- あのダサいコンクリートブロックで塀を作るのか…
- おしゃれなコンクリートブロック「化粧ブロック」とは
- デザイン性の高いブロックがそろう「ユニソン」
- 国内売り上げNo.1!老舗メーカー「エスビック」
- コスパ重視派も高級志向派も要チェック「東洋工業」
- アートな雰囲気が自慢「マチダコーポレーション」
- こだわり全開のおしゃれなブロック塀を作るコツ
- コンクリートブロック塀を安くする3つの方法
- 見た目のよいコンクリートブロック積みの段数は?
- コンクリートブロック積みの手順・DIYできない?
- 1. ブロック塀の基礎となる部分の土を掘る
- 2. 砕石を敷き詰める
- 3. フレームと、ブロックの骨組みとなる鉄筋を組む
- 4. 基礎用のコンクリートを流し込む
- 5. モルタルを練る
- 6. ブロックを積む
- 7.ブロック塀の表面を仕上げる
- 施工費用=作業費といっても間違いではない
- コンクリートブロック塀のDIYはダメ!花壇ぐらいならOK
- コンクリートブロック塀のDIYは超難しい!プロに任せよう
- コンクリートブロックで花壇ぐらいならセーフ
- 汚いコンクリートブロックを洗浄・化粧して使う方法も
- 高圧洗浄機でカンタンに綺麗にできる
- コンクリートブロックをおしゃれに化粧する商品がある
- コンクリートブロックを綺麗に塗装してもOK
- コンクリートブロックを綺麗に塗装する工程は?
- 1. 高圧洗浄機・ブラシなどで表面の汚れを洗浄・補修
- 2. 晴れの日に完全に乾燥させる
- 3. コンクリートブロック塀の下塗り
- 4.ブロックの仕上がりに影響します!上塗り
- コンクリートブロック塀の塗装費用相場は1平米3,000円~
- コンクリートブロック専用塗料「ヌルコン」がイイ!
- まとめ:ブロック塀は家の顔。プロへの依頼が安心!
- 本当に…良い外構を手に入れる方法
あのダサいコンクリートブロックで塀を作るのか…
境界にブロックを積まなきゃいけないんだけど、市販のコンクリートブロックってなんかダサくてイヤだな…。でも予算もそんなにないし、安さ重視で妥協するしかない?
境界を明示したり門柱を作ったりするために、ブロックを積む必要に迫られている方も多いはず。
どうせ作らなきゃいけないなら、思いっきりおしゃれにしませんか?
カギとなるのは、ズバリ「化粧ブロック」です。
デザイン性の高いコンクリートブロックで、簡単におしゃれなブロック塀ができます。
「予算があまり確保できない…」という方でもご安心ください!
ブロックの比率や設置方法を検討すれば、デザインにこだわりつつ、費用も抑えられるかもしれません。
今回は、ブロック塀におすすめの化粧ブロックを、メーカー別に24個紹介!
そのほか、建築用品としてのコンクリートブロックを使ってブロック塀を作るときの注意点なども解説します。
業界歴14年、コンクリートブロックならお任せ
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おしゃれなコンクリートブロック「化粧ブロック」とは
おしゃれなブロック塀にするためには、化粧ブロックが必須!
でも、「そもそも、化粧ブロックって何?」という方もいると思います。
まずは化粧ブロックがどんなものなのかを基本情報からご紹介します!
化粧ブロック=表面に模様入りのコンクリートブロック
化粧ブロックとは、表面にあらかじめ凹凸などの模様が入っているコンクリートブロックのことです。
化粧ブロックを使用することで、無地のブロックを積んでさらに上から塗装するよりも、ブロック積みを早く、安く済ませられます。
また、化粧ブロックはフェンスや塗り壁などと組み合わせて、オリジナルの塀も作れます。
うまく組み合わせると、こんな感じでデザイン感のある仕上げもできますよ。
コンクリートブロックの寸法・大きさには基準がある
外構に使うブロックには、日本のjis基準に準拠したブロックの寸法や重さについても規格があります。
一般的な大きさは、横幅39cm、高さ19cm。
厚さは、10cm・12cm・15cmのいずれかです。
ブロック塀を作るときは、厚さ12cm以上のブロックを使います。
今回、紹介するブロックはC種以上の重量ブロックで、フェンスの基礎にも使えるブロックです。
コンクリートブロック1個の重さは10~14kgが目安
ブロック1個あたりの重さの目安は、
- 10cmブロック:10kg
- 12cmブロック:12kg
- 15cmブロック:14kg
です。
厚さによって重さは変わりますが、12cmのブロックを30個使うだけでも、400kg近くになります。
一般的な乗用車では運びづらいですし、車内も汚れちゃうので、運搬はプロに任せたほうがよいです。
デザイン性の高いブロックがそろう「ユニソン」
では、おしゃれなコンクリートブロックを紹介していきます!
