ブロック塀は全部同じ…じゃない!
家を建ててみたら、意外と通行人の目線や話し声が気になって…。ブロック塀を作ろうかなと思っています。我が家にはどんなブロック塀が良いでしょうか? ブロック塀って結局、昔からよく見るグレーのコンクリートのアレ一択ですかね…?
目隠しや防犯、防音など、ブロック塀はさまざまなシーンで役立つものです。
面積が大きい分、外構の印象を大きく左右します。
だから場合によって、ブロック塀より他のエクステリアが向くケースもあるんです。
設置しちゃう前に、まずはブロック塀の種類を知ってからにしてください。
その上で、設置の目的に合うものを選ぶことが重要です!
この記事では、
- プロがよく提案するブロック塀の種類と価格
- ブロック塀を使った外構の施工事例
- 最安値でブロック塀を設置する方法
を紹介します。
エクステリア業界歴16年のプロ!ブロック塀もお任せ
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ブロック塀の種類は大きく4つ
ブロック塀には、材質や形状、デザインなどによって様々な種類があります。
ここでは、代表的な以下の4つのブロック塀の種類とその特徴を詳しく解説します!
- コンクリートブロック塀
- 化粧ブロック塀
- 現場打ちコンクリート塀
- その他のブロック塀の種類
コンクリートブロック塀:安くて強い
無地コンクリートブロックを積み上げて作る塀です。
皆さんもよく見かけるブロック塀だと思います。
メリット
コンクリートブロック塀の魅力は、とにかく安く設置できること。
円安の影響で昔の2~3倍の値段にはなっているのですが、それでもコンクリートブロックは1個180~300円ほど。
100個買っても3万円ぐらいで収まります。
なのでブロック塀にしたいときも、だいたいこれくらいの値段で設置可能です。
- 高さ100cm:1.7万円~2.6万円
- 高さ180cm:2.6万円~4.7万円
- 高さ220cm:2.9万円~5.7万円
※幅1mあたりの費用
値段は安いですが、めちゃくちゃ強度が高くて頑丈です!
素材がコンクリートで無機質の素材なので、なかなか劣化しないんですよね。
デザインも形もシンプルなので、施工も簡単。
余分な施工費用もかかりません。
デメリット
ただしシンプルであるがゆえに、安っぽく見えることもあります…。
コンクリートブロック塀は建売住宅でよく採用されている塀で、見る機会も多いので余計に安っぽく感じるかもしれません。
あと、丈夫ではあるのですが汚れは目立ちやすいですね。
掃除をすれば綺麗にはなるので、小まめにお手入れすれば綺麗に保てると思います。
化粧ブロック塀:そこそこ安くて強い
先ほどのコンクリートブロックの上位互換とも言えるのが、化粧ブロックです!
表面をおしゃれに化粧してあるのに、基本がコンクリートブロックなので安いです。
化粧ブロック塀を作ろうと思ったら、おおよそこれくらいの費用で済みますよ。
- 高さ100cm:2.4万円~6.6万円
- 高さ180cm:4.0万円~8.7万円
- 高さ220cm:4.5万円~9.7万円
※幅1mあたりの費用
メリット
デザインや色のバリエーションが豊富なのが、化粧ブロックの最大のメリットです!
一言で「化粧ブロック」と言っても、化粧の方法はものすごくたくさんあります。
ちょっと紹介するだけでも、
- 表面にタイルが貼られてるもの
- 「スリット」と呼ばれる筋をつけたもの
- 着色したもの
- レンガ調・木目調のもの
などなど、本当にたーーーくさんの種類があります。
私が以前、特におすすめ化粧ブロックを抜粋した記事があります。
たっぷり24商品を厳選しているので、ぜひチェックしてください。
≫おしゃれコンクリートブロック塀のベスト24選!相場価格まで徹底解説!
