モルタルの玄関ポーチは汚れが気にならない人専用!
新築の玄関をモルタル仕上げにしました。わずか2か月で、何この汚れ…!?
油汚れに土汚れと思った以上に、とにかく汚れが目立っています。…。よい清掃の方法はありますか? 追加でタイルを上から張るほうがいいのでしょうか?
玄関ポーチをモルタル仕上げにする家が増えていますね。スタイリッシュでオシャレです。
でもちょっと待って!
庭ファンは、玄関ポーチをモルタル仕上げにするのをおすすめしません。
今回は、玄関ポーチをモルタル仕上げにするべきではない理由や、モルタルにしてしまった後の対策を解説します。
外構一筋16年の「モルタルやめとけおじさん」が解説
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モルタルはモダンで美しく、安い。それはいいけど…
玄関ポーチのモルタル仕上げ、いま非常に流行っています。
最近のモダンでシンプルな家にマッチして、インスタ映えする画像をたくさん見かけます。
たとえば、モルタルのグレーの質感と、真鍮で高級感あるゴールド系の表札との組み合わせ。色のコントラストがオシャレです。
しかも、タイル張りと比べて費用が安い。
タイル張りの場合、工事費が1平米当たり13,000~16,000円かかりますが、モルタル仕上げだと半分もかかりません。
玄関ポーチのモルタル仕上げはやめるべき理由
でも、玄関ポーチのモルタル仕上げは、やっぱりやめておくべきだと強調したい!
その理由を解説します。
↑この写真は実際にお客様からもらった新築2ヶ月目の写真です。
汚れ、ひび割れが避けられない
一番の理由は、汚れです。玄関ポーチをモルタル仕上げにすると、すぐにシミが付きます。
わが家でも、カサの雨粒が落ちただけでシミができていました。
こどものくつ底についたドロや土でも汚れます。
日焼け止めクリームはポチャンと一滴落ちただけで油分の跡が残ります。
虫除けスプレーも、シャボン玉液もシミが付きます。(全部、実話。
ただでさえ玄関ポーチは汚れやすい場所なので、汚れが目立つのってけっこうダメージ大!
硬いもの、重いものが落ちたとき、地震などでもヒビが入ることもよくあります。
手入れが大変!水洗いで汚れが広がる…
汚れたからといって水洗いしちゃうと、今度はシミが広がります。
タイルならデッキブラシやメラミンスポンジで洗えますが、モルタルでは使えません。
ただただ、シミが薄くなって広がるだけ…。
汚れを取るには、180番から240番のサンドペーパーを使ってこすり取る方法もあります。
しかも、サンドペーパーで表面をこすると、ザラザラしてさらに汚れが付きやすくなるんです。
トップコートと呼ばれるコーティングをすればマシにはなりますが、完全には汚れを防げません。
濡れるとツルツルすべりやすい
さらに、濡れるとツルツルすべります。駅の渡り廊下や商業施設で経験ありますよね?
表面をザラザラにして滑り止め加工すると、凹凸ができて汚れがもっと付きやすくなります。
安全面から滑りにくさを優先したいところですが、汚れも気になってストレスがたまる…。
あっちを立てればこっちが立たずのシーソーです。
そして…安っぽくなる
モルタル仕上げの玄関ポーチをやめるべき最後の理由は、ズバリ安っぽくなるから。
新築当初はいいかもしれません。でも周囲がまだ新しいのに、玄関ポーチだけ汚れが目立つようになるとツライです。
あえて玄関ポーチをモルタルにして、豪華な門柱や照明を目立たせるケースもありますが、モルタル仕上げは全体が貧相な印象になるのでおすすめしません。
モルタルはそもそも仕上げ材ではない!