日本国内で、販売さているブロック網羅的に紹介します!
まずご紹介するのは、「ユニソン」さんのブロックです。
ブロックのほかにポストや門柱、照明も取り扱っている、総合エクステリアメーカーさん。
業界で知らない人はいない、超大手さんです!
1. 天然石のようなナチュラルな味わい「エリダ」
- メーカー名:ユニソン
- 商品名:エリダ
- 1平米あたり価格:8,660円
天然石を思わせる雰囲気は、植栽とも相性ばっちり!
お庭でガーデニングをしたい方にもおすすめです。
2. 布のような質感のブロック「シルマ」
- メーカー名:ユニソン
- 商品名:シルマ
- 1平米あたり価格:8,660円
織物のような、温かみのある質感が魅力的なブロックです。
シンプルなスクエア型なので、使うお家を選ばないのもポイント!
3. 実はコンテストの入賞常連商品「シャモティ」
- メーカー名:ユニソン
- 商品名:シャモティ
- 1平米あたり価格:7,340円
販売開始から30年以上も愛されている、おしゃれな化粧ブロックの定番!
さまざまなテイストに合わせやすいのが魅力的。
ユニソンさんが主催するコンテストでも、シャモティを使った施工例が多数入賞しています。
4. ひとつ上の高級感!「ゴードンウォール450」
- メーカー名:ユニソン
- 商品名:ゴードンウォール450
- 1平米あたり価格:40,120円
天然木そっくりの質感が特徴的な化粧ブロックです!
ナチュラル系のお家によく合います。
5. 日光の陰影が美しい「プレストンウォール450」
- メーカー名:ユニソン
- 商品名:プレストンウォール450
- 1平米あたり価格:40,120円
石材を重ねたような質感で、上品な印象の化粧ブロックです。
重厚感のある塀にしたい方に特におすすめです!
6. シンプルな長方形で色々遊べる「コトン」
- メーカー名:ユニソン
- 商品名:コトン
- 1平米あたり価格:16,160円
ブロックの左右で柄が違う、ユニークな商品です!
工夫次第でいろいろなパターンが作れるので、デザインを重視した塀を作りたい方にもおすすめです。
国内売り上げNo.1!老舗メーカー「エスビック」
続いて、創業約70年の老舗ブロックメーカー「エスビック」さんのおすすめ商品を紹介します。
高い技術力とデザイン力で、おしゃれな化粧ブロックを多数展開しています。
7. 荒々しい砂岩意匠が特長の「グラフ・ウォール」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:グラフ・ウォール
- 1平米あたり価格:51,870円
ゴツゴツとした、天然石の質感を表現した化粧ブロックです。
とくにシンプルモダンなお家や、ヴィンテージ調のお家によく合います。
8. 大理石調のデザインが美しい「ラピス・ウォール」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:ラピス・ウォール
- 1平米あたり価格:51,870円
大理石のような質感が、シンプルモダンなお家にマッチ。
また、岩石をたくさん使って作るお庭「ロックガーデン」とも合います!
≫おしゃれなロックガーデンの作り方全集!使うべき石材・植物・照明や仕上げのコツまで解説します
9. タイルの上質感で住まいに華を添える「ベネチア」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:ベネチア
- 1平米あたり価格:104,120円
高級感ある光沢が特徴的な、高級化粧ブロック。
単体で塀を作ってもカッコいいですし、こんな感じで枕木などと組み合わせてもステキです!
門柱に使う場合の費用などは、こちらの記事で紹介しています。
≫真似したい!おしゃれな【門柱デザイン集/14選】商品名のサイズと予算の解説付き!
10. ブロックと天然石を融合「コルジェボーダー」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:コルジェボーダー
- 1平米あたり価格:79,750円
コンクリートブロックに、天然石を張り付けています。
表面には吸水防止加工もしてあるので、雨に濡れても劣化しづらいです!
11. 天然石風の小端積みを再現「ボーダー450」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:ボーダー450
- 1平米あたり価格:57,720円
細長い石材を積み重ねたような作りが特徴です。
素朴な質感と、名前の通りボーダー柄のようなデザインがお庭のポイントになります!
