門扉をつけて愛犬の脱走を防止せよ!
ワンちゃんが逃げ出さない門扉ってないかな?うちの子にぴったりな門扉の選び方や施工費用も知りたいし、門扉のほかにお庭には何が必要なんだろう? ワンコと家族が楽しく遊べるお庭にするにはどうすればいいか教えてください。
この記事では
について解説します。
大型犬を2匹飼っていた外構のプロ、庭ファンが解説!
はじめまして、庭ファンと申します。元・外構エクステリア販売の商社マンでした。
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ちなみに、庭ファンはゴールデンレトリーバーとグレートピレニーズを飼っていました。
写真の子は体重50kg以上だったので、門扉には強度と高さが必要でした。
穴を掘る犬種ではなかったので、地面対策よりも門扉を重視。
幼少の頃…何度も脱走されて大変な思いをしました。涙目になりながら近所の人に捕まえてもらったことも…。
ワンちゃんによって必要な対策が違うので、門扉の選び方は注意点も含めて解説できる自信があります。
愛犬の脱走防止の門扉、おすすめの商品
ワンちゃんの脱走防止用のおすすめの門扉を紹介します。体の大きさや性格に合わせて選んでください。
開き門扉にオートクローザーをつけることを推奨していますが、そのほかカーゲートの電動商品などは、ワンちゃんの思わぬ挟まり事故につながるおそれがあるのでおすすめしていません。
LIXIL:「開き門扉AB オートクローザー」
庭ファンが強くおすすめする門扉は、LIXILさんの「開き門扉AB TR2型 オートクローザー」です。
- 開き門扉AB TR2型 縦格子 片開きタイプ 工事費税込み8.4万円~
オートクローザーをつければ、開けっ放しや閉め忘れがなくなるのでワンちゃんが脱走できなくなります。
画像は両開きのタイプですが、ドッグランの門扉にするなら片開きのほうが脱走防止に高い効果を発揮します。
2型は縦格子が1型よりも太いので、格子が壊れにくく大型犬向きと言えますが…好みで選んでもらって大丈夫です。
- オートクローザーなしの通常仕様:8.2万円~
- オートクローザーオプション:13.2万~
※消費税、工事費込み価格
オートクローザーは商品代・施工費込みで10万円以上と高いですが…脱走リスクを限りなくゼロにできるので超おすすめです!
脱走されたときの絶望感と不安感は、脱走された人しかわかりません…。
門扉は縦格子がよいです。ワンちゃんの前足が掛けにくく破損防止にもなります。
人を見て吠えちゃう子なら、目隠しタイプの門扉を選べばワンちゃんが落ち着きますね。
小型のワンちゃんなら地面とのスキマを小さくすべし
ただし、開き門扉はどのメーカーさんの商品でも、標準で扉と地面に8~9cmのスキマがあります。
握りこぶしを縦にして入るくらいの大きさなので、ほとんどのワンちゃんはそこから出てしまうことはないと言えます。
が、チワワなど超小型のワンちゃんの場合は、下げて設置しなくてはいけません。
その際は、少し柱をカットしたり、柱の埋め込みを深くして地面から4cmくらいの隙間になるぐらいまで下げて設置できます。
LIXILさんの「開き門扉AB TR2型 オートクローザー」はちょっと値段が張りますが、脱走防止力の高い安心な門扉です。
三協アルミ:スライド式門扉「レナード」
スライド式の門扉は、三協アルミさんの「レナード4型 縦格子」がおすすめです。
- 商品代・工事費込み:16.5万円~
スライド式門扉は、ワンちゃんが体重を掛けても開きにくいのが魅力。
さらに縦格子で、ワンちゃんが足を掛けにくく飛び越えにくいデザインなのもよいですね。
ちなみにスライド式門扉の強度は、ほかのタイプの門扉よりかなり高いので、大型のワンちゃんを飼われている人に検討していただきたいです。
狭いスペースやアプローチ階段前でも施工できますよ。
三協アルミ:カーテンゲート「クロスゲートP」
伸縮タイプの門扉のおすすめは、三協アルミさんのカーテンゲート「クロスゲートP」です。ちなみに ”P”はペットガードタイプという意味ですよ!