デメリット
種類がめちゃくちゃあるということは、逆に言えば「選べない」と感じる人もいます。
安いは安いのですが。コンクリートブロックに比べるとちょっと値段は上がりますね。
お家を建てるエリアによって選べるメーカーが決まってくる点も、地味に辛いところ…。
化粧ブロックはわりと割れやすいですし、重さもなかなかのもの。
運搬の負担や手間がかかるので、遠方には運びづらいんです。
だから各エリアに大手メーカーさんがいて、そのメーカーさんのブロックから選ぶことになります。
ざっくりですが、エリア別の大手メーカーを挙げるとこんな感じです。
もしエリア外から取り寄せようと思っても、たぶん…断られます。
「どうしてもこのメーカーのブロックが良い!」と思っても、残念ながら叶わないことがあると知っておいてください。
現場打ちコンクリート塀:強度は最強、でも高い
ずばり「強度、最強!」な塀です。
現場で作りたい形に合わせた型枠(フレーム)を作り、その中にコンクリートを流し込んで作ります。
「RC」とか「RC擁壁(ようへき)」とも呼ばれます。
メリット
決まった形がなく一体成型ができるのでデザインの自由度が高く、
- カーブした壁
- アーチ
- ブロックでは作れない大きな壁
などなどもお手の物!
おまけにコンクリートなので、強度も耐久性もばっちり。
デメリット
現場打ちコンクリート壁は、金額がめちゃくちゃ高いです…。
おおよその価格は、こちら。
- 高さ100cm:2.7万円~4.5万円
- 高さ180cm:4.9万円~8.1万円
- 高さ220cm:6.0万円~10.0万円
※幅1mあたりの費用
高さ100cm・幅1mあたりの費用をブロック塀と比較すると、
- ブロック塀:1.7万円~2.6万円
- 現場打ちコンクリート壁:2.7万円~4.5万円
と、一気に跳ね上がります。
施工の難易度も、ブロックを積み上げるだけで作れるブロック塀と比べるとかなりのもの。
職人さんの技術力が問われますし、コンクリートを準備するための作業スペースもたくさん必要です。
お家が崖や高地に建っていて、こういった「土留め(どどめ)」をするときとか、
どうしてもブロックでは対応できなさそうな場合に選ぶのが良いと思います。
塗り壁塀・吹付け塀・モルタル壁:なんでもできる
見た目は建物の外壁、中身はブロック塀!
それが、「塗り壁塀」や「吹付け塀」です。
最初に普通のコンクリートブロックで塀を作って、その上から塗料を塗りつけて作ります。
費用相場は、これぐらいですね。
- 高さ100cm:2.7万円~3.6万円
- 高さ180cm:4.8万円~6.5万円
- 高さ220cm:5.9万円~7.9万円
※幅1mあたりの費用
いわゆる「塗り仕上げ」なので、塗り方や塗る色によって印象がガラッと変わります。
たとえば、こちらを見てください。これ全部、塗り壁塀です。
また、「モルタル仕上げ」というものもできます。
こちらの写真の向かって左側の壁のように、なめらかな質感に仕上がるのが特徴です。
メリット
お安いコンクリートブロックで作れるのに、塗装だけでおしゃれな塀に仕上げられるところはポイント高い!