12. いつまでも色あせない輝きと存在感「ブリエ」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:ブリエ
- 1平米あたり価格:35,112円
焼き物を思わせる柔らかな雰囲気や手作り感と、なめらかな質感を両立させた化粧ブロック!
汚れが付きづらいため、長期間美しさが楽しめます。
メンテナンスの手間もほとんどありません。
13. 青い空に映える白いキューブ型「そ・ら・ら」
- メーカー名:エスビック
- 商品名:そ・ら・ら
- 1平米あたり価格:35,409円
真っ白なカラーと、スクエア型が印象的。
ほかの化粧ブロックやエクステリア商品とも組み合わせやすいので、凝ったブロック塀を作りたい方にもぜひ検討していただきたいです!
コスパ重視派も高級志向派も要チェック「東洋工業」
続いて、「東洋工業」さんの化粧ブロックをご紹介します。
東洋工業さんの化粧ブロックは、お手ごろなものから高級なものまで、種類が豊富。
14. 可愛らしくて明るいブロック「トーヨーイース」
- メーカー名:東洋工業
- 商品名:トーヨーイース ワン/ベージュ
- 1平米あたり価格:9,750円
凹凸のラインで優しい雰囲気に仕上げた、スクエア型のブロックです!
内部の構造にも工夫が凝らされており、ブロック積みも短期間で完成できます。
15. 杉板型枠の浮造りを再現した「スギーウォール」
- メーカー名:東洋工業
- 商品名:スギーウォール800/フツウ
- 1平米あたり価格:45,752円
杉板の木目を転写した化粧ブロックです!
あえて色ムラやラフさを残しているのがおしゃれ。
一見シンプルなブロックですが、実物は重厚感があってステキです!
16. シンプルisベストなブロック「モデリート」
- メーカー名:東洋工業
- 商品名:モデリート
- 1平米あたり価格:14,375円
飾らない美しさが感じられる、シンプルな化粧ブロックです!
一般的な化粧ブロックに比べて、細長いデザインがインパクト大。
水平のラインを生かし、平屋のお家の塀にも使われています。
17.”透かす”柔らかさを演出「スルーブロック」
- メーカー名:東洋工業
- 商品名:スルーブロック/アイボリー
- 1個あたり価格:2,200円
中心部が空洞になっている化粧ブロック。
ブロック塀に抜け感を出したいときに、アクセントとして使えます!
アートな雰囲気が自慢「マチダコーポレーション」
どこか芸術的な雰囲気の化粧ブロックがそろう、「マチダコーポレーション」さんも要チェックです。
デザインだけではなく、質感・陰影にもこだわったブロックが多め。
18. 沖縄特有のブロックを再現「Hanaシステム」
- メーカー名:マチダコーポレーション
- 商品名:Hanaシステム
- 1平米あたり価格:97,020円
沖縄県特有の透かし花ブロックを再現しています。
強度と耐風性に優れ、自然災害の多い地域でも安心して使えます。
デザインもいくつか種類があるので、好みに合わせて選べます。
19.高級石材を平積みにしたブロック「ソルフィス」
- メーカー名:マチダコーポレーション
- 商品名:ソルフィス スマートタイプ
- 1平米あたり価格:104,500円
天然石を平積みして作った、高級化粧ブロック!
ラグジュアリーな雰囲気の塀を作りたい方におすすめです。
20.光で芸術的な陰影を描く「ルアートキューブ」
- メーカー名:マチダコーポレーション
- 商品名:ルアートキューブ
- 1平米あたり価格:21,250円
特に色合いにこだわって作られた化粧ブロック。
太陽光が当たると陰影が強調されて、ガラッと表情が変わります。
フラットに積むだけではなく、凹凸にも積めるのも魅力的!
21.通風性も◎!石垣システム「シーラウォール」
- メーカー名:マチダコーポレーション
- 商品名:シーラウォール
- 1平米あたり価格:72,917円
石や植栽を入れられる、スチール製のフレームです。
外構の彩りとしても活躍すること必須。
中に入れる石も、マチダコーポレーションさんで一緒に販売しています。
22. 糸が織り出すような美しさのブロック「リゲル」
- メーカー名:マチダコーポレーション
- 商品名:リゲル
- 1平米あたり価格:16,625円
縦のラインにより、布のような質感があります。
ブロックでありながら、温かみと柔らかさを感じられるのがおしゃれ!
23. 天然石をイメージさせる割肌「ルアートエッジ」
- メーカー名:マチダコーポレーション
- 商品名:ルアートエッジ
- 1平米あたり価格:22,695円
本物の石のような、自然な風合いが特徴。
ブロックのエッジ部分も陰影が付いていて、リアリティ満点!