- 商品代・工事費込み:13.8万円~
画像のようなゲートは「カーテンゲート」「伸縮門扉」「アコーディオン門扉」などメーカーさんによって呼び方がいろいろですが、中身は同じ。
「クロスゲートP」は、愛犬の脱走防止用に作られたカーテンゲートで、床から格子までのスキマを58mmと小さくし、格子の数も通常タイプより多いので脱走防止力が高いです。
ただ、子犬やティーカッププードルなど超小さいワンちゃんだと、くぐり抜けてしまうのでおすすめできません。
ビーグルくらいの大きさなら大丈夫ですが、小型犬の場合はスキマをすり抜けられないか、ご近所さんの伸縮門扉で確かめるのがよいです。
LIXIL:跳ね上げ式門扉 「オーバードア」
LIXILさんの跳ね上げ式のカーゲート「オーバードア」もワンちゃんの脱走防止におすすめの門扉です。
- 手動式商品代・工事費込み:車1台幅22万円~
格子の形は、縦型のほうが横型よりもワンちゃんが足を掛けにくいのでおすすめです。
ちなみに、黒色を選ぶと爪で傷がついて目立つので、シルバー系を推奨します。
ただ、傾斜がある土地では下の隙間が大きくなることがあるため、伸縮ゲートのほうをおすすめします。
レンガ・ブロックを置いてスキマをなくす事もできますが、車の出入りの邪魔になっちゃいますね。
跳ね上げゲートについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
≫駐車場の門扉に提案したいおすすめランキングTOP5【相場価格アリ】
ドッグラン用の門扉は安全重視で
ドッグランを設置する場合は、脱走防止のため門扉をつけてください。
デザインよりも安全性・強度を重視することが大事。
ワンちゃんがタックルしたり足を掛けたりしても、メッシュ門扉なら丈夫なので安心です。
ドッグランをメッシュフェンスで囲むなら、メッシュ門扉で合わせればいいですね。(安いし
とはいえ、メッシュ門扉にはドアクローザーがない…
ただ、メッシュ門扉にはドアクローザーをつけられません…。
ドアクローザーをつけるのであれば、LIXILさんの「開き門扉ABシリーズ」か、YKKAPさんの「シンプレオ門扉シリーズ」を推奨します。
もっと高いグレードもありますが、ワンちゃんの脱走防止として使うならこちらがコスパよいかと!
ちなみに、三協アルミさんと四国化成さんの門扉にはオートクローザーがありません。
後付けで市販のドアクローザーをつけることもできますが、メーカーさんが非推奨なのと、保証の対象外になってしまいます。
なので、初めからLIXILさんの門扉を選んでいただければと思います。
愛犬が脱走した…子どもじゃ捕獲はムリ!!
「おいおい、どれだけオートクローザー推しなんだ…」と思うかもしれませんが…庭ファンは小学生のころ飼っていた超大型のワンちゃんに逃げられてしまい、捕まえられずトラウマになりました。
もう本当に、子どもひとりの力ではどうしようもできません…。
追えば追うほど、うれしそうに逃げていきますからね…。
ぜひ愛犬が出られないように敷地をフルクローズにするか、オートクローザーを検討してください。
ドッグランについては、こちらの記事もあわせてお読みください。ドッグランを設計されている方についても紹介しています。
≫おしゃれ&安全なドッグランをお庭に作るためのポイント7つ!失敗しない方法も紹介
愛犬の脱走防止、門扉にかかる費用相場
この記事で紹介した門扉のタイプ別費用について以下にまとめています。
- 開き門扉(片開き式)商品代・工事費込み:8万円~
- 伸縮タイプ(手動式)車1台幅 商品代・工事費込み:15万円~
- 跳ね上げ式門扉(手動式)車1台幅 商品代・工事費込み:22万円~
- メッシュ門扉 商品代・工事費込み:10万円~
ワンちゃん用なら開き門扉は、両開きよりも脱走されにくい片開きにすべき。
開き門扉のオートクローザーは脱走防止におすすめですが、そのほかの門扉やゲートは電動式で思わぬ挟まり事故のおそれがあるので手動式のみ掲載しています。
伸縮タイプの門扉なら、幅が広くても狭くても値段はあまり変わりません。
門扉にはさまざまな種類、グレードがあり、お家によって土地の形なども異なります。
そのため、業者さんに現地を見てもらってから、最適な商品を提案してもらうのがおすすめです。
愛犬の脱走防止のための門扉、失敗しない選び方
愛犬の大きさや身体能力、性格などの特徴などから門扉を決めれば失敗しにくいです。
愛犬が飛び越えられない高さにする
門扉の高さは、愛犬が飛び越えられない高さにしてください。
よくある門扉の高さは100~150cmです。
ワンちゃんの大きさごとの安心な高さの目安はこちら!