塗り方や色、模様のバリエーションも多いので、どんなお家にも合わせやすいです。
デメリット
ただ、仕上がりのイメージは事前に把握しづらいです。
色も、「思ってたのと違う…」という事態が起こりやすいですね。
業者さんに相談して、施工事例や塗りのサンプルなどを手に入れた上でやっていただくのがいいかなと思います。
天然石積み塀:低めの塀ならアリ
天然石で塀を作る方法もあります。
作り方としては、
- 天然石をそのまま積み上げる
- コンクリートブロックで作った塀の表面に天然石を貼る
のどちらかになります。
メリット
やはり、天然石ならではの圧倒的な風合いの良さ・高級感がありますね。
年数が経つほど劣化する…のではなく、味わいが増すのも魅力的です。
どんどん美しくつややかになっていくので、経年変化が楽しい塀ですよ。
デメリット
天然石をたっぷり使うので、どうしても金額は高くなりますね。
- 高さ100cm:5.7万円~8.6万円
- 高さ180cm:要相談
- 高さ220cm:要相談
※幅1mあたりの費用
天然石自体が高級品で、多少ばらつきはありますが普通のタイルの倍ぐらいの値段します。
塀に使ってはいけない石材なんかもありますし、高い塀も作れません。
重いし、水を含むとマズイものもあるし…で、屋外の壁にはあまり使わないですね。
1m以下にする、それ以上の高さにしたい場合は補強をするといった対策が必要です。
おまけに施工にも手間が掛かるので、総じて費用が高めになりますね。
けっこう…めんどくさい塀ですw
なので、「天然石っぽくしてほしい」という方には、「コンクリートブロック壁+天然石風タイル」を提案しています。
雰囲気も非常によく似ていますし、値段も下げられますからね。
レンガ積みの塀:圧倒的な質感が良い
天然石と同じように、レンガを積んで塀にすることもできます。
レンガの中でも、写真のように補強用の穴が空いているもので作ります。
穴がないと鉄筋補強ができないので、壁には使いません。
メリット
他のブロック塀に比べると、圧倒的に温かみのある質感になります。
特に洋風のお家とか、イングリッシュガーデンには非常にマッチします!
色やサイズのバリエーションも豊富なので、選び方次第で雰囲気を大きく変えられますよ。
こちらのお家はどれもレンガを使っていますが、かなりテイストが違って見えませんか?
耐久性・耐火性にも優れているので、バーベキューコンロの後ろ・横だけにレンガ積みの塀を作ることもありますね。
デメリット
ただ、レンガって高いんですよね…
この素材1個だけで、1個300円ぐらいします。
しかもブロックに比べると小さいので、数も多めに必要。
さらに施工の手間もかかるので、めっちゃお金がかかります。
あと天然石と同じく、高い塀を作るのには不向き。
いくら穴が開いてて補強ができたとしても、1mを超える高さだとちょっと難しくなります。
壁を作るとしたら、相場はだいたいこのくらいでしょうか。
- 高さ100cm:5.7万円~8.6万円
- 高さ180cm:要相談
- 高さ220cm:要相談
※幅1mあたりの費用
やはりコンクリートブロックで壁を作ってから、表面にレンガ調のタイルを貼ることが多いですね。
タイル貼り塀:きれい、汚れない、美しい
コンクリートブロックで塀を作った後にタイルを貼れば、美しい塀が完成します!
メリット
タイル自体が汚れに強いので、お手入れをしなくてもずっと綺麗な状態が続きます。
ほとんど割れないですし、もし割れた場合も割れたタイル1枚だけ部分修理ができます。
タイル表面の汚れや、雨だれだけは注意が必要です!
が、「笠木」を付けていただくことである程度は対策が可能です。
タイルの種類もとても多いので、さまざまな色柄を組み合わせてオリジナルの塀にすることもできますね。
モザイクタイルを使えば、こんな感じでアートな表情のある塀も作れます。
いくつか、私がおすすめしているタイルメーカーさんの商品があるんですよ。
こちらの記事で紹介しているので、良かったら読んでみてくださいね。
≫外構のタイルの費用を安くできる!タイルのメリット・デメリット、おしゃれに魅せる秘訣も紹介
デメリット
ただタイルもね、値段が高いんですよね…
相場価格は、こちら。
- 高さ100cm:3.5万円~5.6万円
- 高さ180cm:5.8万円~10.3万円
- 高さ220cm:6.9万円~13.6万円
※幅1mあたりの費用
選ぶタイル次第では、「こんなふうに貼りたい」という理想が叶いにくいかもしれません。
タイルって割付(配置)が超重要で、ちょっとミスするだけで塀が台無しになるリスクがあります。
最初にお見せしたこちらの写真のタイル、1枚が縦30cm×横60cmぐらいあります。
もしこれを縦30cm×横35cmにしようと思うと、タイルのカットが必要になってきます。
カット自体はできますが、断面が見えるとかっこ悪い…
ついでに、表札を付ける位置とか、塀のくぼみ・凹みの位置なんかも変わってきちゃいます。
ブロック塀のメリット・デメリット
ブロックの種類別のメリット・デメリットはおおよそ分かっていただけたでしょうか。
続いて、ブロック塀そのもののメリット・デメリットもご紹介します!