ただのコンクリートブロックも十分使える!
最後は、いわゆる「普通」のコンクリートブロックです。
これまでおしゃれな化粧ブロックを紹介しましたが、一般的なコンクリートブロックも組み合わせ次第でおしゃれに魅せられます。
24. ホームセンターで買えるコンクリートブロック
- メーカー名:メーカーなし
- 商品名:CBブロック、普通コンクリートブロックなど
- 1平米あたり価格:3,750円
とにかく、価格が安い!
シンプルな作りなので、他のブロックと組み合わせたり、塗装したりとさまざまな使い方ができます。
こだわり全開のおしゃれなブロック塀を作るコツ
好みの化粧ブロックは見つかりましたか?
今回ご紹介した以外の化粧ブロックも、まだまだたくさんあります!
ブロックメーカーのカタログを確認する
「化粧ブロックのこと、もっと知りたい!」と思ったら、ぜひブロックメーカーさんのカタログを見てみてください。
特に有名なブロックメーカーさんのカタログ一覧はこちらです。
ぜひいろいろ見比べて、お気に入りのものを見つけてくださいね!
そして、実際にブロックを積むときに「笠木(かさぎ)」も付けることで、ブロック塀をより長持ちさせられるんです。
化粧ブロックに笠木を付けておしゃれさアップ
ブロック塀をよりおしゃれにしたいなら、ブロックの上に「笠木(かさぎ)」を付けてみてください。
こちらは、塗り壁に木目調の笠木を取りつけた事例です。
笠木があると、ブロック塀のフレームがしっかりして、引き締まった印象になります。
また、こういう「雨垂れ」による汚れを防止できる機能も。
地域によっては希望のブロックが入手できない場合も
え?!
と、思ったアナタ。
実は、そうなんです。
住んでいるエリアによっては希望する化粧ブロックが手に入らない可能性もあります。
理由は、ブロックは、「梱包できない」「重量物」「割れ物」という性質があります。
そのため、欲しいと思っても、運送ができず入手できない。もしくは恐ろしく高い送料が発生することもあるんです。
もし欲しい化粧ブロックがあったのに、皆さんのお家を建てるエリアでは対応できないと言われたら、地元のプロに相談してみてください。
地元のブロックメーカーさんで、似たデザインのものがあることも多いです。
コンクリートブロック塀を安くする3つの方法
ブロック塀を作るのは一見簡単そうに見えるかもしれませんが、積むときはどうしてもある程度の費用がかかるものです。
ブロック積みを安く済ませるコツは、この3つ!
- ホームセンターの安い化粧ブロックを使う
- ブロック塀の高さを1m以内にする
- 外構フェンスの使用も検討してみる
皆さんのお家にも使える方法がないか、読みながら考えてみてくださいね。
ホームセンターの安い化粧ブロックを使う
まず、ホームセンターで売っている安い化粧ブロックを使う方法があります。
- ブロックそのものの値段が安い
- 自分で買いに行けるので、送料がかからない
- 全国のどこでも手に入る
といったメリットがあります。
ブロック塀の費用を安く済ませたいなら、ホームセンターの化粧ブロック一択です。
ただ、選択肢は少なく、どこにでもあるようなブロックになっちゃいます。
また、塀に使える厚さ12cmのものを探して買わなくてはなりません。
コンクリートブロック塀の高さを1m以内にする
ブロック塀の費用を安くする方法として、作るブロック塀の高さを1m以内にする方法もあります。
ブロックを6段(120cm)以上積むと、「控え壁」と呼ばれる支えが必要になります。
当然ですが、その分コストもアップ。
また、高さが出ると、その分基礎も大きくする必要があり、さらにコストアップします。
外構フェンスの使用も検討してみる
目隠しやお隣との境界を明示したいなどで、コンクリートブロックを使うかフェンスを使うか迷っている方も多いと思います。
たとえばこういったメッシュフェンスなどを使う場合は、コンクリートブロックのみよりも、ブロック1段~2段+フェンスのほうが安くなることがあります。
また、よりしっかりと目隠しをしたくてブロック塀を検討しているなら、目隠し効果の高いフェンスを選ぶ方法もあります。
最終的な費用は、担当の外構業者さんがフェンスが得意なのか、ブロックが得意なのかによっても変わってきます。
迷ったら外構業者さんに、直接現地を見てもらって聞いてみてください。
安くておしゃれなフェンスについては、このあたりの記事でも紹介しています!
≫2022年保存版:最適なフェンスの選び方×設置方法、この9商品以外選ぶの禁止
コンクリートブロック塀の施工費用はどう計算する?
