金活用のコツ
ドットコン導入の方法と費用について解説します。
ドットコンの費用
ドットコンの型枠は、1平米あたり約4,000円。
土間コン工事に追加で費用がかかります。
コンクリート使用量が減るので一部減額になりますが、トータルでは通常の土間コンよりコストアップします。
補助金申請できる自治体もある
ドットコンの空洞部分は、浸透枡と同じ透水機能があると認められています。
なので、浸透枡と同じように補助金を申請できる自治体があります。
浸透桝の補助金は、全国47%(20都府県で確認済み)導入済み。
これを活用すれば、追加費用を補助金で相殺でき、結果的にフルフラットな駐車場をお得に整備できます。
補助金がなくてもコストを抑えるコツ
もし、対象外エリアでも諦める必要はありません!
ドットコンは全面に施工しなくても効果があります。
道路沿いや屋根のない部分など、水が溜まりやすい場所に限定して配置するだけでも十分なんです。
ドットコン導入時は商品名を指定して!
見積もりを依頼する際は「ドットコンを使いたい」と商品名を明確に伝えてください。
もし業者さんから「ドットコン?何それ?知らないからムリムリ」といわれたら、こちらの紹介動画を見せるのがおすすめです。
≫【革命】土間コンで補助金の申請ができる!?穴の空いた「ドットコン」
特殊な工具も不要で、一般的なコンクリートを使うだけなので難しくありません。
それでも見積もりを出さず、経験もないのに否定する業者さんがいるなら、その姿勢が本当にお客様のためになっているかを見直すきっかけになるはずです。
土間コンの費用相場については、以下の記事を参考にしてください。
≫土間コンクリート単価の相場解説│費用20万円で打設できる面積は?【2025】
ドットコンの施工方法
ドットコンの施工手順を紹介します。
今回ポンプマン本社で説明を受けましたので、業者さんに依頼する際は、こちらの動画を共有すれば説明の手間が省けます。
≫【革命】土間コンで補助金の申請ができる!?穴の空いた「ドットコン」
ドットコン以外は土間コンと同じ
ドットコンの施工は、基本的に普通の土間コンクリートとほとんど変わりません。
使用するのは通常の生コンクリートで、特別な薬剤も不要です。
違いは、この再生樹脂で作られたドットコンの型枠を使うことだけです。
ドットコン専用の枠を使う
まず土間コンの型枠を組んで、その中にドットコンの枠を配置します。
ドットコンの枠はメッシュ筋を上手に配置できるようになっています。
置くだけで、特種な作業は必要ありません。
通常の生コンクリートを流し込む
その後コンクリートを流し込み、通常の表面仕上げを行います。
このときの見た目は、普通のコンクリートと変わりありません。
コンクリートが固まったあとドット部分に穴を開ける
打設後1週間から10日ぐらい、必要な養生期間をおいてから完全に硬化した後、ドット部分の穴を開けます。
開ける方法は、ドン!っと上からハンマーで叩くだけ。
簡単にポロッと取れて、ドットコンの完成です!
サンダーでドット内側を削る
内側に少しバリが残る場合は、サンダーなどで軽く整えればOKです。
手持ちのサンダーでも十分対応できますが、タケノコ状のアタッチメントがあると便利。
こちらもポンプマンさんから販売されています。
化粧砂利を入れて歩きやすくする
穴が開いたままだと、歩きにくく雑草も生えやすいので、化粧砂利などを入れると使い勝手も、見た目もいいですよ。
ドットコンの施工事例
「お庭にどう配置したらいい?」という方に向けて、実際の施工事例を紹介します。
駐車場の事例
白い砂利を入れて穴を目立たなくしています。
お家と門柱のグレーとのコントラストが美しいですね。
こちらは縦長の駐車場の中央にドットコンを配置した事例です。
ドットがアクセントとなり、スタイリッシュに仕上がっています。
広い敷地に施工されたケースです。
透水性があるので、排水設備を追加する必要がないのもうれしいポイント。
お家まわりの事例
階段下にドットコンを設置すれば、フルフラットかつ排水性もバッチリです!
犬走りもドットコンなら、草むしりの手間が省けます。
透水性があるから、水たまりもできません。
北海道でもOK!寒冷地での事例
長野県軽井沢の事例です。
こちらはなんと、逆勾配の土地に施工しています。
ドットコンなら、家側の土地が低くても対応可能です。
こちらは石川県の施工事例。
凍害への対応実績もあるので、寒冷地でも使えるんです。
ドット部分に緑をいれる事例
穴に植物を植えてドットのアクセントにすれば、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
踏まれてもOKな植物を選んでくださいね。
ドットコンでよくあるQ&A
ドットコンにまつわる質問に回答します。
Q1:浸透した雨水はどこに行くの?
もっとも多い質問です。
ドットコンの穴を通した雨水は、そのまま地面に吸収されます。
もともと家が建つ前は地面が雨水を受け止めていたので、いまさらドットコンから入るぐらいの量は問題ありません。
ただし、透水量は土質に左右されます。浸透しにくい地層では、排水ルートを設けるなどの工夫が必要です。
また、カーポートの下には、ドットコンを設置する必要はありません。
Q2:子どもが走り回っても穴に足がはまらない?
ドットコンの穴は直径65mmほどで、アルミ缶とほぼ同じサイズ。
子どもの足がはまるほど大きくありません。
穴に砂利を入れておけば、1~2歳くらいの小さなお子さんが走り回ってもつまずく心配はないんです。
実際に子どもと小型犬がドットコンの上を走る様子は、こちらの動画で確認できます。
Q3:施工後に雑草が生えてこない?
ドットの穴が空洞のままだと雑草が生える可能性があります。
化粧砂利を詰めるなど簡単な対策をすれば、雑草の発生を抑えられます。
Q4:詰まって透水性が失われることはない?
大量の土が入り込むと穴が詰まる可能性はあります。
ただし、穴が大きいので手を入れて砂利を取り出せば簡単に詰まりを直せます。
日常的に大量の土を流さなければ、詰まることはありません。
Q5:寒い地域でも大丈夫?
北海道、青森や石川、長野など降雪地帯での施工実績があります。
通常の土間コンと同様に、凍結深度を守って施工すれば安心して使えます。
まとめ:ドットコンで見積もりを取ってください!
今回はドットコンの魅力や施工方法、費用感について紹介しました。
ドットコンは、従来の土間コンと同じ手順で施工でき、透水性があり補助金の対象にもなる画期的な商品です。
ご自宅のお庭や駐車場に合いそうと思った方は、ぜひ「ドットコンを使いたい」と指定して見積もりを取ってください。