前提:ブロック塀は必須じゃない
もう少しだけブロック塀の基礎知識を解説させてください。
ブロック塀って、よっぽどの選ぶ理由がなければ設置しない方が良いです。
「見積もりに入ってたから、とりあえず」「置くものだと思ってた」とか、雰囲気で置いてしまうのは危険!
場合によっては、ブロック塀より他のエクステリアのほうが良いケースもありますよ。
ブロック塀の特性をきちんと把握して、自宅の外構に最適な塀を作ってくださいね。
ブロック塀のメリット
では本題です。
ブロック塀の良いところをざっと挙げるだけでも、こんなにあります。
- 高い強度と耐久性を持つ
- 雨水を止める、土の流出を止める
- 優れた防音性と遮音性がある
- プライバシーの保護に効果的
ブロック塀はコンクリートブロックを積み上げて作るので、非常に強度が高いです。
表面こそ風化しますが、正しく工事をすれば20~30年は使えます!
お隣さんの敷地と自宅の敷地とに高低差ある場合、ブロック塀を作っておけば雨水の流れ込みや土砂の流出も防げます。
特に皆さんの敷地のほうがお隣さんより高い位置にある場合は、土砂や雨水の流出を防ぐ義務があります。
流出防止に何が使えるかは、高低差がどれだけかによって変わってきます。
おおよその目安として、
- 高低差が20~30cm→普通のコンクリートブロック
- 高低差が30cm以上→コンクリート塀(RC・擁壁)、土留めブロック(型枠ブロック)
といった判断ができます。
高低差があると土砂の圧力もかなりのものになるので、丈夫な塀かブロックが必要なんです。
また、ブロック自体に隙間が少ないため、防音性と遮音性もかなり高め。
目隠し効果も、言わずもがなですね。
ブロック塀のデメリット
ブロック塀にはけっこう大きなデメリットも3つあります。
- デザイン性に乏しい、圧迫感のある外観になりがち
- 塀の高さが120cmを超える場合、控え壁を作る必要がある
- 経年劣化でひび割れや傾きが生じる
まず、見た目。
コンクリートブロック塀はシンプルですが、どうしてもデザイン性には欠けるんですよね…。
こちらのお家のように、タイル仕上げや天然石など、いろいろなものを組み合わせないとなおしゃれになりません。
ブロックは長方形・正方形のものばかりなので、レイアウトの自由度はあまり高くありませんね。
角張ったものがみっちり並ぶので、抜け感も出しづらいです。
また、いくらでも高く作れる訳でもないんですよね。
「ブロック塀の高さは最大2.2mまで」という基準があります。
120cm以上のブロック塀を作る場合、「控え壁」の設置も法律で義務づけられています。
3.4mごとに、40cmの出っ張りを作らなければいけないんです。
でもこれを置くと、当然ですがめっちゃ邪魔です…
控え壁の設置費用も、塀を作る費用とは別にかかってきますし。
さらにブロック塀の設置後は、年1回以上の点検も必須です。
もし地震があった場合は、そのたびに点検が必須です。
「安いけど、いろいろと配慮や対応が必要」…それがブロック塀の特徴だと言えます。
ここで紹介したブロック塀の基礎知識は、こちらの記事で詳しく解説していますよ!