ブロック塀の費用は、
- 材料費
- 施工費
- 諸経費
の3つを合算して算出します。
詳しい内訳はこんな感じです。
- 材料費→ブロックそのものの購入費用
- 施工費→基礎の費用+ブロック積みの費用
- 諸経費→残土の処分費+現場の測量費+養生費用+車両費など
残土の処分費などは、どのブロックを使ってもほとんど変わりません。
見た目のよいコンクリートブロック積みの段数は?
「コンクリートブロックは、何段積めばいいですか?」という質問がよく寄せられます。
これについては、明確に決まりはありません。
ただ、外構業界でメジャーな高さはあります。
一般的なのはブロック3段+高さ80cmのフェンス
コンクリートブロックを設置するとき、一般的には、「ブロック3段+フェンス80cm」で、120cm程度の高さが出せると良いとされています。
建築基準法で、「バルコニーの手すりなどは、転落防止のために高さは110cm以上に」と定められています。
ブロック塀も、安全のために同程度の高さを確保したいものです。
そのため、ブロック3段にフェンスを設置し、トータル高さ120cmほど確保するのがおすすめです。
ちなみにブロックを3段積んでも、1段目は基礎になるので、半分程度地面に埋まります。
なので、3段積みの高さは、実際には40cm~50cmになるんです。
バルコニーの手すりがある方は実際に見ていただくと分かると思いますが、120cmぐらいあれば、転落の危険は少なそうですよね。
高さ120cm程度であれば、作ったときの閉塞感も少なめ。
お客さんから指定がなければ、高さ120cmになるよう見積もりを作る業者さんが大半です。
コンクリートブロック単体なら2段・4段がメジャー
境界線にコンクリートブロックのみを積む場合は、目的に合わせて2段・4段のいずれかを選ぶ方が多いです。
- お隣との境界が分かればよい→2段でOK
- 簡単には乗り越えられない程度の高さを出したい→4段が多い
また、境界に使うのは必ずしもコンクリートブロックでなくても大丈夫です。
もし予算を抑えたい場合は、こういう「民地石(みんちいし)」で対応もできますよ。
味気ないですが、コスパは最強です!
コンクリートブロック1段積みってアリ?
1段でも全く問題ありません!
ただし1段積みだと、高さは地面とほぼ変わらず、ブロックが地上にほとんど出ない点に注意してください。
敷地って、道路より奥に行くほど高くなっていることが多いんです。
敷地に8~10mの奥行きがあると、手前と奥で10~20cmほど高さが違うことも珍しくないです。
なので、1段目は基礎としてほとんど地面に埋まってしまうんですね。
ちなみに、1段積みはフェンス基礎や土留としては非常に有効です。
コンクリートブロック積みの手順・DIYできない?
「ブロック塀の見積もりを取ったけど、施工費用が高い…!DIYしようかな?」と思う方もいるかもしれません。
でも、施工費用が高めになるのには、理由があります。
普段は意識することのない、見えない部分なのですが、ブロック塀を作るまでには大きく分けて7つの工程あります。
- 基礎の土を掘る
- 砕石を敷き詰める
- フレームを作り、ブロックの骨組みとなる鉄筋を組む
- 基礎用のコンクリートを流し込む
- モルタルを練る
- ブロックを積む
- 表面を仕上げる
ブロック塀は機械化が難しく、まっすぐブロックを積み上げるのはまさに職人ワザ。
プロが現場で手作業行うためブロック塀の費用の内訳は作業費がほとんどを占めます。
安全に、確実な施工をするための技術が詰まっています。
実際に現場ではどんな作業をしているのか?を、ここから解説しますね。
1. ブロック塀の基礎となる部分の土を掘る
まずはブロック塀の基礎を設置するため、土を掘ります。
めっちゃ掘ります。
このときに大量の残土が出るんですが、この処分費用が意外と高くつくんです。
2. 砕石を敷き詰める
土を掘り終わったら、砕石を敷き詰めていきます。
この後、地盤となるコンクリート基礎を作るんですが、コンクリートは重いので、そのままだと沈下してしまうんです。
そうならないように、砕石を均一に敷き詰めていきます。
3. フレームと、ブロックの骨組みとなる鉄筋を組む
続いてフレームを作り、ブロックの骨組みになる鉄筋を組んでいきます。
この鉄筋がないと、地震でブロックが倒れてしまいます。
コンクリートブロックの隙間は、モルタルで埋めはするんですが…
隙間を埋めてもブロック同士は独立したままなので、鉄筋がないと塀がバラバラになってしまうんですね。
そして鉄筋を入れる場所や鉄筋の太さは、建築基準法で細かく指定されています。
指定された内容に合わせて、確実に入れていく必要があります。
4. 基礎用のコンクリートを流し込む
鉄筋ができたら、基礎用のコンクリート(捨てコン)を流し込んで、基礎をしっかりと固めていきます。
地面からは見えないので、この工程があること自体知らない方も多いです。
5. モルタルを練る
ようやくブロックを積むための準備が始まります!