- 小型犬:80cm~
- 中型犬:120cm~
- 大型犬:150cm~
小型と中型のワンちゃんは、ジャンプしても飛び越えられない高さにします。
大型犬の場合は、ジャンプ力というよりも前足を掛けても安心な高さにしてくださいね。
ただし、テリア・ハウンド種には150cm以上あっても飛び越える子もいます。
なので、一度ドッグランに出かけて、どれぐらいの高さならワンちゃんが飛び越えられないか、設置した際の圧迫感はどれくらいかなどを考慮して決めていただくのがよいです。
小型犬なら、ペットガードタイプを選ぶ
アコーディオン門扉には、小型犬用のペットガード・脱走防止タイプがあります。
とくに三協アルミさんのペットガード「クロスゲートP」は、他社製品と比べて強度とコストのバランスがよくおすすめです。
マニアックな説明ですが、通常タイプとの違いは、格子と格子の間に脱走防止用の棒がさらに1本ずつ通してあることです。
そのため、通常タイプだと格子の間隔は20~30cmですが、ペットガードタイプであれば格子の間隔は10cmほどになるので、小型犬でも通り抜けられません。
ちなみに我が家の超大型・大型犬は、通常タイプの伸縮ゲートでも通れませんでした。
なので、中型・大型のワンちゃんを飼われているなら通常タイプでOKです。
ペットガードタイプ・通常タイプの判断基準
ワンちゃんの大きさが微妙で、ペットガードタイプか通常タイプか判断しかねる場合は、実際の伸縮ゲートを使ってチェックできます。
通常タイプの伸縮ゲートは、お散歩中に必ず見かけるはず。
伸縮ゲートの前にワンちゃんを連れていけば「うちの子、標準タイプでも出られないな」とか「やっぱりペットガードのほうが安心」と判断しやすくなります。
開き門扉には、オートクローザーをつける
オートクローザーは、閉まるだけなので施錠機能はありません。
とはいえ、開き門扉にオートクローザーをつけると、脱走防止力が圧倒的に高まります。
開けっ放しや閉め忘れがなくなるのでワンちゃんが脱走できなくなるからです。
繰り返しますが、庭ファンおすすめの門扉は、LIXILさんの「開き門扉AB TR2型 オートクローザー」です。
手動で開閉するよりも断然逃げられません。
電動式の門扉はおすすめできない
ただし、電動のスライド・跳ね上げ・アコーディオン式の門扉は、思わぬ事故につながる恐れがあるのでおすすめできません。
ワンちゃんの動きは予測不可能なので、うっかり目を離して事故…にならないようにです。
さらに電動のアコーディオン門扉では、閉める際は完全に「カチャン」と閉まらずに若干スキマがあるので逃げられてしまいます。
なので、予算とスペースがあれば、扉を二重にしてどちらかを閉めた状態で開閉するのが理想的。
でも、それよりはドアクローザーのほうが安いですし、スペースも取りません。
「ワンちゃんの安心・安全のため開き門扉にドアクローザーをつけてほしい」というのが私の主張です。
さらに!愛犬の脱走防止のため庭全体で取るべき対策
門扉だけではワンちゃんの脱走防止策として完璧ではありません。お庭全体をがっちりガードして脱走させないために取るべき対策を紹介します。
対策1:十分な高さのフェンスを設置する
飛び越えられない、もしくは大型犬なら前足を掛けられてもよい高さのフェンスを設置してください。
犬種によって高さの目安は異なり、小型犬だと80cm、中型犬で120cm、大型犬なら150cmくらいです。
とはいえ、テリア・ハウンド種だと、150cm以上でも飛び越える子もいます。
なので、普段の運動能力を参考にしたり、一度ドッグランで遊ばせてみてOKな高さをチェックしてください。
鈍くさい子は60cmでも飛べません…!(うちの子やー!!!)