≫ブロック塀10mあたりの価格や基礎知識を解説!オシャレに魅せるヒントも
こういう場合は、ブロック塀を選んではいけない
結論、最安値でブロック塀を設置するには、目的をはっきりさせて必要最小限の高さにすることが重要です。
目的別のブロック塀の選び方は、次の通りです!
- 目隠し目的→ブロック塀+アルミフェンス
- 防犯目的→ブロック塀+メッシュフェンス
- 風を防ぎたい→ブロック塀
- 防音目的→重さのあるブロック塀
- 土留めをしたい→型枠ブロック塀かコンクリート塀
- 安全のため→「手すり」を設置する
ここでは、それぞれについて簡単に解説します。
以下の記事をコンパクトにまとめた部分ですので、詳しく知りたい方はこちらへどうぞ!
≫外構に壁を作る7つの理由、これ以外の目的では作るな!最小コストの実現方法
目隠し目的なら「ブロック塀+アルミフェンス」
目隠し目的の場合、アルミフェンスを組み合わせるのが良いです。
高さ160cmぐらいまでなら、
- ブロック塀:2~3段
- アルミフェンス:100~120cm
ぐらいあれば十分、目隠しできると思います。
もっと高くしたい場合は、フェンスを高くしてくださいね。
ブロック塀の部分を増やすと、基礎の費用がかさんでコスト増につながります。
【補足】目隠しをする高さの決め方
目隠しはただ高さを出せばできる、というものでもないんですよ。
最適な高さを考えるときは、
- 目隠ししたい場所
- どこからの目線を遮りたいのか
をはっきりさせてください。
きちんと計測できていないと、フェンスを置いたのに目隠しできない…なんてことも。
超重要なフェンスの高さの決め方は、以下の記事で解説していますよ!
≫おすすめフェンス超まとめ!外構歴16年のプロが教える商品選び・設置・コストカットの秘訣
防犯が目的なら「ブロック塀+メッシュフェンス」
防犯には、メッシュフェンス一択です。
- ブロック:1~2段
- 安いメッシュフェンス:80cm~100cm
たったこれだけで、侵入対策もバッチリです。
より防犯性を高めるなら、先端が尖ったメッシュフェンスを使ってください。
庭ファンのイチ押しは、積水樹脂さんの「G10」です。
高さが全く要らないなら、ブロック1段+メッシュフェンス60cmが最安値です。
防風が目的なら「ブロック塀+目隠しフェンス」
「暴風が吹く」「お隣さんの室外機・排気口の風が気になる」という方は、ブロック塀+目隠しフェンスがおすすめ。
目隠しフェンスはこういった、目の詰まったタイプのフェンスです。
高さが出ると圧迫感も強くなるので、ギリギリ足りる高さで設置してください。
高さ160cmぐらいまでなら、
- ブロック塀:2~3段
- 目隠しフェンス:100~120cm
が最適解です。
もしそれ以上の高さにしたいなら、ブロック塀はなくして目隠しフェンスだけのほうが安上がりですよ。
防音が目的なら「重さのあるブロック塀」
コンクリートブロックで作った塀は、音もしっかりシャットアウトしてくれます。
それもそのはず、遮蔽するものの重さに比例して音は小さくなるからです。
特にコンクリートブロックは重量がありますし、安いし、耐久性も高いので最適解なんです。
「ブロック塀のデメリット」の章でもお伝えしたように、120cm(6段)以上は、控え壁が必須。
かつ、2m(11段)以上のブロック塀は作れません。
「防音フェンス」というのもありますが、値段がめっちゃ高いです。
そこまで防音が必要なら、お家の中で別の防音対策をしたほうが良いです。
内窓や二重窓は安く設置できますし、補助金が出るケースもありますよ!
