ズバリ、ブロック塀とフェンスはどちらが安い?
隣家との境界に目隠しが欲しいです。ブロック塀とフェンスはどちらが安いでしょうか?それぞれのメリット・デメリットも教えてください。なるべく早く設置できて、長持ちすると嬉しいです…!
防犯やプライバシー保護の観点から、隣家との境界には塀を設置するのが一般的です。
目隠しが欲しい場合、「ブロック塀」と「フェンス」どちらを選ぶか迷いますよね。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、ご自身の目的に合わせて選ぶのがベストです!
とはいえ、「とにかく価格重視!安く設置できるほうを選びたい!」という方もいるはず。
どちらが安いかは、目的や現場状況によって変わります。
- 現状、ブロックが設置されていない
- 目隠しの高さは1m未満で良い
- 隣の家との境界線を明示できればOK
といった条件ごとに、ブロック塀とフェンスのどちらが安いか解説します。
外構のプロが教える!ブロック塀とフェンスで安いのは?
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ブロック塀とフェンスどちらが安い?見積書で比較
ブロック塀とフェンス、それぞれの見積書を作成してみました。
同じ幅・高さで試算した結果は以下の通りです。
【目隠しフェンス】
横幅10m×高さ約1.6m=308,700円(税込)
【ブロック塀】
横幅10m×高さ1.6m(8段)=264,000円(税込)
※なお、ブロック塀シミュレーターの価格は税別です。
目隠し目的で選ぶなら、どちらの価格もほとんど変わりません。
ただし、フェンスは商品のタイプによって値段が大きく変動します。
たとえば「メッシュフェンス」と「木目調フェンス」では、2倍以上の価格差があります。
メッシュフェンスはブロック塀より安価で設置できますが、目隠しにはなりません。
目隠し効果のあるフェンスのなかでも、木目調などの高級フェンスを選んだ場合は、ブロック塀よりコストが上がる可能性があります。
ブロック塀とフェンスの維持費はどちらもゼロ?
ブロック塀とフェンスは、基本的にどちらもメンテナンス不要です。
そのため、一度設置してしまえば維持費用はかかりません。
耐用年数も長いので、特別なことがない限り数十年使えると思ってOKです!
耐久性に優れているブロック塀のほうが、台風の被害を受けても長持ちする可能性が高いです。
フェンスは、風通しの良いタイプを選ぶと風の影響を受けにくくなりますよ。
フェンスを設置するメリットは?
フェンスのメリットは、性能に優れていることです。
- 目隠し
- 通風
- 採光性
- デザイン性
工事期間が短いのも特徴で、フェンスの工事だけなら1日で終わることも多いです。
さらにブロック塀のような高さ制限がないので、背の高い目隠しもつくれちゃいます。
フェンスのデメリットはあるの?
工事費用は比較的安いですが、フェンスそのものの代金が高いのがデメリット。
耐久性もブロック塀と比較すると、ブロックのほうが強いです。
台風に耐えられる強度はありますが、絶対に壊れないという保証はありません。
こちらの記事では、フェンスの基礎知識やおすすめ商品を紹介しています。
≫おすすめフェンス超まとめ!外構歴15年のプロが教える商品選び・設置・コストカットの秘訣
ブロック塀の意外なメリット
ブロック塀のメリットは、なんといっても耐久性が高いことです。
ほとんど壊れることがないので、一生使えると言っても過言ではありません。
- 耐火性
- 止水性
に優れているため、災害を未然に防ぎ、万が一の場合も被害を最小限に抑えられます。
また、一般的なコンクリートブロックの価格は1個200~300円程度と安価です。
ブロック塀にはデメリットも…
デメリットは、建築基準法で細かい規制が設けられていることです。とくにブロック塀の高さは「2.2m以下」と定められています。
また、1.2mを超える場合には「控え壁」を取り付けなければなりません。
控え壁の取り付けには別途費用がかかります。
そのため、高さ1.2mを超えると工事費用が高くなる傾向にあります。
ブロック塀の価格については、こちらの記事で詳しく解説しています。
≫ブロック塀の価格・費用はどれぐらい?【相場がわかるシミュレーター付き】
そう、やはり「見た目が…イマイチ」という感想もありますよね。
おしゃれなブロックを選びたい方は、「化粧ブロック」を検討してみてください。
≫2023年おしゃれ化粧ブロックのベスト24!相場価格や種類を徹底解説!
ブロック塀無しで「独立基礎にフェンス」で設置すれば安い
フェンスを設置するときは、必ず基礎ブロックが必要だと思われがちです。
しかし、ブロックを使用せずに「独立基礎」の上にフェンスの柱を取り付ける方法があるんです。
独立基礎とは、柱の下にだけ独立して設ける基礎を指します。
地面の中にコンクリートの基礎を埋め込み、そこにフェンスを差し込むだけで簡単に設置できますよ。
フェンスを設置したい場所にブロックが設置されていないなら、独立基礎にしたほうが費用を抑えられます。
ブロックを置くとなると、フェンスを設置する距離の分、すべて基礎をつくらなければなりません。
当然ですが、それだけ工事にかかる時間や費用が高くなります。
独立基礎なら、フェンス柱を取り付ける数ヶ所だけ工事すれば済むのでコスパが良い!