水とセメントと砂を練り混ぜて、モルタルを作ります。
6. ブロックを積む
いよいよ、ブロック積みがスタート!
鉄筋を中に入れながら、ブロックを積んで行きます。
このとき、縦横の鉄筋がちゃんと配置されているか確認しながら行います。
7.ブロック塀の表面を仕上げる
ブロックを積み終わったら、表面の仕上げです!
目地を埋めたり、天辺にモルタルを入れて仕上げます。
コンクリートブロックの上にフェンスを設置する場合は、このときに設置します。
施工費用=作業費といっても間違いではない
以上の7つの工程が、ブロックの施工費用の中に含まれています。
どうですか?
めちゃくちゃ大変なの、分かっていただけたかと思います。
しかもブロック積みについては、建築基準法で厳しく規制がされているんです。
ブロック詰み費用のうち、6~8割ほどが外構業者さんの作業費用。
ブロック費用は、残りの2~4割程度です。
逆に、これだけの工程をプロがしっかりやってくれると思えば、施工費用は高いものではないんですよ。
ブロック塀の工事に掛かる費用の内訳は、以下の記事で詳しく紹介しています!
≫ブロック塀の費用・価格はいくら?安くするコツや相場がわかるシミュレーターも紹介!
コンクリートブロック塀のDIYはダメ!花壇ぐらいならOK
繰り返しになりますが、ブロック塀をDIYするのは絶対おすすめしません!
素人がやるには難しい工程が多すぎます。
ただ、花壇ぐらいであればDIYで作っても大丈夫です。
コンクリートブロック塀のDIYは超難しい!プロに任せよう
コンクリートブロックの積み工程でお伝えしたとおり、ブロック塀のDIYはおすすめしません。
まず、積む工程そのものが超難しいです。
おしゃれな塀にしようと思うと、積む作業をしながらデザインを考える必要があります。
鉄筋などの入れ込みは作業レベルがかなり高いですし、工事用の器具も必要。
さらに、ブロックを含めたコンクリートは、一般的な乗用車では運びづらいものです。
そして、境界フェンスはお隣さんへはみ出して迷惑をかけてはいけませんので、そのあたりも慎重に進めなければいけません。
正直、これだけのことを素人がやるのはハードルが高すぎます。
過去にDIYしようと思っていたお客様もいましたが、この点をお話しすると「やっぱりプロに任せます」と方向転換した方ばかりでした。
コンクリートブロックで花壇ぐらいならセーフ
ただ、腰から下ぐらいまでの高さの、花壇ぐらいの小さいものであれば、DIYしていただいて大丈夫です。
花壇であれば、高さもそこまで高くなく、危険も少なめ。
面積も少ない事が多いので、DIY向きな作業だと言えます。
ただ、サイズが小さくても、工程はめちゃくちゃ大変なので推奨はしません。
デザインは、Instagramや施工例写真が参考になります。
汚いコンクリートブロックを洗浄・化粧して使う方法も
もしすでにお家にブロック塀がある場合、そのブロックを再利用する方法もあります!
汚れを洗い落としたり、上から塗料で化粧してしまうんです。
コンクリートブロックを撤去すると、処分代などでお金がかかります。
高圧洗浄機でカンタンに綺麗にできる
コンクリートは経年で汚れたり、苔が生えたりするものです。
でもコンクリートブロックの汚れや苔は、高圧洗浄機で洗うと簡単に取れるんです。
手に当てても痛くないぐらいの水の強さで、50cmぐらい離れたところから洗ってください。
水が強すぎると、ブロックの表面が削れて逆に汚れやすくなってしまいます!
コンクリートブロックをおしゃれに化粧する商品がある
費用を抑えておしゃれにしたいなら、コンクリートブロックのリメイクが良いです!
コンクリートブロックの化粧パネルとして有名な商品は、タカショーさんの「エバーアートボード」。
表面に木目やタイルなどのデザインがプリントされたもので、そのパターンはなんと80種類以上!