土留め目的なら「型枠ブロック塀かコンクリート塀」
せき止めたい高さが40cm以下なら、普通のコンクリートブロックだけでOKです。
50cm以上だと土砂の圧力も高くなるので、土留用のブロック(型枠ブロック)を使ってください。
ただしその分、普通のコンクリートブロックより費用はアップします…。
最初に紹介したコンクリート塀(RC)を使う手もありますが、これは最終手段。
「高低差が2mを超える」など、型枠ブロックでも対応できないときにだけ使います。
安全が目的の人は「手すり」を設置する
転落防止など、安全対策として塀の設置を考えているなら、ちょっとストップ!
塀よりも、手すりを付けた方が良いです。
段差が60cm以下なら、フェンスでも大丈夫。
絶対必要ではないなら、ぶろっぐ塀よりフェンス、フェンスより手すりで対応するのが安上がりです。
おしゃれなデザインのブロック塀の種類と施工事例
ここからは、ブロック塀を使ったお家の施工事例をいくつか紹介します。
ブロック塀は見える面積が大きくて、外構のデザインにめちゃくちゃ影響します。
最近ではデザイン性の高いブロック塀も登場していて、おしゃれな外構づくりに活用されているんですよ。
「これ、本当にブロック?」っていうぐらい、きれいなものもありますしね。
シンプルモダンデザインのブロック塀・門柱
最近流行りのシンプルモダンなお家にも、ブロック塀が合いますよ。
こちらは、この記事で何度も登場した「ブロック塀+表面にタイル」の手法で作っています。
タイルのグレーと、ポストやインターホンの黒色がマッチしてますね。
足元に照明と植栽を入れて、無機質になりすぎないよう調整しているのも見どころです。
洋風デザインに合わせたキューブブロックと角柱
こちらは、茶色の化粧ブロックで作った塀に、枕木を組み合わせた例です。
洋風のお家に良く合う、スタイリッシュな塀に仕上がっていますよね。
枕木の部分に程よく隙間があるので、ブロック塀の圧迫感がだいぶ抑えられています。
枕木の足元には照明が仕込んであって、夜になるとライトアップされます。
和風デザイン風のブロック塀
栃木県で採集される「大谷石(おおやいし)」は、和風のブロック塀によく使われる材料でした。
ただ強度があまりないので、最近は外構に本物の大谷石を使わなくなったんです。
代わりに、「大谷石風」のタイルが登場しています。
写真の現場も、大谷石風のタイルを採用していますよ。
なので、見た目の良さと強度の両方を兼ね備えています。
ブロック塀の価格相場と費用を抑えるポイント
選ぶブロックの種類や施工方法によって、費用は大きく変動します。
そこでここからは、ブロック塀の施工費用の相場と費用を抑えるポイントを紹介します。
ブロック塀の施工費用の相場
ブロック塀の施工費用は、
- 塀の長さ
- 塀の高さ
- 使用するブロックの種類
- 現場の条件
- 施工する業者さん
などなど、いろいろな要素で決まります。
なので「何mでいくら!」とは言えないのですが、大まかな目安として次のような相場があると思ってください。
- コンクリートブロック塀:約1.7~2.6万円/m
- 化粧ブロック塀:約2.4~6.6万円/m
- 現場打ちコンクリート塀:2.7~4.5万円/m
ブロック塀の費用を最小限抑えるポイント
ブロック塀の費用を抑えるためには、次の4つのポイントを意識してください。
- シンプルなデザインのブロックを選ぶ
- 安価なコンクリートブロックを使う
- 塀の幅・高さを必要最小限にする
- 複数の業者から見積もりを取る
一番効果的なのは、3の「塀の幅・高さを必要最小限にする」こと。
必要以上に大きいと圧迫感が出ますし、強度面でも不利に。
何より費用も上がるので、ちょうどよい幅・高さで作るのが賢い選択です。
ただし、安くしたいからと言って品質や安全性を犠牲にしないでください!