独立基礎ついて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
≫フェンスの”独立基礎石”ってどれくらいの大きさが必要?高さや価格も合わせて解説!
高さ1m未満で良いならブロック塀が安い
塀の高さを1m未満にするなら、ブロック塀をおすすめします。
以下の理由から工事のコストを抑えられるためです。
- 控え壁を設置する必要がない
- 基礎を小さくできる
ブロック自体の価格は安いので、工事費用を抑えれば、フェンスより安く設置できますよ。
将来フェンスを取り付ける予定があるなら、フェンス柱を設置する穴を空けて置くと便利です。
これを「コア抜き工事」と呼びます。詳細はこちらの記事をご覧ください。
≫コア抜き工事ってなんだ?しかも、なんでこんなに費用が高いんだ?
隣地との境界ラインをつくるだけなら
隣地との境界ラインをつくることが目的なら、ブロック塀やフェンスを設置する必要はありません。
写真のような「民地石」という縁石を置くだけでも、十分に境界線を明示できます。
ただし、隣家との敷地に高低差がある場合は要注意!
低い敷地に水や土砂が流れ込まないよう、土砂崩れを防ぐために「土留・雨水留め」をする必要があります。
高低差が30cmぐらいまでなら、一般的なコンクリートブロックでも対応可能です。
高低差が大きい場合には、土留専用の壁を設置することをおすすめします。
ブロック塀とフェンス、設置する際の注意点
ブロック塀とフェンスを設置する際に、注意すべきポイントを解説します。
ブロック塀だけで高さ1.2m以上にするのはやめておく
ブロックは重量があるため、高く積むと地震などによる倒壊リスクが高まって危険です。
たとえば、厚さ12cmのコンクリートブロック1個の重さは「約12kg」です。
12cmブロックを10個使うだけでも、120kg近くなります。
ブロックが1.2mを超える場合は「控え壁」の設置が義務付けられています。
控え壁を付けたとしても倒壊リスクはありますし、工事費用もかさみます。
以上の理由から、ブロック単体で高さ1.2m以上にするのはおすすめしません。
ブロック塀の上にフェンスを組み合わせるのがベストです!
ただし全体の高さが2.2mを超えるときは、独立基礎の上にフェンスだけを設置するのが通例です。
ブロック塀・フェンスは隣人トラブルが多い
ブロック塀やフェンスは隣の家との境界に設置するものなので、隣人トラブルに注意が必要です!
たとえば設置工事をするときに、隣の敷地に入って作業することがあります。
無断で設置せず、必ず事前に許可を取ってください。
設置場所や塀の高さによっては、お隣さんの日当たりが悪くなる可能性もあります。
光を通しやすい素材のフェンスを設置するなど、できる限り配慮が必要です。
ブロック塀を安く解体したければ補助金を活用して
自治体によっては、ブロック塀の解体工事に対して補助金が出ることがあります。
設置済みのブロック塀を解体する必要がある場合は、ぜひ補助金の活用を検討してください。
一般的には以下のブロック塀が対象になります。
- 道路に面しているブロック塀
- 通学路に面しているブロック塀
隣の家との境界に設置しているブロック塀には、補助金が出ない可能性があるので注意が必要です。
補助金については地元の業者さんが詳しいはずなので、ぜひ相談してみてください。
ブロック塀とフェンス、コスパの良い組み合わせ
ここまで、ブロック塀とフェンスを比較してきました。
高さ1.2mを超える場合は、ブロック塀とフェンスを組み合わせたほうがトータルの費用を安く抑えられる可能性があります。
私が考える、最もコスパの良い組み合わせは以下の通りです。
- 高さ1.6m= ブロック80cm(4段)+フェンス80cm
- 高さ1.8m= ブロック80cm(4段)+フェンス100cm
- 高さ2.0m= ブロック100cm(5段)+フェンス100cm
- 高さ2.2m= ブロック100cm(5段)+フェンス120cm
フェンスは1.2mを超えると柱の数が増えるので、コストが一気に上がります。
どちらが安い?相見積もりを取るのが最適解
とはいえ、業者さんによって最安の組み合わせは異なります。
数パターンの見積りを依頼して比較するのがおすすめです。
たとえば高さ1.6mの目隠しをつくる場合、次のような組み合わせが考えられます。
とくに工事費用は、
- 業者さんの得意分野
- 現場状況
- 処分する土の量
- 作業スペース
- 資材運搬距離など
といった状況によって大きく変動します。
複合的な判断が必要になるので、どれが一番安いか素人が判断するのは難しいです…。
さらに、業者さんによっては商品自体の割引率が変わることもあります。
ブロック塀とフェンス、どちらが安いかは状況による
ブロック塀とフェンス、どちらが安いかは目的や現場状況によって変わります。
ブロック塀とフェンスを組み合わせたほうが、トータルのコストを抑えられる可能性もありますよ。
「ブロック塀とフェンスどちらを選ぶか」「どのように組み合わせるか」などなど…迷ったら庭ファンまでお気軽にお問合せください!
業者さんや現場状況によって価格が変動するため、複数の見積もりを比較するのがおすすめです。
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