対策2:スキマをなくして愛犬をすり抜けさせない
特にフェンスと地面の隙間など、庭全体で通り抜けられるようなスキマをなくしてください。
中型犬なら地面とのスキマを7cm以下に・小型犬なら5cm以下がよいです。
とくに地面が土の場合、穴を掘るのが得意なワンちゃんだと、掘ってスキマを広げてしまいます。
お庭に門扉・フェンスを設置するなら、コンクリートの上に人工芝を敷いて穴掘りを防止するのがよいです。
愛犬の脱走防止、やりきるならいっそドッグランを
愛犬の脱走防止に門扉をつけたり外構まわりもがっちりガードすれば、お庭をドッグランにできます。
ワンちゃんも自由に駆けまわれるのでストレス解消です。
地面を人工芝にすればメンテナンスも簡単で、穴堀りの心配もありません。
- 人工芝の費用:1万円/平米
ドッグランの詳しい作り方・必要なアイテムについてもっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
≫おしゃれ&安全なドッグランをお庭に作るためのポイント7つ!失敗しない方法も紹介
愛犬を外で遊ばせられないならデッキ、テラスを
お庭が狭かったり、雨でグチャグチャになりやすかったり、においや鳴き声などの問題があったりと屋外で遊ばせられないケースもあります。
その場合は、家とお庭の中間的な存在の「デッキ」「テラス」「ガーデンルーム」という手段があります。
ウッドデッキ・テラスで愛犬の遊ぶスペースを
熱くなりにくい人工木のウッドデッキをフェンスで囲めば、ドッグランになります。
テラスをつければ日よけになり、弱い雨なら降り込みにくいのでワンちゃんも遊びやすいです。
テラスに囲いをつけて、土間コンクリートを敷く方法もありますね。
ワンちゃん向けのウッドデッキについてもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
≫ウッドデッキを最安値にする衝撃のコツとは?特長や価格を徹底比較【2024年最新】
テラスについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
≫テラス屋根の後悔しない選び方!プロも太鼓判を押す価格帯ならコレ!
もっと室内向けならガーデンルーム
室内向けなら、ガーデンルーム(サンルーム)をドッグランとして使う方法があります。
ガーデンルームは、壁や屋根をアクリルなどのパネルで囲んでいるので、ウッドデッキやテラスよりも匂いや吠える声などをある程度防げます。
ただし、ガーデンルームは熱くなりやすいので温度管理をこまめに行い、ワンちゃんや家族が熱中症にならないよう注意してください。
ガーデンルームについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
≫サンルームで後悔したくない!方のための事例紹介【相場価格おすすめ商品】
門扉で脱走を防止して、愛犬とワンダフルな毎日を
愛犬の脱走防止のための門扉について解説しました。
もし、お子さんがひとりで留守番しているときに、ワンちゃんが逃げ出したりしたら捕獲はかなり難しいはずです…。
解決策として開き門扉にオートクローザーをつければ、ワンちゃんが脱走しにくくなるので家族も安心できますよ。
門扉だけでなくお庭全体で逃さないよう、フェンスの最適な高さやスキマを作らせない方法も紹介しました。
ドッグランのプランは、ワンちゃんの種類や性格、お庭の広さや予算など、いろいろな要素によって変わるため「コレ!」という最適解はありません。
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