ブロック塀は、20~30年ぐらいは使えるもの。
長期的な視点を持って、安く抑えるべきところと、費用をかけるところを判断すべきです。
また、複数の業者さんから見積もりを取ることも重要です。
「高い業者さん=腕が良い、安い業者さん=イマイチ」とも限りません。
「ブロック塀が大得意」という理由で、安くやってくれる場合もあるからです。
そのためにも、最低でも2~3社には見積もりを取りたいところです。
ブロック塀とフェンスでは、どっちのほうが安い?
ブロック塀とフェンスは、どちらも境界を区切るためのものです。
価格だけで見れば、フェンスの方が安い傾向があります。
とはいえ、「絶対にフェンス推し!」というわけでもありません。
ここでそれぞれの特徴を整理してみると、次の通りです。
<ブロック塀の特徴>
- 材質:コンクリートやブロック
- 視線の遮断:完全に遮断できる
- 強度と耐久性:非常に高い
- デザインの自由度:低い
- 設置コスト:フェンスより高い
<フェンスの特徴>
- 材質:アルミ・樹脂・スチール
- 視線の遮断:種類によって差がある
- 強度と耐久性:ブロックより低い
- デザインの自由度:かなり高い
- 設置コスト:安い
こうして見ると、防音対策がしたいのに「安いから」とフェンスを設置しても意味がないと分かっていただけると思います。
現場の状況や目的によっては、ブロック塀単体のほうが良いことも全然ありますからね。
でも、何だかんだブロック塀2~5段+フェンス60~120cmで解決するケースが一番多いです。
ブロック塀の施工手順、DIYはやめて
ちなみに「DIYすれば安くできるんじゃ?」と思う方がいるかもしれません。
が、コンクリート塀のDIYはおすすめしません。
高さや積み方などが、建築基準法で厳しく規制されているからです。
もしそれが守れたとしても、施工手順もめちゃくちゃ面倒。
素人は絶対にやめるべきです!
参考までに、ブロック塀の施工手順は以下のようになります。
- 必要な作業スペース、資材の置き場所の確保
- 基礎の掘削と型枠の設置
- 基礎コンクリート(捨てコン)の打設と養生
- 1段目のブロック据え付け
- 水糸を使ったブロックの積み上げ
- 目地モルタルの充填
- 必要に応じて、笠木とフェンス柱の設置
- 表面の仕上げと養生
どうでしょう、ぱっと見で「絶対めんどくさい」と思いませんか?
どの工程も、なかなか難しいですよ。
ブロック積みは水平・垂直を確認しながら積まなきゃいけないですし、目地の幅も均一に保つ必要があります。
積み上げ後は、十分な養生期間の確保も必須。
安全のために、建築基準法の規定通りの太さ・本数で鉄筋を入れなきゃいけません。
地区によっては条例で使えるブロックを定めていることもあります。
こうした手順と注意点を本当にしっかりと守らないと、危険なブロック塀が出来上がります。
DIYで作ったブロック塀が不完全で、倒れてしまったら…。
ご家族やお隣さん、通りすがりの人の命も脅かしてしまいかねません。
繰り返しになりますが、ブロック塀の施工は専門的な知識と技術を要するものです。
経験豊富な施工業者への依頼を強くおすすめします!
それでもまだ「ちょっとチャレンジしてみたいな、DIYできるかも?」と思う方へ。
ぜひ、こちらの記事も読んでください。
≫おしゃれコンクリートブロック塀のベスト24選!相場価格まで徹底解説!
まとめ:自分に最適なブロック塀を見つけよう
たくさんのブロック塀と、目的別に最安値でブロック塀&フェンスを設置する方法を紹介しました。
「これだ!」と思うものは見つかりましたか?
何度もお伝えしましたが、最も重視すべきはブロック塀が欲しいと思う理由や目的です。
ブロック塀単体よりも、フェンスと組み合わせた方が良いケースもあります。
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同じ現場を見ても、業者さんによって提案するプランが違います。
1社だけのプランで検討を詰めていくのは、実はリスクがあること。
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