和風のお家には、グローベンさんの「リアルフィット」もおすすめ。
コンクリートブロックを綺麗に塗装してもOK
今あるコンクリートブロックの表面を塗装することもできます。
自分で塗料や道具を買ってきて塗るだけなので、他の方法に比べるとコスパがいいです。
コツは塗料選び!水性&ブロック対応のものを探そう
まず、塗料は油性ではなく水性を選ぶのが重要です。
油性だと中の水が抜けず、塗料が膨張して破裂するかもしれません!
塗料が水性・油性のどちらなのかは、ラベルの後ろに記載されています。
ブロック・コンクリート対応かどうかも書いてあるので、確認してみてください!
おしゃれな塀に仕上げるならジョリパットも要チェック
ブロック塀の表面を塗装して、塗り壁に仕上げる事もできます。
おしゃれで温かみのある仕上げにするなら、有名な「ジョリパット」という塗料を使うのもおすすめ。
ジョリパットの特徴やデメリットなどは、こちらで詳しく紹介しています。
コンクリートブロックを綺麗に塗装する工程は?
古いコンクリートブロックを塗装する方法をご紹介します。
取り壊すよりも、圧倒的に費用が少なくて済みます!
何よりブロック塀がきれいで明るくなるので、お家の雰囲気も明るくなるはず。
なおコンクリートブロックを塗装する場合、最短でも1~2日、長いと1週間ほど必要になるので、日数はある程度確保していてくださいね。
1. 高圧洗浄機・ブラシなどで表面の汚れを洗浄・補修
まずは、コンクリートブロックの表面を洗っていきます。
高圧洗浄機や、必要に応じてブラシなども使って、汚れをこすり落としてください。
表面にゴミがあると、塗料の乗りが悪くなるためです。
もしコンクリートブロックにヒビ・割れなどがある場合は、専用の接着剤などで埋めておきます。
要注意!こんなときは作業をストップして
ただし、コンクリートブロックが大きく割れていたり、傾いていたりするなら作業ストップ!
倒壊の危険があるので、塗装しないでください。
目安としては2mm以上、つまようじが入るぐらいの割れがあったらNGです。
2. 晴れの日に完全に乾燥させる
コンクリートブロックの表面を洗い終わったら、今度はしっかり乾燥させます。
少なくとも24時間以上は置いておきます。
もし雨が降ったら、その日から24時間以上置いてくださいね。
ブロックが濡れた状態で塗料を塗ってしまうと、ブロック内部に浸透した水分が出てきてしまいます。
塗料がブロックに密着せず、色ムラの原因になるんです。
乾燥させている間に養生(ようじょう)をして、さらに清掃などももう1回行います。
3. コンクリートブロック塀の下塗り
しっかり乾燥させられたら、いよいよ塗装に入ります!
必要に応じて、プライマーという下塗り用の塗料を使います。
ただ、使う塗料によっては不要なケースもあります。
下塗りがいるかどうかは塗料の容器の裏に書いてあります。
必ず確認して、絶対に塗料メーカーさんの指定通りにしてください。
指定に従わずに勝手に進めてしまうと、色ムラができたり塗料が上手く乗らなかったりと、仕上がりに大きく影響します。
4.ブロックの仕上がりに影響します!上塗り
下塗りが終わったら、今度は上塗りです。
うまく塗るコツは、塗料をケチらないこと。
最低限の量だけ使うより、贅沢に使った方がきれいに仕上がります。
塗料はちょっと多めに買っておいてください!
そして、塗料によっては一度だけ塗るものもあります。
これも必ず容器の裏面を確認して、指定通りに進めてくださいね。
あとは、塗料を塗ってから置いておく時間なども絶対に守ってください!
上塗りが終われば、完全に塗料が乾かないうちに養生シートなどを外しておきます。
コンクリートブロック塀の塗装費用相場は1平米3,000円~
DIYに自信がなければ、コンクリートブロックの塗装もプロに依頼できます。
その場合の費用相場は、3,000~4,700円/1平米です。
ただし、塗装だけではなくヒビ割れ補修等も必要な場合は、さらに費用が加算されます。
また、塗装はコンクリートブロックの両面・天辺も必要です。
その分の費用もかかってくるので、お忘れなく!
コンクリートブロック専用塗料「ヌルコン」がイイ!
「DIYは苦手だけど、プロに頼む余裕はない…」
そんな方に私からおすすめしたいのが、コンクリート専用塗料「ヌルコン」!