モルタルは建築材料のひとつであって、仕上げ材ではありません。
これを分かっていない方が多いようですね。
そもそも、玄関ポーチのように目立つところには不向きです。
モルタルは周りを目立たせるワキ役
モルタルは本来、タイルや天然石を張るための材料。いわば周りを固定するための縁の下の力持ち、ワキ役です。
たとえば、玄関をタイル張りで豪華に仕上げるなら、ポーチにもタイルを張るとメリハリがなくなります。
そんなとき、あえてモルタルでタイルを引き立てるのです。
でも、時間がたつと、モルタルだけに汚れが残ったり劣化したりしてワル目立ちします。
モルタルをきれいに保つには、ポーチに雨水や汚れが入りにくくするなどの工夫が欠かせません。
モルタル=接着剤を仕上げに使うのはナンセンスでしょ
モルタルで仕上げた表面はナンセンスだとさえ、私は思います。
なぜそこまで言うのか。モルタルとセメントとの違いを、身近な「のり」や「でんぷん」にたとえて解説します。
モルタルはセメントに水と砂を加えてつくった材料
図での比較のようにでんぷんとセメントは、どちらも製品をつくる素材です。
でんぷんに水を加えるとのりになり、セメントに水と砂を加えるとモルタルになります。
モルタルは、コンクリートなどをつなげる接着剤の役割を果たす材料です。
ちなみに、モルタルに砂利を加えてつくるのがコンクリート。
でんぷんのたとえでいえば、のりに紙を加えて段ボールにするイメージです。
強度が必要な橋や高層ビルに使う場合は、コンクリートに鉄筋を組み合わせて鉄筋コンクリート造とします。
玄関ポーチをモルタル仕上げにした後の対策5選
最後に、モルタル施工後でもできる対策を5つ紹介します。
対策1:タイルを上張りする
ひとつめは、タイルの上張り。これが最も違和感なく仕上がる方法です。
モルタル仕上げのポーチは、水平かつ水が流れるよう勾配が取られているので、そのままタイルを貼れます。
タイルの厚みは6〜9mm、接着剤であるモルタルの厚みは5〜7mmなので、合わせて15mm前後の厚みとなります。
つまり玄関ドアとポーチの間に20mmぐらいのすき間が必要です。
もしすき間が20mm未満の場合、すでにあるモルタルを削るなどして調整してからモルタルを入れ直し、タイルを設置する必要があります。
一般的なタイルの施工費は1平米あたり13,000円から16,000円ほど。おしゃれな高級なタイルを使うとさらにコストは上がります。
対策2:ローラーストーンで塗装する
タイル張りのような見た目にできるローラーストーンもおすすめです。
ローラーストーンは、モルタルに模様をつけ、特殊塗料で化粧をする工法。
厚みは5〜6mmほどです。
トップコートと呼ばれる保護剤を表面に塗ることで、水や汚れの浸透も大幅に防げますよ。
費用は平米あたり10,000円〜12,000円とタイル張りより安いです。
ローラーストーンのメリットを解説した記事もありますのでぜひ参考にしてください。
≫安い!おしゃれ!早い!「ローラーストーン」は駐車場をタイル床&乱石貼りにする夢の商品
対策3:シートを上張りする
モルタルの上からシートを張るのも選択肢に入ります。
駅や商業施設などによくある固くて丈夫なシートなら、その後汚れは目立ちません。
厚みは通常2mmほどなので、厚さはほとんど感じませんよ。
標準的なNSシートを使った場合、1平米あたり8,000円から12,000円で仕上げられます。
ただ、丈夫で安いのにシートの上張りは人気がないんですよね。
お客さまに提案したことはありますが、採用された経験はありません…。
対策4:ステインコンクリートを塗る
次はステインコンクリートを塗る方法を紹介します。
ステインコンクリートとは、モルタルやコンクリートなどに着色する塗料です。
ペンキのように表面に塗るのではなく、染み込ませるタイプですが、仕上がりは一般的な塗料と変わらず、厚みの変化もないですね。
ただ、完全に色がつくわけではなく、もともとの汚れはそのまま残る…。
重ね塗りで汚れが目立ちにくくはなりますが、汚れをつきにくくする効果はありません。
コンクリート専用塗料もあります。
対策5:あきらめて、目線を上げてもらう
対策の最後は、もうモルタル仕上げした部分はあきらめることです。
といっても、ただあきらめるのではありませんよ。
人の目線を上げてもらうように工夫します。
たとえば、
- 照明をデザイン性の高いマリンランプにする
- オシャレなポストを設置する
- きれいな鉢植えを置く
みたいな工夫をすることで、目線を床に落とさせず、壁や天井に向けてもらいます。
オシャレなポストをまとめた記事もありますので、参考にしてください!
≫実は言いたくない!おしゃれ秀逸デザインの門柱・ポストのおすすめメーカーさん
玄関ポーチは長く使えて美しいタイルがおすすめ
以上、今回は「モルタルやめとけおじさん」として、モルタル仕上げの玄関ポーチがおすすめできない理由を解説しました。
すでにやってしまった人は、予算や、玄関ドアとポーチのすき間の大きさなどに応じて、
- タイルを上張りする
- ローラーストーンで塗装する
- シートを上張りする
- ステインコンクリートを塗る
- 目線を上げてもらう
といった方法でリカバリーしてください。
モルタル仕上げの玄関ポーチは、しつこい汚れやひび割れ、欠けも含めてすべてを愛せる人だけが選ぶべきです。
玄関ポーチは、思考停止でタイルをお選びください。
皆さん、採用しているのにも理由があります。
汚れやひびが気になる人は、モルタルではなくはじめからタイル張りをおすすめします。
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