生コンクリート工場が開発しているコンクリート専用の塗料で、ブロックなどをコンクリート色に塗装できます。
通常の塗料と違ってブロックにしっかり染み込むので、色落ちしません。
また、ムラになりにくいので、DIY初心者さんでも失敗しにくいですよ。
私も以前、実際に「ヌルコン」でコンクリートを塗装しました!
その様子はこちらの記事でレポートしています。
≫全員避けるの不可能!土間コンの「色ムラリスク」を解決する革命がはじまります。【ヌルコン革命】
まとめ:ブロック塀は家の顔。プロへの依頼が安心!
おしゃれな化粧ブロックと、コンクリートブロックの塗装の方法などを紹介しました。
ブロック塀は、お家に来た人が最初に目にするものの1つ。
デザインのよいコンクリートブロックを使って、おしゃれに仕上げたいものです。
予算があまり取れなくても、ブロックの比率や使うブロックを工夫すれば大丈夫です。
そして、「ブロック塀が得意なプロに依頼すること」も重要。
ブロック塀はDIYが難しい商品なので、プロにお任せいただくことを強くおすすめします。
ブロック塀を作るなら、まずは業者さんに見積もりを取るところから!
好きな化粧ブロックやメーカーさんが見つかっていたら、あわせて伝えるとスムーズです。
また、ブロック塀についてわからないことがあれば、庭ファンまでお問い合わせください!
皆さんのお悩みに、無料でお答えします!
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※見積は何度でも無料です。
本当に…良い外構を手に入れる方法
外構工事は、人生でも非常に大きなお買い物です。
だからこそ、安心して外構工事をご依頼いただいてもらえるように庭ファンでは、信頼できる業者のみを厳選してご紹介するようにしました。
審査は、庭ファンがすべて自分で行い合格した優良業者とのみ提携しています。
人気の外構業者さんは、見積もり前の打ち合わせですら数ヶ月先まで埋まっていることもよくあります。
引渡日が決まっている方は、»お早めにフォームよりご依頼ください。
一生のうちに外構やエクステリアを購入することは2回・3回と経験するもではないですよね。
だからこそ、後悔してしまわないように、価格を安くするだけではなく、失敗しない外構にするためにも、依頼する会社選びは慎重になりつつ、1社ではなく複数業者に依頼を私は強くオススメしています。
入力は必要最小限の項目だけでたった1分で終わります。
エンジンをかけて、車に乗って、外構業者さんの店舗に出かける必要もありません。
業者さん探しの手間が省けます!
それに、本来一番重要である商品の検討&プランの検討に時間を使えるようになるので、本質的に、正しく検討ができるようになりますよ。
そうすることで成功に近づき、外構で失敗する可能性が低くなります。
よく聞く話ですが、業者さん探しに億劫になってしまって、商品選びに疲れてしまって・・・結局、何をしたかったか見失ったりしませんか?
検討タイミングでも問題ありません。
「注文できるかどうか、まだわからなくて…」と言ってもらえれば大丈夫です。
懇切丁寧に相談に乗ってもらえます。
そして、何と言っても見積もりを取ることの最大のメリットは「プランの精度が高くなる」「適正価格が見つかる」ことです。
業者さんによって、エクステリア商品・工事費用に大きな差があります。
実際の訪問までの見積もりは2社ほどでも問題ないのですが、スケジュールや担当者との相性があるので、まずは相談してみるのをお勧めします。
特にカーポートやフェンスなどは価格が大きくなることが多く、5%の差でも金額にすると2万円~3万円変わってきます。
1時間~2時間の打ち合わせで、この先10年~20年使うお庭が変わるので、ここを手を抜いてしまうともったいない!
もちろん、新築の外構もバッチリ対応しているので、新築外構の方も気軽に申し込んで下さいね。
ささっと、今、外構についての要望が頭に残っているうちに、一緒にやっておくと楽に終わります!
追伸です。
庭ファンが業者さんを紹介するのページの最後に、お得なフォローアップキャンペーンについて紹介しています。
カンタンな条件を満たしていただければ、私が、「価格のチェック」&「プランの精査」をいたします。
外構を適正価格にする自信はありますし、値段を下げなかったケースはほとんどありません。
本来は5万円で提供している有料サービスですが、ご利用いただいた方に無料でご提供しています。
最後までご覧いただいた、あなたへお礼のプレゼントです。
詳細は、コチラの庭ファンの優良業者さん紹介サービスの下部を参照してみてください。
最後までご覧いただきまして有難うございました!
「この記事に出会えてよかった、価格交渉ができました」「注文する前に確認すべきポイントがわかって助かった」という声を頂いています。事前に知識を仕入れておくとコスト削減にもつながり失敗も少なくなりますよ!